広くて、狭い
ちょっとだけ受け止めきれないことがあった。
時間を置いたものの、なんだかよくわからなくなって来たので、noteに書いて頭を整理していきたいと思う。
もし、以下を読んでみようと思う人がいたら、そんなに構えないで欲しい。
私以外の人にとっては、些細なことですらないのだから。
最近、新版画に夢中になっている私は、浮世絵の勉強をしようと思い、浮世絵が観られる美術館を探した。
文句を挟むけど、ここは日本のくせに浮世絵を観れる美術館が全然ない。どういうことなんだ!ひょっとして、私の検索力が足りないだけ…?
とりあえず、すみだ北斎美術館ならすぐに行けるなと思ったので、さっそく訪れることにした。先日、富嶽三十六景が5億円で落札されたばかりだし、なんだか行くなら今のような気がした。
両国駅から歩いて数分のところに、サムネイルの建物が見えてくる。
現代的でかっこいいなぁと思いながら、入口がわからず建物の周りをぐるぐるしてしまった。
外国人観光客が何人か、この建物を撮影していた。
いま調べてみたら、なんと、妹島和世さんによる設計だった。
普通の公園の中にこの美術館があって、UFOが不時着したらこんなふうなんだろうなと思った。
入り口を見つけてチケットを購入し、館内マップを見ると3、4階が展示スペースになっていたので、4階から回ってみることにした。
4階は常設展になっていた。
残念ながら撮影禁止だったので、記述のみになる。
入って右手のところに、神奈川沖浪裏の版木があった。
これが観たかったので、「それだけでも来てよかったな~」と、それはもうルンルンしながら回っていたら、あるキャプションが目に飛び込んできた。
そのキャプションには、「北斎は、イラストレーターだった!」みたいなことが書いてあった(たぶん、言い回しは違うと思う)。
その説明書きには、「現在のイラストレーターと同じ働き方をしていたよ」という内容がわかりやすくまとめられていた。
前から薄々思っていたことがある。
浮世絵って、グラフィックだ、と。
そのあと、北斎の絵手本を見ていたら、やっぱり、グラフィックじゃん…って思って、ガックリと来てしまった。
海外に行ってるつもりが、全然まだまだ国内だった、みたいな。
だからどうということもないのだけど、これをどう受け止めていいのかわからない。
私、大学で日本美術史の講義を選択しなかったのけど、これって常識なんだろうか。
そうだとしたら、無知すぎてどうしようね。