KimMina/しげをinKorea

食・農・芸術・韓国をテーマに人を描く「半農半ライター」に ⇒韓国で農業体験取材 ⇒まさ…

KimMina/しげをinKorea

食・農・芸術・韓国をテーマに人を描く「半農半ライター」に ⇒韓国で農業体験取材 ⇒まさかの国際結婚・韓国移住。日韓バイリンガル育児中。✏️連載エッセイ『オンマと呼ばれる日々』📻️音声配信『韓国に住んだらこうなった』https://lit.link/shigeoinkorea

マガジン

  • 本や映画のおはなし

    大好きな本や映画、作品にまつわる「人」のお話。

  • 韓国に住んだらこうなった(音声配信番組)

    ポッドキャストで配信中の番組「韓国に住んだらこうなった」に関するおはなし

  • エッセイ

    韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。

  • 食のおはなし

    飾りっけなしの毎日のごはんや、農あるくらしの記録。

  • 韓国で農業体験〜有機農家さんと暮らして〜

    2017年、約4か月にわたり韓国の有機農家さん3軒でファームステイ。その体験をエッセイにまとめ、現地から発信していました。当時書いた文章を少しずつ転載しています。

記事一覧

固定された記事

「信頼する人」の言葉を信じてやってみる。

 2017年の春、北朝鮮のミサイル発射報道に日本中が大騒ぎし、東京の地下鉄がストップしたその日。私は関西国際空港から飛行機に乗り、韓国の仁川国際空港へ降り立った。韓…

ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本

 ポッドキャスト第46回、配信しました。  今回は久々に読んでみたくなったソウルのガイド本と、私の大好きなラジオDJさんであり、日本における韓流・K-popの伝道師でも…

北朝鮮に近い街で暮らす日韓家族の休日

 今では随分見慣れてしまいましたが、休日に家の周辺をドライブしていると、北朝鮮方面に大砲を向けている戦車が並んでいたり、軍の部隊(基地)があちこちにあったり、有…

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲んだ時、それがとてもおいしく感じて、家に帰るなりネットで桑の葉茶を検索し、…

『涙の女王』を見てボクシングを始めてみたら...

Netflixで配信中の韓国ドラマ『涙の女王(눈물의 여왕)』、ご覧になった方も多いでしょうか? このドラマの中で、キム•スヒョン演じる主人公のお兄さんが田舎でボクシン…

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語で아줌마と書き、「おばさん」を意味する。 朝、5歳児を連れて大学病院…

千堂あきほさん(55)「キャリアを捨てた」と言われた北海道への移住で得られたものとは|STORY

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3a691f9fd9fc4b4ea2adf56b3561ba5b437735

熱気冷めない『涙の女王』主人公を除いて一番愛すべきキャラは?
https://trilltrill.jp/articles/3612773

久々の景福宮/日韓パスポート更新/ドラマ『涙の女王』

ポッドキャスト第43回、配信しました。 今回は10数年ぶりに訪れた景福宮、韓国国立民俗博物館の様子や、5歳児のパスポート更新にてこずった話、ドラマ『涙の女王』に影響…

韓国の保育園、幼稚園ってどんな感じ?

 ポッドキャスト第42回、配信しました。今回は韓国での子育てのお話です。 2020年の春、パンデミックが始まったばかりの頃、1歳半だった息子を保育園に入れました。…

オンマがキンパを作る理由

 5歳の息子が通う韓国の幼稚園では、1年に2回だけ弁当持参の日がある。春と秋、バスで遠足に出かける時だ。幼稚園からのお便りには、毎回変わらずこう書いてある。  最…

祝!本屋大賞を受賞した韓国小説と作家たち

 ポッドキャスト第41回、配信しました。  今回は先日発表された「本屋大賞」の翻訳小説部門で、韓国の小説が1位と3位に選ばれたというニュースを受けて、私が最近読んだ…

【エッセイ】わからないまま、生きていく。

1~2か月に一度、韓国で暮らしながら考えてきたことをエッセイにまとめ、WEBマガジン「Stay Salty」に掲載していただくようになり2年が経ちました。一番最初に書いたのは…

上手に落ち込みたい

 女性として産まれ、11~12歳頃に月のものが始まり、もうかれこれ30年近くそれと付き合っている私ってめっちゃすごくない?!…と思うことがある。ひと月に6日ほど身体か…

