【第32話】東京生まれ東京育ちの私が、婚活にて100人の男性と会った結果、田舎の農家に嫁いだ話
前回のあらすじ!
遠距離で年下の人を好きになってしまった嫁ちゃん!どうする!
第32話「なんも出来ないなら一発勝負」
くま君の事を好きと自覚してから、SNSにいつも以上に張り付いてしまった。
くま君がインスタのストーリーを上げたら反応、ツイートしたら反応してって全てのSNSで反応していた。無意識に。そう、私は無意識にネトストしていたのだ。(※ネットストーカー)
だって!!!LINE続かないし会えないからそうするしかないんだもん!!!
でも流石に全てに反応したらキモいし、うぜえこのババアって思われてたらどうしよう…
でもでも少しでも関わりたいと思ってしまう…!
てゆうかリプ送りすぎてなのか返事返ってこないじゃん〜〜〜反応しなきゃ良かった〜〜
そんな事を1人で常に考えていた。
うざいとか、そんな風に思う人じゃないってのはわかってるけど、私はくま君の事を何も知らない。良い人って事しか知らないのだ。
とりあえず、泊まりがけのFCイベントは同じグループに出来たから多分バスも一緒のはず…!もうどうする?いっそのこと告る?(早い)
でもライブで会えても半年に一回とかだからどんどんチャンスなくなるし、無理なら無理で次を探さないといけないし…
うん、次会えたら告白してしまおう。
嫁ちゃんは決断が早いのだ。
さすがにFCイベントは楽しみたいので、告白するなら次の日が良い。そして出来たら次の日デートしたい。くま君はすぐ帰るのか、予定があるのか、確認だ。確認しよう。
これは…!どっちなんだい…!
別に遊びたくないけどとりあえずスタンプで返事しとくか的なノリなのか、それとも本当に遊んでくれるのか。
わからないままLINEが途切れて終わってしまった。
まあ、とりあえず後は休みが取れなきゃ意味ないのでそこは神に願っておこう。
私にはもうひとつやる事があったのだ。
念のための牽制だ。
くま君と会う時はいつもつばきちゃんが一緒だった。つばきちゃんとは恋愛の話はあまりした事なかったから、ないとは思うけど、もし、万が一つばきちゃんもくま君のことが好きだったらと考えると怖かった。
つばきちゃんめちゃくちゃ良い子だし、私も大好きだからこそ2人が好き合う事だってあり得なくもないんだ。
だから先に伝えてしまおうと、そして協力を仰ごうと。
友達を好きになる事が久々すぎて、考える事が完全に中高生の女子になっていた。(仲間内で付き合ってもないのに私○○の事好きとか言うやつ大体周りへの牽制だからね)
そんなこんなでFCイベントの1週間前、私はつばきちゃん含めたこのみんファンの人達と4人で遊んだ。くま君のことを好きと伝えたらみんな協力するよ〜と言ってくれて一安心だった。(これ読んでるかわかんないけどあの時は本当にみんなありがとう!!!!)
そしてついにFCイベント当日がやってきた…!
「久しぶりっス!」
そう言いながらいつも通りの笑顔で登場したくま君。
うわ〜〜〜!!!!!可愛い〜〜〜!!!!なんか服装も良き〜!!!(ただのライブT)キラキラしてみえる〜〜〜〜!!!!!!!
好きになったらなんでもよく見えてしまうフィルターがかかった私は、隠しきれないテンションを抑えるためにとりあえずみんなで写真を撮った。
バスに乗る前に名札が配られ、裏にはバスの座席表が書いてあった。
つばきちゃんは窓側、私はその隣の通路側。
そして、通路挟んだ隣がくま君だった。
神様〜〜〜〜〜!!!!!!!
ありがとう!!!!!!!!!
