見出し画像

のぞみの犯罪と推定無罪

ぼくは前科一犯である 公務執行妨害にて簡易裁判所で罰金30万円の略式命令を受け、三審制の正式手続きには移行せず、刑が確定した

立命館大学の2回生だった20歳 いつも遊びに行ってる京大熊野寮から帰る途中に、警官に自転車を停められた

警察官職務執行法に基づき職務質問は拒否します どうしてぼくみたいなかわいい大学生を停めるんですか 男が好きなんですか といったら怒らせてしまい、しつこくまわり込まれた

それで思わすKを殴ってしまい、殴った瞬間に「こうぼう!」といって手錠をかけたのは見事だと思ったが、現行犯で逮捕されてK殺の留置場に入ることになった

当初、熊野寮から帰ってたから京大生に決まってるにゃんとサツの取り調べに嘘で応じていたのだが、留置される際の身体検査の所持品の学生証からバレた

そんなこんなで名前を取り上げられて15番と呼ばれるようになり(なお身体検査は尻の穴に棒を入れられるとか指を入れられるとか、そういうのないです)、官支給のパンツなんかはけるかクソがと拒否したところ、初日はノーパンで過ごすことになった Mの人はぞくぞくするシチュエーションだと思うのだが、マジで人生終わるかと思って戦慄した

納得いかなかったのは推定無罪のはずなのに(ちなみにぼく法学部生)、犯罪者のように扱われることである 特に検察の待合室は劣悪な環境で、犯罪者と疑われいる人ですし詰めで、おまけに、トイレが見える状態で、さらに心理的ダメージを与えるためなのかポピュラーな便座式水洗便所じゃなかった そんなとこで飯が食えるか!

公務執行妨害以外にどれだけ探ってもぼくに法令違反はなく、さっさと弁護士をつけて終わりにしたいと思ったので、カネが全然なかったので逮捕されてすぐ国選弁護人を依頼した 国選弁護人は予想に反して有能で、しかも毎日面会に来てくれた 情報操作して家族や大学に逮捕情報が漏れないようにしてもらった(彼女には漏れた)

弁護士が略式でさっさと終わらせるか(ぼくが殴ったの記憶にないと主張しているから)精神鑑定ではねられるかしようと提案してきた。悪くないと思った。なんか自分への扱いがひどすぎて、万一起訴でもされたら、ぼく執行猶予で就職できねーじゃん(これが一番の震えポイントだった)と怯えたし、もう一方で、こいつらよりえらくなって復讐してやると思った

20日も勾留された マジ勘弁 まぁかしこかったので大学の単位に影響はなく特に報道もされなかったので退学にもならなかった 大学の友達にはバックパッカーでパラグアイに行ってたといった パラグアイよりひどいと思った

ぼくは実際かわいい青少年だったので、なんか特別措置なのか、留置場では独りだった とりあえず、自殺を目撃したりケツを掘られたりしなくて済むと安堵したにはしたが明るくてかなわなかった 夜電気つけるのやめてほしい 豆球にしろ!

それで弁護士に検事を説得してもらって略式を勝ち取った 30万は塾の講師バイトでこつこつ蓄えた貯金から払った 30万払う時はマジでこいつら殺すと強く思った次第だ

あれから20年 まだ鮮明に覚えているが、この経験が無かったら認定司法書士になってないし法務省に就職もしなかったと考えている

この記事が参加している募集

自己紹介

🌿