韓国の春(キジと桜)

公園でお花見中、キジに出会いました。

この春読みたい!韓国&日本のおすすめ絵本

ポッドキャスト第40回、配信しました。今回は韓国と日本の絵本にまつわるお話です。 韓国で子育てしていると韓国の絵本に詳しくなりそうなものですが、わが家では5歳児に…

固定された記事

「信頼する人」の言葉を信じてやってみる。

 2017年の春、北朝鮮のミサイル発射報道に日本中が大騒ぎし、東京の地下鉄がストップしたその日。私は関西国際空港から飛行機に乗り、韓国の仁川国際空港へ降り立った。韓国の有機農家で3か月間、農業体験取材を行うためだった。  畑でも着られるようにと買った赤いチェック柄のシャツに、ジーンズの膝丈スカートとスニーカー。背中に10キロのリュックを背負い、両手で20キロのトランクを押しながらたどり着いた国際線の到着ロビーには、迎えに来てくれた日本人の友人と、見知らぬ韓国人男性の姿があっ

ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本

 ポッドキャスト第46回、配信しました。  今回は久々に読んでみたくなったソウルのガイド本と、私の大好きなラジオDJさんであり、日本における韓流・K-popの伝道師でもある古家正亨さんの著書2冊。そして、最近ソウルでストリートライブを行い注目を集めた、日本のバンドについてご紹介しています。  ソウルのガイド本を書かれたのは料理家で「ごはんのようなおやつの店」も運営しておられる、なかしましほさん。韓国に来てからは料理や暮らしに関する雑誌を読むこともなくなり、X(旧Twitt

北朝鮮に近い街で暮らす日韓家族の休日

 今では随分見慣れてしまいましたが、休日に家の周辺をドライブしていると、北朝鮮方面に大砲を向けている戦車が並んでいたり、軍の部隊(基地)があちこちにあったり、有事の際に道路を封鎖して対戦車の侵入を防ぐコンクリートの塊や柱があったりして、韓国がまだ休戦中の国であることを思い知らされます。立ち寄った観光地のフェンスに「地雷注意」と書いてあるのを見ると、今でもドキッとしますね。  しかしながら、人々の日常はいたって平穏で、北朝鮮を臨む展望台でのんびりくつろいだり、ゴンドラに乗って

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲んだ時、それがとてもおいしく感じて、家に帰るなりネットで桑の葉茶を検索し、取り寄せて時々飲んでいた。パンデミック以降ほとんど行かなくなってしまったその店を先日久しぶりに訪れると、以前と変わらぬ様子で桑の葉茶が入ったポットが置かれていた。食事の前に一杯いただくと、緑茶や紅茶よりも渋みが少なく、すっきりまろやかで舌にほんのり甘みが残る。うん、これこれ。このお茶やっぱりすごくおいしい。  7年前に

『涙の女王』を見てボクシングを始めてみたら...

Netflixで配信中の韓国ドラマ『涙の女王(눈물의 여왕)』、ご覧になった方も多いでしょうか? このドラマの中で、キム•スヒョン演じる主人公のお兄さんが田舎でボクシングジムを経営しているんですが、物語の最後の方でこの「ボクシング」が、印象的な役割を果たしていまして。 ちょうどドラマを見終わる頃、韓国人夫がボクシングジムに通い始めたこともあり、私も先日体験レッスンを受け、その日の内に入会しました。まだ2回しか行っていませんが、全身筋肉痛が何日も続いております(笑)。 こ

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語で아줌마と書き、「おばさん」を意味する。 朝、5歳児を連れて大学病院の小児科を訪れた時のことだ。いつもなら受付の後、看護師さんがすぐに熱と体重をチェックしてくれるのに、その日はなぜか私たちより後に来た患者さんが次々に体重計へと案内されていた。すると私の口から勝手に、ひとり言の域をこえた声が漏れてしまったのだ。「私たちが先に来たのに…」と。  その声が届いたからかどうかは知らな

千堂あきほさん(55)「キャリアを捨てた」と言われた北海道への移住で得られたものとは|STORY https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3a691f9fd9fc4b4ea2adf56b3561ba5b437735

熱気冷めない『涙の女王』主人公を除いて一番愛すべきキャラは? https://trilltrill.jp/articles/3612773

久々の景福宮/日韓パスポート更新/ドラマ『涙の女王』

ポッドキャスト第43回、配信しました。 今回は10数年ぶりに訪れた景福宮、韓国国立民俗博物館の様子や、5歳児のパスポート更新にてこずった話、ドラマ『涙の女王』に影響を受けて(?!)近々始めてみたいと思っていること、などお話ししています。 韓国は明日から3連休です。私はリンゴ畑でひたすら花を摘んできます。 詳しくはポッドキャストでお話ししています。良ければぜひお聞きください♪ ▼ポッドキャストはこちら 《番組内容》 5歳児のパスポートを更新して感じた日韓の違いや、日本

韓国の保育園、幼稚園ってどんな感じ?

