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「頼る」ことに慣れたら生きるの楽になったよって話

よく甘え上手はモテるとか、男は頼られたら嬉しいとか話を聞く。
でもそれって男女関係なくて、女だって頼られたら嬉しいし頼って欲しいと思う。

これは好きな人に甘えることが出来ずに、仕事仲間に頼ることも出来ずに1人でなんでもやってしまっていた私が、「人に頼る」ことに慣れたら生きるのがとても楽になった話。



甘える、頼るはその人を信頼していないと出来ない。言わば、頼るとはその人との信頼関係の証なのだ。

そもそも私は4姉妹の末っ子なので両親からも姉達からも随分と甘やかされて育ってきた。大体のお願い事は聞いてもらえて自分は愛されるべき存在だと何も疑うこともなくやたらと自己肯定感が高い人間だ。


でも何故か、好きな人に甘えるということが出来なかった。

それは何故か。


嫌われるのが怖かったからだ。


甘えてる自分を想像すると気持ち悪くて、こんなこと言ったら嫌われるかもしれない、それなら言わないほうがましだ。出来ることは1人でやってしまおう。

そんな考えでいた。


仕事の時はまた少し違くて、私は高卒で社会に出た人間で自分で言うのもアレだけど割と仕事が出来るタイプだ。(これが自己肯定感強強女)

同期の中でも1番早くに店長になり、周りより自分を信用していた。周りに頼るより自分でやった方が早い、これもアレも自分でやったほうが確実だ。

目標の為、残業を減らす為、そっちの方が効率が良いだろうと思って仕事をしていた。

そうなると、どうなるのか。


結果、孤独になる。

私が周りを信頼していないということは、少しずつ行動に出て周りに伝わるのだ。

「全部店長がやってくれるからいいや。」
「あの人はどうせ私たちのことを信頼してない。」
「こんな仕事つまらない。」
「どうせ私たちは何も出来ないんでしょ。」

部下たちはそうやって仕事が作業になっていく。そんなの気の持ちようでは?と思うけど、やっぱりどうしても小さいお店の中の人間関係なんてたった1人のそういう気持ちから崩れていったりするものだ。

そして、いざという時に1人になって誰も頼れず自分の首を絞めてしまうのだ。

「もっと人に頼りなよ。周りはあなたが思ってるより、頼ってほしいものだよ。」

そう言われてやっと私は周りに仕事を振ってるだけだと気付いた。それも時には必要なことだけど、ただ出来そうな仕事を振っているだけで自分のことしか信用してなかったんだなって気が付いた。

頼るとはその人との信頼関係の証と冒頭に言った。

頼るという行為は「信頼してるよ」と口で言うよりもずっと"信頼してること"を示している。


頼られたら嬉しいよね。仕事を任せられたら嬉しいよね。任せられた仕事成功出来たら真っ先に任せてくれた人に報告したくなるよね。


自分1人で仕事をこなしてしまっていた時より、部下に頼って仕事をしていた時の方がチーム力が上がってその場の空気も変わってみんなで目標達成に向かってる頑張れるようになった。

自分1人でやるより何倍も時間はかかったし、失敗した時のことを考えると怖かった。
だけど達成した時の喜びは倍だったし、部下の成長は自分の成長に繋がり、その分職場の成長に繋がった。仕事を任せられるようになったら気持ちが楽になった。時間はかかった。かかったけど、信頼関係は深まった。自分が抱えていた仕事が他の人が出来るようになると、休みも取りやすくなったし、仕事が楽しくなった。


今の夫と出会って、初めて好きな人に頼るということが出来た。

嫌われるのが怖かった私が、なんで今の夫には甘えられたのか。

それはこの人は絶対私のことを嫌わないという確かな自信があったからだ。
どこからそんな自信がくるのかはわからない。
でもわからないけど、この人はきっと私が何をしても嫌わないでいてくれるだろうって信じてるんだと思う。(惚気かよ)

だから甘えることも出来るし、甘えられる存在がいるのはメンタル的にもだいぶ楽なんだ。

嫌われるのが怖いというのは色んな面で裏目に出る。言いたいことも言えないこんな世の中はPOISONだ。本当に毒。毒が溜まる。積もり積もって関係が終わる。言いたいことも言い合えない関係なんてすぐ終わってしまうんだ。(ところでPOISONってどの年代まで通じるの?私は初期のGTOが好きだよ)

モテる友達は言った。
「男の人なんて甘えられた方が嬉しいんだから些細なことでも甘えたらいいんだよ〜!あれとってとかこれやってとか〜小さいわがままが可愛いんだよ〜」

本当にそうだろうか?私はそんなの可愛いと思えない。そこに信頼関係があるからこそ成り立つのではないか。だから私は今の夫に出会えて本当に感謝している。小さいワガママを言えるようにしてくれて感謝している。


私は結婚してからすぐに夫の実家に住み始めた。いわゆる同居だ。
同居なんて今時誰もしたがらない。
気遣うでしょ!絶対無理〜!!と言われる。

でも、私にとっては今となっては凄く居心地の良い場所だ。気を遣って接していた最初の頃より、義両親に申し訳ないぐらい頼りまくっている今、凄く生活が楽になっている。

自由に働くことも、友達と遊ぶことも、義両親に頼らなければ出来ていないことだから。
これは運良く義両親がいい人達だったっていうのもあるけど、やっぱり頼る事が出来るようになったのが1番気持ちが楽になった。

娘もまだまだ小さいのに、しっかり寝れて仕事もできて1人の時間も作れて、勉強する時間も作れる。
これって家族のサポートがなければできない事で本当に感謝している。

最初は娘のことは全て私と夫でやりたいと思った。親としてやらないといけないと思った。でも今となっては悔しいくらいにおばあちゃんっ子に育っている。それぐらい、私がお義母さんに頼りまくっているのだ。


1人で生きられるけど、1人で生きられるからこそ、人に頼れるぐらいの信頼関係を作れるって素敵なことだなって思った。

私も誰かに頼られるぐらい、信頼される人間になりたい。もっと人生楽に生きていいんだよって、伝えたい。

あなたにも頼れる人が見つかりますように。

サポートしてくれたらめちゃくちゃ嬉しいです〜!!!!これからも頑張れそうです!よろしくお願いします!