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【第26話】東京生まれ東京育ちの私が、婚活にて100人の男性と会った結果、田舎の農家に嫁いだ話


前回のあらすじ!

イケメンとのデート!狙った子には必ず奢ると言われ奢られなかった嫁ちゃん!!
戦いは続く…!!!!


第26話「フリフリおばさん」


久しぶりに街コンではなく婚活パーティーへ参加してみた。
私の勝手な推測だが、街コンには割と若めのイケてる男性が多く、婚パには30代以上の少し地味めな男性が多いイメージだった。

最近街コンが多かったのでたまには婚パもいいかなと思い行ってみたのだが…



地味〜〜〜!!!!!!パッとしない〜〜〜〜!!!!!!おじさん〜〜〜!!!!!!
25歳〜40歳までの婚活パーティーなのに、いる人達みんな38歳以上って偏りすぎてない…???
イケメンとまではいかなくても、38歳以上は嫌だ…10歳以上離れてるのは無理だ…と思いながら今回も誰のボタンも押さずに帰ろうとした。

そしたら受付でスタッフの女性に止められた。



な、なに…??



「今回ご要望に合う出会いがなく、申し訳ございませんでした。」
「…いえいえ、こちらこそすいません。」
「嫁ちゃんさんさえ宜しければ、今夜20時から飲み放題のパーティーがあるんですけどいかがですか?本来5000円のところ2000円に値下げさせて頂きますので…

めっちゃ値下げするじゃん……

でも20時か〜〜〜!!!!!!遅いな〜〜〜
飲み放題って言っても私飲まないしな…
でも誰か良い人いるかもしれないしな……


「行きます。」


私に迷いはなかった。
やはりチャンスを逃さないためには積極的にいくしかないのだ。

その場で予約し、時間まで買い物をして待つことに。
20時近くになり、会場に向かうとそこはものすごくしょぼいBARだった。
そしてもう時間もすぐなのに女性3人と男性2人しか集まっていない。


全然人いなくない…???
え…???


その後男性がもう1人来て、パーティーが始まった。

男性3人対女性4人という合コンみたいな婚活パーティーだ。


人少ないですねという会話がスタートし飲み物は各自カウンターに取りに行く形式だったので、みんなで取りに行こうとしたその時、


その人は現れた。

「すいませ〜ん!!!あれ!?もう始まっちゃってる!?やだ〜!!!あ!私生ちょうだい!え、持ってきてくれないの!?なにも〜!!!」


ドカドカドカと足音を立て、大きな声で登場したその人はフリフリの服を着て、マイメロのキーホルダーをつけて、髪型はプリンになっていてアホ毛でボサボサだった。

「自己紹介とかみんなした?私ここ慣れてるから仕切ってあげるよ〜!!!じゃあまず私からね!」


そう言ってペラペラと自己紹介を始めた。
その後も次々と名指しされた人が自己紹介をしていって、全員が終わったところで乾杯をした。

「なんかみんな暗くな〜い!?もっとテンションあげてこ☆」

フリフリおばさんはなんというか悪い人ではないけど、言動が痛くて見てて辛かった。
おばさんと言ってるけど、年齢は聞いていない。女性に年齢聞くのはやぼじゃな〜い!?と言っていたのでみんな年齢は非公開になった。でも明らかにおばさんなのだ。見た目がおばさん。どんな服着てても良いけど、フリフリした服が逆に若作りになってしまってる風に見えて、なおかつ言動も痛々しいからその場にいるのが耐えられなくなった。

テレビでつまらない芸人がネタをしてスタジオの空気が辛くなってるぐらい、ここの会場の空気も辛かった。

早く帰りたい。ただただ早く帰りたい。
でも途中退出など出来ないので終了の22時まで耐えるしかなかったのだ。


「ちょっと女子集合!!ねえ、ここだけの話なんだけど私良い男集めるから合コンしない!?」
「あ〜いいですね」
フリフリおばさんが集める人にいい男はいなさそう…と思いながらも適当に相槌を打つ。てゆうか男性陣に失礼だから街コン終わってからそういう話しろよ〜〜!!!!


「じゃあみんなでLINE交換しよ!ほら〜!男子達も今のうちに狙ってる女子いたらLINE聞きなよ!てゆうかみんなでLINE交換しよ!」


もうフリフリおばさんは何がしたいのかわからないお節介おばさんになっていた。多分狙ってる女子もいないし、狙ってる男子もいない。みんながみんな、今日参加したことを後悔してるレベルだよ。だがしかし、誰一人フリフリおばさんの言うことを断ることも出来ず、みんなでLINEを交換した。


そして22時。やっと解放されると思い私はすぐ帰らないといけないと言ってダッシュで駅へ向かった。

疲れた。まじで疲れた。
男性側で変な人は沢山見てきたけど女性側にもこんな変な人はいるんだ…あれを相手にしないといけないのは男性も大変だ…

そう思っていたらフリフリおばさんからLINEがくる。

"嫁ちゃん今日はありがと〜☆合コンなんだけど、嫁ちゃんはどんな人がタイプ?今日来てた人みんなダメだったよね!"


お前が言うな。


既読無視ブロックを決めようと思ったらもう1通。


"私は竹内涼真くんみたいな彼氏を作るのが目標なの!竹内涼真くんに似てる人いたら紹介してね"



そして私はブロックを押し、スマホをそっと閉じた。


教訓、こんなおばさんには絶対にならない

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次回予告!

(※前回の予告にスターな男と書いたのですがそれは次の27話に回します!ごめんなさい!!)

お楽しみに!!!


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