【第25話】東京生まれ東京育ちの私が、婚活にて100人の男性と会った結果、田舎の農家に嫁いだ話

前回のあらすじ！

街コンで出会ったイケメン2人！
そこで片方のイケメンにデートに誘われた嫁ちゃん！

---

第25話「鉄骨渡りデート」

服が…！ない…！！


イケメンとのデートが今週末に迫っているのに着ていく服がなく困っていた。
お気に入りの服はこの間の街コンで着ちゃったし、鉄骨渡りのVRするって言ってるんだからスカートよりパンツの方が良いだろうし…な、悩む…！

※鉄骨渡りのVRとはカイジのVRのことである

買い物だ！買い物に行こう！！急いで池袋に向かう。ルミネだ。ルミネが信用できる。
仕事後なんて時間がないので急いで好きなお店に向かい洋服を探す。

「デート服を探してます！パンツスタイルだけど可愛い感じが希望です！」

店員さんにそう言うと店員さんも気合を入れて洋服を持って来てくれた。
よく服を買うときに接客はいらないと言う人はいるが、時間がなくて欲しいものがある時は店員さんにこうやって聞くのが1番早いと思っている。
だって、そのお店の服を全て知ってるのは店員なのだから。なんなら店頭に出てない服も持って来てくれることがある。(嫁ちゃんは元アパレル店員)
ちなみに聞く店員さんは自分がお洒落だと感じ、尚且つなんでも聞いてくださいみたいな顔してる店員さんをオススメする。そこの見極めが大事だ。

無事に可愛い服も買えたので満足してデートの日を迎えた。


デート当日、お昼過ぎに待ち合わせをして2人ともお昼を食べてなかったので近くの美味しい餃子屋さんに向かった。
2人は初めてだったので少し緊張もしたが案外大丈夫だった。
今日なんのVRをやるかみたいな話で盛り上がった。

VRの場所に着くと思ってた以上に空いていて全部回れそうな勢いだった。
とりあえず目当てのカイジの鉄骨渡りに行く。
見てみると段差の低い棒の上を渡るだけなので、VRの機械をつけていないと本当にこんなの怖いの？って疑うほどだった。

最初に賢人が行くことになったのだが、

賢人、ビビって渡れない。

そして途中で落ちたのでカイジだったら死んでた。

「めっちゃ怖いから！嫁ちゃんもきっと渡れないよ！」

どんだけ怖いんだろうとビビりながらやってみたら…

余裕で渡れてしまった。
私だけが生き残ってしまった。

てゆうか思ったより全然ショボかった。

普通にやる気を出して渡ってしまった後に、ここは可愛いこぶって落ちるべきだろ！！！と頭の中で自分を叱った。

その後も魔法の絨毯に乗ったり、ジャングルを旅したりと普通にVRを楽しみ、距離も近かったり、2人で笑ったり、とても良い雰囲気のデートなんではないかと期待度も高かった。

VRも一通り終わり、時間もまだ早かったので飲みに行くことに。

最初はVR楽しかったねとか、お互いふざけあったりとか普通にカップルみたいな話をしていたが段々とお酒も進んで恋愛トークになっていった。

「嫁ちゃんは結構良いと思ったら自分からいくほう？」
「うん、結構いくほうかな〜賢人は？」
「俺もわかりやすいかも。自分からいくかな。まず絶対ご飯代とかは出させないかな。」

ん？？待って…？？
昼間、私餃子代出したような…まあランチだったし、1000円もしなかったし…？？
VRは、なんか500円ぐらい多く払ってくれたし…？？？

「へぇ〜…そうなんだ…」

これはどっちなのか全然わからず、微妙な相槌になってしまった。

その後も過去の恋愛話とかで盛り上がって、最後にはよくわからないけど2人で自撮りをして盛り上がった。

そして、運命のお会計の時間である。

「じゃあ嫁ちゃん2000円でいいよ。」

払ってくれないんかーーーい！！！！！

「まず絶対ご飯代とかは出させないかな。」

賢人が言っていた言葉が頭の中でこだまする。


つまり私は脈なしって事ですね。
あんなに良い感じだったのに？？？？
鉄骨を余裕で渡ってしまったのが原因？？？
私だけ生き残ってしまったから？？？？


男はわからん…イケメンはわからん！！！！

無理だと思いつつも少しの可能性を期待して、家に帰ったら「今日はありがとう。」とLINEを送ってみる。

既読無視！！！！！！！！

はい！！！！！！！！！！！！！
ありがとうございました！！！！！！！！

こうして嫁ちゃんの浮かれモードはイケメンの気まぐれにより終了したのであった。

(面白いと思っていただけたらスキ♡を押してもらえると励みになります！！ランダムで婚活豆知識がでます！)

---

次回予告！

二日連続の街コン！！！
フリフリおばさんとスターな男。

お楽しみに！