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スタートアップの栄光と挫折を描いた「100話で心折れるスタートアップ」から学ぶこと

スタートアップの世界は波乱万丈で、成功を収める者もいれば、挫折する者もいます。書籍「100話で心折れるスタートアップ」は、そんなスタートアップの経験をリアルに描いた一冊です。ここでは、その一部を紹介し、その教訓を私たちのビジネスにどのように活かすことができるのかを考察します。

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この本は、スタートアップが一躍注目を集め、最終的には事業撤退へと至る過程を描いたものです。話の結末がすでにわかっている状況で読むことになりますが、その先の展開が気になる作品となっています。

本書は、「100日後に死ぬワニ」という漫画をモチーフに、そのテーマをスタートアップの世界に置き換えて描いたものです。Twitterで日々更新されていたエピソードをまとめたもので、そのオリジナルの一部がNFTとして販売されており、一枚1万円で完売し、二次流通も行われたほどの人気でした。

動き出すウサギの冒険

この物語の始まりは、ウサギがピッチコンテストで自身の事業をプレゼンし、投資家からの資金調達を試みるところからです。彼がどのようにスタートアップの世界で生き抜くのか、その道筋は我々に多くの教訓を提供します。

ウサギは様々なアイデアを膨らませ、100万円を投じて市場調査に着手します。しかし、市場調査の結果が期待通りにならないと、彼はその事業を断念するという明確な決定を下すことができました。これは事業のスタートアップにおいて重要なポイントで、事業計画の最初のステップとして細部まで注意深く行われました。

メディアサイト立ち上げと初動の成功

次にウサギが進めたのは、メディアサイトの立ち上げでした。この新規事業はリリースからすぐに成功を収め、1日に10万PVを記録するなど、事業としては順風満帆に見えました。しかし、その初動の成功は長く続かず、日々のチャンスが減少。ついには事業を一旦閉じるという選択を迫られました。しかし、ウサギは起業家精神を失うことなく、次に何をするべきかと考え、アプリの開発という新たな舵を切ります。

アプリ開発と資金調達

この新たなアプリ開発事業は上手く行き、売り上げも増加。その勢いに乗って数千万規模の資金調達に成功し、事業は順調に軌道に乗り始めます。ここまで来ると、読者は「一体、この会社がどうして潰れるのだろう?」という疑問を抱きつつ、物語の結末に向けてさらに興味を持つことでしょう。

一見良い決定も失敗への道筋に

本書の主人公、ウサギの起業家は、初めての事業で成功を収めますが、その後、NFT事業に参入することで事業が転換します。NFTは現在注目の分野であり、一見良い決定に見えますが、それが結果的に失敗の原因となります。なぜなら、ウサギは過去の資産や経験、すなわちメディアサイト運営やアプリリリースの経験をうまく活用できなかったからです。新規事業の参入は、過去の資産を最大限に活用できる場合にのみ成功を収めます。

自分の強みを最大限に生かす

成功するための鍵は、自分の強みを最大限に生かすことです。スティーブ・ジョブズが言っていたように、「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点を結ぶ力)」は非常に重要です。その力を持つことで、経験や資産が一貫性を持ち、自信となるからです。また、人を引きつける力も得られます。それらをストーリーとして語ることで、自分たちの事業の進行が理解しやすくなります。

選択と集中の重要性

私の運営するMetagri研究所も、この教訓を活かしています。

これまでにリリースした農業NFTを活用し、独自のソーシャルトークンを発行しています。また、自分たちがやらないことを明確にすることで、事業の方向性を明確に保っています。選択と集中の重要性を改めて認識しています。

まとめ:スタートアップの経験を疑似体験する

「100話で心折れるスタートアップ」は、スタートアップの経験を疑似体験できるため、起業を考えていない方でも大いに参考になります。その学びを自身のビジネスや人生に活かすことができます。本書の4コマ漫画形式は読みやすく、エンタメとしても楽しむことができます。

このブログを読んでくださった方々に、ぜひ「100話で心折れるスタートアップ」を手に取って読んでいただきたいと思います。
そして、スタートアップの経験を疑似体験し、その学びを自身のビジネスや人生に活かしていただければ幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます!

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