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商業出版で"重版"を狙う施策3選

商業出版で本を出す際、いかに初版部数を売り切り”重版”を実現するかは著者にとって大きな関心事です。しかし、本が書店に並べば自然と売れる時代ではなくなりました。そこで、戦略的に販売施策を講じることが求められています。
今回は、6月18日に秀和システムから発売予定の書籍「Copilotがよくわかる本」を例に、重版を狙うための3つの施策をご紹介します。

セミナーとのセット販売、予約特典NFTの配布、100冊購入記念セミナーなど、具体的な取り組みを解説していきます。
これから商業出版を目指す方、すでに本を出版しているが売上アップを目指したい方、NFTを活用した読者エンゲージメントに興味がある方など、幅広い方に有益な情報が満載です。ぜひ最後までお付き合いください。


本を作る過程と販売戦略の重要性

本を作る過程では、3月に企画が通った後、4月に原稿を書き、5月の頭に初校で本のイメージを共有しました。現在は、著者による修正指示を反映した再校の段階です。最終的には、年功で最後のブラッシュアップを行います。

しかし、本を書くことはもちろん大事ですが、発売後の販売戦略も非常に重要です。今の時代、本が書店に並んだだけでは、なかなか売れません。そこで、今から販売施策を考えておく必要があります。

施策1:セミナーとのセット販売

第1の施策は、セミナーとのセット販売です。すでにMetagri研究所主催の「Copilotがよくわかる本」セミナーのページを公開し、本とチケットのセット販売を行っています。セミナーに登壇することで、本の販売につなげるという流れを作ることができます。

現在、セット販売は1,500円で行っており、発売前から10セット以上売れています。発売前から予約を取ることは、重版を目指す上で非常に重要な施策だと考えています。

施策2:予約特典NFTの配布

次の施策は、予約特典NFTの配布です。以前、「シンNFT戦略」という本を宝島社から発売した際にも同様の施策を行いました。先に本を買っていただいた方にNFTを届けることで、早期に応援してくれたことを証明するのです。

今回の「Copilotがよくわかる本」でも、同じようにNFTを活用できるのではないかと考えています。NFTを予約特典として配布することで、読者とのエンゲージメントを高め、本への関心を高めることができるでしょう。
NFT特典としては、先に原稿が読める権利や没案になった内容の特別公開、本制作の裏側をテキストで伝えるなどの特典を提供することができます。しかし、NFTの良さは、どの時期に誰が応援してくれたかが見える化されるところにあります。

シンNFT戦略の予約特典NFTとの連携

追加案として、過去の出版において配布した予約特典NFTとの連携です。過去にシンNFT戦略で配布したNFTと、今回の予約特典NFTの両方を持っている人に、特別な特典を提供するというアイデアです。

例えば、NFTホルダー限定のオンラインコミュニティへの招待や、著者との直接対話の機会などを提供することで、NFTの価値を高め、コミュニティを形成することができます。これにより、読者とのエンゲージメントを深め、本の長期的な販売にもつなげられるでしょう。

継続により高まるNFTの価値

今回の商業出版をまだまだ最初のステップだと考えています。今後も商業出版でいろんな本を出していきたいと思っています。毎回NFTを配布することで、応援してくださった方々がブロックチェーン上に可視化されます。そういった方々にいかに感謝を届け、VIP特典を提供していくかは、将来的にも取り組んでいきたいと考えています。

今回は、前回の「シンNFT戦略」のNFTや、以前Kindleで出版した本のNFTを持っている方を優遇し、NFTラインナップを増やしていくことが大切だと思います。そのため、「Copilotがよくわかる本」を予約していただいた方にもNFTを届ける施策を同時並行的に進めていきます。

施策3:100冊購入記念セミナー

セミナーやNFTの配布は、応援してくださる方々への感謝を届ける上で重要ですが、数を追うのは難しいかもしれません。そこで、重版を目指すためには量の戦略が鍵となります。

参考にしたいのは、西野亮廣さんが以前行った「夢と金」の1000冊記念講演です。西野さんは現地まで足を運んでセミナーを開催するという特典を用意しました。

私も100冊記念セミナーを開催したいと考えています。主に法人向けで、Copilotのような生成AIを社内DXで活用したい企業を対象に、数社限定で提供します。私自身が現地に赴き、交通費は私が負担します。2時間ほどかけて、企業の個別相談や課題解決に向けたセミナーを実戦形式で行います。ただし、数社限定では販売数は限られます。そこで、オンラインでのカスタマイズセミナーも並行して提供しようと思います。30冊から50冊購入いただいた企業に、オンラインでの個別セミナーを提供します。
このように、発売後も重版を目指すための施策を練り上げ、プレスリリースで全国に届けていきたいと考えています。

まとめ:アイデアを出しながら挑戦し続ける

本が書店に並べば売れる時代ではありません。商業出版で結果を出すためには、さまざまなアイデアを出しながら、できることに挑戦し続けることが求められています。私自身、まだまだ力不足ですが、少しずつ挑戦しながら結果を出していきたいと思います。書籍「Copilotがよくわかる本」はAmazonでも販売中です。

ぜひ、購入いただけると幸いです。皆さまの応援が、この本の成功につながります。引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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