記事一覧
5/30 いなくならない日のための準備
何もうまくいかない日でも走るバスを追い越して歩かなきゃ辿り着けない一日がある。今日も何事もなく過ごせますようにと祈った昨日の夜が無駄になることのないように、無駄な足掻きで終わる一日に愛想を尽かさないように。見たかったドラマの再放送を逃しても気にしないでいられる心持ちであるように。帰り道がわからなくなっても迷子なんかじゃありませんという顔つきでいられるように。いつか思い出したときにこんな日もあったね
もっとみる5/29 サンライズ・ポテト
架空の旅日記をはじめよう。実際に行ってなくても、地図や旅行記を読んで、あるいは生成AIで写真を作って、その土地に足を運んだと思いを馳せて文章を書くこと。頭の中の豊かな部分とそうでない部分が相殺されてどちらが勝つのか試してみたい。
どうせ行くなら本当に行けないところに行こう。海底にある大都市なんて良い。最良の観光スポットだといえよう。空気ボンベがなくても行けるけど、そこは雰囲気出すために一応つけてみ
5/28 猿山の血液型はなんだろう
今日は遠い山へいってきた。山にいる時間よりも電車に乗っている時間の方が長かったかもしれない。
さるにえさをやるなと書かれた看板がとにかく多くて、ここのサル園から逃げた猿なのでは?と思った。ちなみに猿は1匹も見かけなかった。モモンガもいるらしいが夜行性なのでそれもまた見えなかった。
全然関係ないけれど、プロゴルファー猿という漫画に出てくる主人公は猿丸というゴルフをする猿だ。それだけで、かなり気が狂
5/26 台風がきている
一日中とにかく眠くて、昼ごはんを食べてから2時間くらい眠ってしまった。調べたら今フィリピンから台風が接近しているらしい。本当は免許を申請しに行くはずだったのに全然起きられないのは爆弾低気圧が来ているせいにしよう。全然起きられない日は、昼までうだうだしてもう次の日に全ての用事を片付けるに限る。フィリピンからきた台風よ、休日を1日延ばしてくれてありがとう。
暗がりの中で明日がくるのをじっと待つ間だけ
5/25 ミニチュアの工作
弟の誕生日、5/24か25で自信がなかったけれど24日だったのでカレンダーにメモしていた日付を信じるべきだった。来年からは間違えない!と毎年思っている。見つけた可愛い靴下を二足送ったのがおそらく明日届く。靴下を楽しく買う方法は人に贈るために選ぶしかない。自分のための靴下は3足1000円で全く楽しくないけれど、プレゼントと考えると1つ1000円でもなんだか楽しく選べるし安く感じるのはなぜ。別に靴下な
もっとみる5/23 架空の出版社
今日は日差しが強くて外に出なくてもなんだか暑さを感じる1日だった。たいして動いてもないのに汗が出てくる季節は久しぶりだ。あくびをたくさんするので悲しくもないのに涙が出てくる。久々に歩く道と食べたうどん。手を入れると凍りそうなくらい冷たい川にいきたい。むしろ川が家にあれば涼しくていいのに。そういう理由で川の上で食べる料亭の様な場所ができたのかもしれない。大通りを通るアマガエル。東京にはアマガエルがい
もっとみる5/22 バナナの木と夜泣きする猫
この前通訳したイベント「キッチンから始まるパーマカルチャー」がとても良かったのでここでまとめてみる。イベントは2日間に分けて開催されて、両日とも違う内容のレクチャーとワークショップを行った。
会場はAsaba Art Squareという、さまざまな文化の往来を歓迎するコミュニティスペースだった。そこを運営するCandy Asabaさんの自宅キッチンを解放して、2日間で使いやすく開かれたキッチンを作
5/22 ファスティング
好きなカフェが何個かあるけれど、一番好きなカフェは家から歩くと20分くらいかかる。それでも歩いていけるのでありがたい距離感なんだと思うけれど、どうしても家から一番近いところに落ち着きがちになる。そこはラテもアートしてくれるし店内も広くて居心地がいいのだけれど、だからこそ平日の夕方でもある程度混み合う人気の場所だ。今日は隣の人がいかに自分の隣人が最悪かという話をかれこれ30分以上している。このトピッ
もっとみる5/20 天使禁猟区
ここには天使がいた。天使と一緒にここまで歩いてきた。その人には性別がない。あるのかもしれないけれど、私はそれを聞いたことがない。天使は果物のなる木がたくさんある畑に暮らしている。そこは雪も降るし花火も見える、人里からは離れた遠い場所にある。山には天使の墓がある。そこは天使しか入れない場所。
天使はきまぐれに人助けをする。迷い人がいれば泊めてあげるし、暖かい布団と野菜のたくさん入ったスープでもてなす
5/19 山上のホテル
「何をやっているのかよくわからないけれど、山上に住んでいて会うと素敵なアクセサリと美味しいお菓子をくれる叔母」にみんな憧れていると思う。私もそうだ。そんな人は身内にいなかったのだけれど、そういう人物像に憧れがあるし、家に温室なんかあれば最高だと思う。家の中には猫がいて、真紅の絨毯が引き詰められた応接間には暖炉がきちんと火をくべられている。そんな叔母が誰しもの心の中にいる。早く弟に子供が生まれないか
もっとみる5/18 遠くの親戚の旅人
朝から人のワークショップを手伝うことになっていたので電車で移動した。週末は朝でも別に混雑していないので、電車移動も辛くない。知らない土地の知らない花屋さんで紫陽花をかった。もさもさに生えた葉っぱと花がまさに花盛りで、目が出ているところからは来年も咲くらしい。薄い紫の素敵な色だ。枯れる前に来てくれて良かった。本屋に行きたかったけれど辿り着くことができずに帰ってきた。今日はキッチンを最適にするワークシ
もっとみる5/17 ビカクシダの隠れた山
鬼門とは北方面にある出入口をさすと思っていたが、本当は北東のことらしい。知らないことは調べると答えが出てくるので、本当に便利な世の中になっているなと思う。逆に、インターネットの前はこういうことを人から教えてもらったり、辞書で調べたりすることが一般的だったのだろうと思うと途方もない。辞書といえば、私の通っていた自称進学校では紙の辞書が推奨されていて、電子辞書は禁止されているようなものだった。紙の辞書
もっとみる5/16 たまごやきの誘惑
最初は軽いと思っていた荷物をだんだん重いと感じるようになる旅はいい疲れを携えた旅だと思う。毎回次はキャリーケースにしようと思いながら気に入ったエナメルのバッグを選んでしまう。高校受験が終わった記念に武蔵小山の商店街で買ってもらったバッグ。
絶対に叶わないと言われた願いが一度叶ってしまったことがある。あの時お願いしたことの反動で去年1年間動けなくなってしまったので、あまり大きな願い事は禁物だ。電車