神田川 石鹸カタカタ
父ちゃん(夫)と老後の話になりました。
きっかけは父ちゃんのこの一言。
「年金でこのマンションの共益費や管理費
支払えなくなったら、県営住宅とかに
申し込んで引っ越すことになるんかな。
ああ、俺がさっさと死んだら
住宅ローンがチャラ(払わなくてよくなる)やから
そうなったらええんか。」
え、ええええーっ!!
父ちゃん、霊界に帰って私一人でここに住むより
狭い賃貸でかまわんので一緒の方がええわ。
私は父ちゃんの肩をたたきながら
「別にこのマンションに住めなくなっても
”神田川”←(70年代のフォークソング)の
世界みたいな3畳一間の小さな部屋で手ぬぐいマフラーにして
洗面器の石鹸カタカタ言わして銭湯行く生活で
一緒にいような!」
父ちゃんは
冷たくメガネを光らせクイッとあげながら
「俺は神田川の生活… 嫌やな」
あぁ、そーですか!
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