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ポートフォリオのようなもの #01

前々回、少しだけグラフィックデザインについて触れて、もしかしたら自分が過去に作ったものに、何か共通点が見出せるかもと思ったので、大学時代に作ったものを振り返ってみたいと思う。ちょっと…いや、かなり恥ずかしいけど。

これは、映画『セッション』に感化されて作ったポスター。

楽器を弾く時の手のカタチと、手の動きを可視化している。

ちなみにこのポスター、JAGDA学生グランプリ2018で入選しました。
(ちょっとだけ自慢。)

入選したことや、就活時にポートフォリオに入れていたこともあり、かなりたくさんの人から感想をいただいたのだが、「んー、なんだろう?顔?」と勘違いされることが何回かあった…
完全に私の力不足。

特に2枚目は、もう少し個々の手のカタチを追求するべきだった。
ちょっと直したい…

とはいえ、わかりやすければ良くなるとも限らない。
わかりやすさと美しさは必ずしも比例しない。…と思っている。

そして、鑑賞者に対し「ちょっと考えさせる」という余白を残したいという理由もある。

これは何を表しているんだろう?

手かな?

図と同じポーズを取ってみる

「music.」と書いてある文字を見つける

ああ、楽器か!

みたいな。

楽器の名前を書いていないのもそれが理由。

このポスターを見たことがきっかけで、楽器を演奏する人の手を注意深く観察したり、「この手の形の楽器はなんだろう?」と調べてくれる人がいたら嬉しい。

楽器に触れたことのある人は、「これってあの楽器かもなぁ」と思い出を振り返ってくれるのも嬉しい。

ちょっとしたひらめき感が、鑑賞者に豊かさを与えられているということが嬉しいのかもしれないなぁ。

余談。
オーケストラの動画を見て、スケッチを何枚か取り、線画に起こして、AdobeのIllustratorでパス化して線を厳選するというプロセスを取っている。

当時、有線のマウスが断線して使えなくなったのだが、貧乏大学生だったので新しいマウスが買えず、macbookのトラックパッドでパスを取っていたら、講評後にトラックパッドが壊れてつかえなくなった…

トラックパッドでパスを取るのはおすすめしません!