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話しかける→ガン仲間


ガン仲間ができました

術前の検査で何度か

一緒になりました


まだその時は

会釈することも

話すことも

彼女が同じ病気なのかも

わかりません

ただ先生が一緒なので

勝手にそう思っていました

病棟も病室も違っている

検査以外では

会うことがありません


でも、どうやら

手術日が

一緒の日だということが

わかり

心の中で


「 頑張りましょうね!」

思っていました。


術後


3日目


形成外科の待合室で

同じドレーン(排液を出す管)を

つけている

彼女を見つけたのです。

お互い

あ!


という空気感を感じたので

勇気を出して

「 手術無事終わりましたね。
 
 お疲れ様でした。

 たぶん

 同じ病気ですよね。」

話しかけると

彼女も

わかっていたかのように

「 はい」

と言ってくれました。

ドキドキしたけれど

なぜか

嬉しかった。

短時間の間に

今の痛み

傷の大きさについての

話しをして

少し笑って

「 またきっと会いますね。」

と言って

別れました



入院中

同じ時間に先生に呼ばれるので

待合室で

話すようになり


辛い出来事が

同じ経験をした人と

話すことによって

気持ちがこんなにも

軽くなるんだと

気づきました


子供が小さい彼女は

早く帰りたいと言って

私より一週間ほど早く

退院して行きました。


退院の前日

お互いの名前は

看護師さんが呼んでいるので

わかってはいましたが

そこで初めて

フルネームを聴いて

今度は彼女が

「外来で会えますね。」

「 はい!!」

LINEの交換もしなかったけれど

あの時

あの場所で

話しかけなかったら

手術が終わった

嬉しい気持ちも

お互いのことを

思いやる気持ちも

味わえなかったなぁと

話しかけて

本当に良かった!


外来日

彼女の姿を見つけた時

「 わー‼️」

2人で

喜んだこと

忘れません。


夫に

彼女を紹介すると

彼女は

「 ガン仲間です。」

夫と私は


笑った‼️



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