ライトショート小説「未来のあなたへ 過去の私より」case5
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これをどう使うか、使わないかは自分次第。これを力と思うか、救いと思うか。それは自分で決めていい。
救う者と救われたい者。両者の関係は対等であるように見えて、実はその天秤は片方に重く傾いている。そのことに気づくのは救う側が大半だ。救われたいと思う側は救われることが当たり前になってしまって、その天秤を大きく傾けていることに気づきもしない。そして、最後の審判が近いことも。
私が目を覚ましたとき、最初に見えたのは白い天井だった。意識がふわふわする。体も自