しかもバスだけじゃなく、会場のテーブル席も全部その位置で固定だったので私は常にくま君の隣に座る事が出来た。
推しともこんなに近くで会えて、好きな人ともずっと一緒に過ごせる。こんな夢みたいな時間ある??多分、ここに来てた人の中で私が1番浮かれていた自信がある。
1日目の夜はみんなで花火をしようとの企画があり、つばきちゃんが気を遣ってくれてくま君と2人にしてくれたり、写真を撮ってくれたり、まじで優しくて神かと思った。
協力の仕方が最高だよ…!!ナイスアシスト…!!
このままつらつら書いていくとFCイベントのレポみたいになりそうなのでもしイベントの内容に興味がある方はこれを読んでください。当時の私が書いた本当のイベントレポです。笑
とにかくイベントがめちゃくちゃ楽しくて最高だったのと、そこに全部くま君がいたから全部楽しくて最高だった!(語彙力!!!)
もはや気持ちは修学旅行で好きな子と同じ班になれたJKなんですよ…夜中に男子部屋に行くとか楽しいんですよ…しかも先生にも怒られないし、スマホで夜中にやり取りもできるし、こんな大人になってからこんな青春取り戻せるなんて思いもしなくて本当に楽しかった……
あっという間の二日間が過ぎ、帰りのバスに乗った。
楽し過ぎて忘れていたが、くま君の明日の予定を聞いていなかった。
「明日帰るんだっけ?」
「そうっスね!17時の飛行機で帰ります!」
明日は私も仕事が休めず、午後から出勤だから遊べない。どうしよう。なんなら今日の夜しかチャンスはないんだよな…
「今日はどこ泊まるの?」
「いや〜何も決めてなくて!泊めさせてくれる友達探そうかなって思ってるところです」
ん…??
…これはまさかワンチャン????
「えっじゃあうちに泊まりおいでよ〜!」
あくまでもラフな感じに。サラッと。友達いつも泊まりくるよ的な感じに言った。
「いいんすか!?ありがてぇ〜!」
え、まじで!?
「ちょうどスマブラのキャラ出しもしてほしかったし!うちでやって〜!!」
「それぐらい余裕っスよ〜!!!!」
言い訳のような事を後から付け足して。
心臓はバクバクだったけど、どうってことないフリして。
そんな感じでくま君がうちに泊まりにくることになった。
それを隣で聞いていたつばきちゃんは、窓の方を見ながらこっちを見ないようにしてめちゃくちゃ驚いていた(らしい)
私も自分で誘っといてあれだが、まさか本当にこんなことになるなんてと、内心めちゃくちゃ焦っていた。
何も考えていないくま君はニコニコ笑ってる。
え、まじでこの人何考えてるの…??私いけるの??それとも本当に何も考えていない…??まじでスマブラやるために呼んだと思ってる…??
くま君の気持ちは全然わからないけど、もうここで決めるしかないと決意した。
新宿にバスが到着して、みんなでプチ打ち上げ的な感じでカラオケに行こうとなった。
つばきちゃんに報告しないと!と思いながらカラオケに向かう途中でこっそり報告した。
「ねえ、この後くま君うちに泊まりにくることになったんだけど…!」
「いや聞いたよ!聞いてたよ!びっくりして吹き出しそうになったんだけど!全然うちの協力なんて必要ないじゃん!笑」
「私もびっくりだよ…とりあえず頑張るわ…また連絡する…ありがとう…!」
その後カラオケを普通に楽しみ、
21時ぐらいにはみんなと解散し、電車に乗り家まで向かう。
私がいつも乗ってる電車にくま君が乗ってる。これから一緒に帰るんだ。夢みたいだ。
家までの帰り道、何を話したのかは全然覚えていなかった。
ただ静かな道を2人で笑いながら帰った事だけはすごく覚えている。
(面白いと思っていただけたらスキ♡を押してもらえるととっても嬉しいです!よろしくお願いします!)
次回予告
ただ…!ひたすら…!ゲームをする男…!!!
告白の行方は…!!??
お楽しみに!
サポートしてくれたらめちゃくちゃ嬉しいです〜!!!!これからも頑張れそうです!よろしくお願いします!