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いのちの水・ことば・器

☆photopos-3539  2024.5.17

いのちの水は
かたちをもたないから

それを蓄えるため
わたしは器となるが

器が壊れるとき
いのちの水は
わたしから
零れ落ちてしまう

たとえ
器があったとしても
いのちの水を
得られなければ
器の意味は失われる

ことばは
いのちの水のようだ

ことばを使うには
器をつくらねばならない

蓄えられたことばは
わたしを生かしてくれるが

器のかたちに
合わないことばを
容れることはできない

そして
器が壊れるとき
蓄えられたことばも
わたしから
逃れ去ってしまう

*愛媛県久万高原町・面河渓にて

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