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「Switch後継機」のワードが公式に発信された件について


 2024年5月7日。Nintemdo Switchの後継機の情報が、任天堂から公式にアナウンスされました。

 もしかすると、世の中には「この件について、いま、わたし(野安)が思っていること」を知りたいと考えている奇特な方が、少数ながらいるかもしれないので、その期待に応えておこうかな――と、このコラムを書くことにした次第です。

 とはいえ、公式に発表されている以上のことを、わたしは何も知りません。一介のゲームライターが、そんなこと知ってるわけがないのですよ。

 なので、正しい情報のみを知りたい方は、これからわたしが書く与太コラムではなく、以下の質疑応答を読んでください。結局のところ、正しい情報は、ここにしかありませんので。

2024年3月期 決算説明会(オンライン)https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2024/240508.pdf



 さて。

 なにひとつ正しいことは知らないよ――という前提を理解してもらった上で、いま、わたしが思っていることを、つらつらと書いておきます。

 以前から、いくつかの場所で発信してきたことではありますが、わたし、Nintendo Switchの後継機種は、いまのSwitch本体をコントローラーとして利用できるゲーム機になるんじゃないかな、と妄想しております。こんな感じです。

(注)以前のコラムでアップした画像の再利用です。

 

 新しいゲーム機を買いそろえるとき、何がいちばん「金銭的なハードルが高い」かというと、コントローラーが高いことなんですよね。

 家族4人でゲームを遊ぼうとすると、コントローラーは4つ必要になります。Nintendo  Switchの後継機種が発売されたとき、それを遊ぼうと思ったファミリーは、

・新ゲーム機の本体価格
・ソフトの価格
・4人分のコントローラーの価格


 の合計金額が、初期費用として必要になるわけです。コントローラーのための出費って、けっこう馬鹿にできない額になるんですよ。

 ならば、この次に出るゲーム機は、もともと大量に普及しているNintendo Switchのコントローラー(Joy-Con)を、そのまま新ゲーム機のコントローラーとして利用できるようにするんじゃないかなぁ――というのが、わたしの予想です。

 さらには、Nintendo Switchの本体を、そのまま「画面があるコントローラー」としても活用できるようにして、つまりはNintendo Switchを端末として活用するゲーム機になるんじゃないかなぁ、と考えているのです。まあ、そんなゲーム機があったら、なんか楽しそうだなぁ――と、わたしが勝手に期待しているだけのことではありますが(笑)。

 



 この発想を突き詰めていくと、Nintendo Switchを、新しいゲーム機を遊ぶためのVR用ゴーグルとして利用する――ということも可能かもしれません。

 Nintendo SwitchをVR用ゴーグルにする試みは、すでに行われておりまして、ちょっとしたアタッチメントを用意するだけで、いつでも実行可能なんですよね。詳しくは以下のサイトをどうぞ。

「Nintendo LABO」公式サイト
https://www.nintendo.com/jp/labo/index.html


 すでに1億台以上普及しているゲーム機であるNintendo Switchを、そのまま各種コントローラーとして活用できるようにすれば、新ハードのための初期投資額が押さえられるし、いろいろと面白い試みが可能になって楽しいことになりそうだなぁ――と、わたしは妄想しているわけです。

 もちろん、ここに書いていることは「予想」と呼ぶような高級なものではなく、わたしの「妄想」に過ぎませんので、まるで見当はずれだったとしても、怒らないでくださいね。

 いま、あなたが読んでいるのは、ロートルなゲームライターが書き散らかしているだけの、ただの与太コラムに過ぎません。そのことを、くれぐれも忘れないでください(笑)。




 というわけで、話を「妄想」から「現実」に戻します。

 どんなゲーム機になっているのか、現時点ではまるでわからないわけですが、「今期中に情報を出す」と任天堂が公式にアナウンスしましたので、少なくとも2025年春まで(今期中というのは、そういう意味です)に、新しいゲーム機の姿が見えてくることが確定しました。

 昨今のデジタル機器は、発表後、さほど間を置かずに発売されるのが通例となっていますので、Nintendo Switchの後継機は、そう遠くないうちに発売されることが、ほぼ確定したということでもありますね。




 なので、ここからの注目ポイントは、「それまでに、任天堂がどんなソフトを出してくるのか」にあるのでしょう。

 長年、ゲームに親しんできた方は体験的に知っていることですが、ゲーム機が世代交代する直前の時期には、「なんだこれ?」と叫びたくなるような尖ったソフトが発売されがちです。

 通常のタイミングならば「こんな変なゲーム、売れそうにないし、いったんお蔵入りだね」と判断されていたタイトルが、「もうすぐ新しいゲーム機も出るし、だったら発売しちゃうか」とばかりに、世の中に出てくることがあるからです。

 このため、大衆には受け入れられないけど、特殊なタイプには刺さる! というタイトルが出てくる可能性があるのです。うまいこと、自分に刺さるようなタイトルに出会えると、ここからの1年ほど、めちゃくちゃ楽しいゲームライフが送れるようになりますよ。




 もうひとつ、注目ポイントがあります。

 これから発売されるNintendo Switch用のタイトルの中に、そのままNintendo Switch後継機でアップグレード版をプレイできるよ! というものが混ざっている可能性も、ゼロじゃない――ってことです。

・Nintendo Switchでゲームをプレイ
・後継機種を購入し、そちらでアカウント登録をすると、後継機種版のソフトが自動的にダウンロードされる
・後継機種で、よりバージョンアップしたソフトを引き続きプレイ可能


 みたいなイメージですね。こういうのも技術的に実行可能だと思うし、こういう仕掛けを用意する可能性も、ゼロではないのかなと。

 まあ「ゼロではない」とはいえ、本当にそういう仕掛けを用意するかどうかは、わたしにはわからんですけどね。何度も言いますが、いま、あなたが読んでいるのは与太コラムです。くれぐれも、あまり真剣に取りあわないでくださいませ(笑)。




 というわけで、強引に話をまとめましょう。

 いずれにせよ。新しいゲーム機が出るのは、いいことだよね――と、わたしは声を大にして叫んでおきます。

 ゲーム産業って、あるていど定期的に「グレートリセット」が必要なんですよ。何千年も前の古代文明が、どれも大きな川沿いにあるのは、それらの大河が定期的に氾濫を起こし、いったん大地を滅茶苦茶にしちゃうんだけど、だからこそ大地が栄養豊富な土壌になり、さらに栄えていくようになるから――みたいなイメージでしょうか。

 リセットされないままだと、閉塞感が強まっちゃうんですよね。「すでにブランド力のあるタイトルを持っているところが、延々と勝ち続ける」という状況になって、新規参入者のチャンスが減っていくんです。

 ドッカーン!

 と、物事をリセットするようなことが起きるのは、すごーく大事なのです。すべてのゲーム開発者にチャンスが訪れて、群雄割拠の時代になる。だから活況になるんです。ゲーム産業は、ときおり、大きなリセットが起きたほうがいいんですよ。

 なので、昨今、ちょっとだけ閉塞感が出てきたゲーム産業に、Nintendo Switchの後継機が、新しい風を吹かせてくれることを、わたしは強く期待しております。これによって、面白いことが、たくさん起きるといいなぁと。




 さて。今回は「ゲームに関する話」であり、わたしの本業ともいえる領域のコラムなので、有料記事という形にしておきます。

 とはいえ課金して読める部分には「感謝の言葉」が書かれているだけで、なにひとつ新しい情報はありません。課金しなくても、ぜんぜんOKです。これは「気まぐれなお布施」をしてみたいな、という奇特な方のために用意されたものでございます。

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