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2024年12月期業績予想を解説します

こんにちは。
株式会社ノバレーゼ IR担当の岩井です。

2月14日に2023年12月期 決算説明会を実施し、その際に2024年12月期の業績予想についても開示しました。今回の記事では、今期業績予想についてより詳細に、重点施策などのご説明も交えながらご紹介します。


2024年12月期業績予想(連結)

2024年12月期は、平均組単価の回復および婚礼施設におけるレストラン営業の拡大、またレストラン特化型事業も強化すること等から、増収増益となる見通しです。

なお、結婚式は気候が穏やかで祝日の多い春と秋が人気です。そのため当社では、4月から6月の第2四半期、10月から12月の第4四半期の比重が高くなる傾向にあります。中でも、新規開業施設が本格稼働する第4四半期は、売上と利益が大きく伸びる構造となっています。

営業利益増減分析/各KPIの前提条件

施行組数が2023年を71組下回ることに伴う影響額がマイナス1億4,300万円、昨年実施した価格調整の影響や少人数婚礼の実施割合が下がることに伴い、ゲスト数の増加や衣裳の着数の増加が見込まれることより、平均組単価が25万3,000円上昇し、影響額としてプラス5億9,700万円を見込んでいます。また、レストラン営業の拡大や宴会需要の回復による一般飲食の売上伸⾧に伴う影響額をプラス4億2,000万円と見込んでいます。

一方、競合環境を鑑み、受注強化のための広告出稿を拡大することから、広告費は昨年より3億2,100万円増加する見込みです。また、新店に係る人件費や地代家賃、減価償却費等の固定費増加の影響額が3億6,900万円となります。

以上、平均組単価の上昇と一般飲食における売上収益の伸⾧がコストの増加を吸収することから、 2024年12月期の営業利益は前年同期比プラス11.1%の17億1,000万円となる見込みです。

2024年12月期の重点施策
①収益基盤の強化

  • 継続的な新規出店と並⾏し、既存店の機動的かつ戦略的な改装を実施

  • 婚礼施設における平日稼働および認知向上のため、レストラン営業を拡大

  • 多様化する顧客ニーズを捉えた商品開発および販売促進

  • SNSを活用したメディアミックスによる広告出稿を拡大

  • レストラン特化型事業の事業基盤拡大

今期は婚礼施設2店舗、ドレスショップ1店舗、レストラン特化型2店舗を出店し、さらに収益基盤を拡大します。婚礼施設およびレストラン特化型店舗、いずれも新規出店に関する店舗開発は順調に進んでいます。また、優秀な人材を採用し、順調に育成できていることから、よりクオリティの高いサービスの提供に努めます。

「青龍荘」(仙台市青葉区)と「アマンダンアイル」(福島県福島市)につきましては、をすでに販売を開始しておりますが、いずれの会場も受注は堅調に推移しています。

続いて、婚礼施設におけるレストラン営業の拡大に関する施策について、ご説明いたします。

今期は、婚礼施設での一般顧客向けの定期イベントを開催します。また、平日や閑散期の稼働を向上させるため、ランチ営業や夏季限定ビアガーデンを実施する店舗を大幅に拡大します。これらは収益拡大は当然ながら、潜在顧客への認知度アップや、地域への貢献にも繋がると考えています。

昨年には法人宴会獲得のための専任スタッフを配置しました。お問い合わせからご提案、実施までワンストップでスピード感を持って対応しており、昨年下期の法人宴会における売上収益は、上期と比較して47.7%アップしています。

さらに先日、外国人富裕層に特化した旅行代理店と契約しました。歴史的建造物やロケーションに恵まれた婚礼施設を中心に、全国の当社施設へのご送客を見込んでいます。

飲食業界における人手不足は深刻な問題ですが、当社においては必要人員を確保しており、順調に育成できています。レストラン営業等の拡大に舵を切ることができたのも、素晴らしいスタッフが順調に成⾧してくれたからだと考えており、レストラン営業の拡大によって、収益基盤を大きく広げてまいります。

2024年12月期の重点施策
②収益力の向上

  • DX推進による打ち合わせ業務の効率化と顧客満足度の向上

  • ブライダル事業における人員配置の最適化

  • 高品質・高付加価値商品の販売促進

  • 昨年実施した価格調整による原価低減

多様化するニーズに対応した商品開発として、今期、Web招待状を導入しました。SNSの普及により、ゲストの住所を知らないコミュニティが増加しています。また返信ハガキの投函等、ゲスト側の負担を心配する新郎新婦が増加しているのが現状です。

Web招待状の導入により、新郎新婦・ゲスト双方の利便性が向上し、また、気軽にゲストを招待できることから、ゲスト数がアップすることを期待しています。

2024年12月期の重点施策
③人的資本の価値最大化

まずは、人的資本の状況についてご説明します。

2024年4月入社の新卒は63人で、採用倍率は35倍でした。採用難が叫ばれる中、当社においては新卒および、中途採用において、採用基準を下げることなく、優秀な人材を採用できていると自負しています。

また優秀な人材を辞めさせることなく、⾧く活躍できる環境整備も重要だと捉え、さまざまな人事制度を導入しており、その結果、離職率も低い水準を維持しております。その他指標はご覧の通りです。

当社の研修制度についてご紹介します。

当社の社内研修は、ビジネス基礎や職務専門スキルをインプットするとともに、企業理念の浸透・企業文化の構築を担う重要な役割であると捉え、研修のすべてを内製化しています。

100を超える研修プログラムを実施していますが、2023年度の年間総研修時間は246時間で、受講人数は918人でした。研修の目的は、会社の理念とそれに基づく考えや行動を知り、当社で活躍するための土台が整うこと、また、社員が自身の職務で成果を出し、評価されることにより、貢献実感を得られるよう、個人の能力を引き上げることです。

当社には国家資格である「キャリアコンサルタント」の資格を有する社員が複数名在籍していることから、今後も新しい研修プログラムの開発に努め、外販にも注力します。

また、先月1月26日に日経ビジネスが発表した 「社員の士気が高い企業ランキング」において、当社は第11位にランクインしました。今後も経営理念の浸透・企業文化の構築に努め、人的資本の価値最大化に注力します。



今後の成長戦略につきまして、当社は着実な出店による収益基盤の拡大に加え、当社の優位性を生かせる事業領域の拡大を推進します。ハード展開、ソフト展開における具体的な概要は上図の通りです。

記事内で使用している画像は、2023年12月期決算説明資料から抜粋しています。以下URLからPDFデータをご覧いただけますので、併せてご活用くださいませ。https://ssl4.eir-parts.net/doc/9160/ir_material_for_fiscal_ym/150390/00.pdf

なお、今期の進捗につきましては、四半期決算発表にて都度詳細にご説明します。次回決算のスケジュールなど、今後の予定につきましては、弊社IRサイトの『IRカレンダー』をご確認ください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。


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