 ポッドキャスト第42回、配信しました。今回は韓国での子育てのお話です。 2020年の春、パンデミックが始まったばかりの頃、1歳半だった息子を保育園に入れました。ここで過ごした3年間、子どもたちはマスク必須で遠足や運動会もなし。親も先生たちも、互いにマスクを外した姿で会うことは一度もありませんでした。 2023年の春、職場から近い幼稚園の年中クラスに空きが出て、そちらに通い始めました。息子と入れ替わりに退園した男の子は英語幼稚園に移ったそうです。

オンマがキンパを作る理由

 5歳の息子が通う韓国の幼稚園では、1年に2回だけ弁当持参の日がある。春と秋、バスで遠足に出かける時だ。幼稚園からのお便りには、毎回変わらずこう書いてある。  最初にこの文を読んだ時、私はちょっと複雑な気持ちになった。「なんでわざわざ“お母さん”って書くんやろう?」と。お父さんが作る家だってあるだろうし、おじいちゃん、おばあちゃんが作る場合もある。それに、のっぴきならない事情で買った物をもたせることだってあるじゃない?  こんな風に、韓国で暮らしていると「子どもに関するこ

祝!本屋大賞を受賞した韓国小説と作家たち

 ポッドキャスト第41回、配信しました。  今回は先日発表された「本屋大賞」の翻訳小説部門で、韓国の小説が1位と3位に選ばれたというニュースを受けて、私が最近読んだ小説『不便なコンビニ』や『アーモンド』にまつわるお話をしています。今回大賞を受賞された『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』については、過去の配信やnoteの記事をご参照ください。  作家さんたちがどういう場所や環境で作品を生み出しているのか?それについてもちょっと触れたんですが、最後はなんだか今の悩みを吐露する形にな

【エッセイ】わからないまま、生きていく。

1~2か月に一度、韓国で暮らしながら考えてきたことをエッセイにまとめ、WEBマガジン「Stay Salty」に掲載していただくようになり2年が経ちました。一番最初に書いたのは、PEOPLEという巻頭コーナーの『あなたの夢は、何ですか?』というエッセイでした。 ▲リンゴの写真の中にある「VIEW PEOPLE」を押すとエッセイが読めます 学生時代に「畑を耕しながら文章を書く人生を送りたい」と夢見た私が、紆余曲折を経て30代前半で「半農半ライター」になり、農業体験取材のため

上手に落ち込みたい

 女性として産まれ、11~12歳頃に月のものが始まり、もうかれこれ30年近くそれと付き合っている私ってめっちゃすごくない?!…と思うことがある。ひと月に6日ほど身体から血を流しながら生きているのだ。それをもう360回以上も続けているなんて!  しかも、だいたい血が出る5日ほど前からお腹が張り、足もむくみ始めるので、こちらの子宮事情を知らない人に「なんか太った?」と言われる確率はぐんと上がる。そんな時、身体を締め付けないゆるっとしたワンピースを着て地下鉄に乗ろうものなら、気遣

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韓国の春(キジと桜)

公園でお花見中、キジに出会いました。

この春読みたい!韓国&日本のおすすめ絵本

ポッドキャスト第40回、配信しました。今回は韓国と日本の絵本にまつわるお話です。 韓国で子育てしていると韓国の絵本に詳しくなりそうなものですが、わが家では5歳児に日本語を継承したいという思いから、平日は私が日本語の読み聞かせを担当。週末に夫が韓国語で読み聞かせているので、私はこれまで韓国の絵本をじっくり読むことがあまりありませんでした。 時々5歳児にせがまれて、韓国の絵本を韓国語で読むこともありますが、絵本に出てくる表現って簡単そうに見えて意外に難しいことも多く、息子に「