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芳香族化合物の化学(1)「芳香族化合物の命名法」

有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。
ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。

今回のテーマは「命名法」です。

【一置換ベンゼン】

① 置換基名を接頭語に用いる化合物

② 固有の名称を持つ化合物


【二置換ベンゼン】

③ 二置換ベンゼンの命名はo-(オルト),m-(メタ),p-(パラ)で行うこともある。

④ 二置換ベンゼンにも固有名を持つものもある(o-,m-,p-で異性体を命名)


【多置換ベンゼン】

⑤ 多置換ベンゼンの命名は接頭語の数字が小さくなるように命名する。また,数字が同じ場合はアルファベット順に数字をつける。

⑥ 多置換ベンゼンでも固有名を有するものもある。

⑦ 固有名になる官能基を複数有する場合,IUPAC命名法通りに官能基の優先順位に準ずる。
(官能基の優先順位:-COOH>-CHO>-OH>-NH2)

【参考図書】
ボルハルトショアー現代有機化学(下)

「芳香族化合物の化学」をまとめたpdf(power pointスライド)も作成しております。
ご希望の方がおられましたらコメントをよろしくお願いします。

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