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のと未来会議 Final ~能登町をワクワクさせる海からのヒント~

2018年より、町の未来を「自分ごと」として話し合える場として、のと未来会議を続けてきました。日本全国で開かれている未来会議の中でも、最も長く続けてきた場の1つだと認識していますし、これまで運営のサポートだけでも全国から、述べ50名以上が携わってくれました。

2023年はのと未来会議の集大成の年として、これまで未来会議を通じて能登町を知ってくださった方と出会う場を作りたいという気持ちから、のとweekを開催しました。

のとweekとは?ぜひこちらのnoteをご覧になってください👇

10月ののとweekでは最初と最後に1回ずつ、のと未来会議を開催しました。このレポートは1回目ののと未来会議  ~能登町をワクワクさせる海からのヒント~の回のご紹介です。

ここまでの未来会議の道のりを可視化したもの

オリエンテーション
チェックイン:自己紹介&今日の参加理由・期待
話題提供者トーク 竹内先生の取り組みと能登町の魅力
ソロワーク:印象的だったこと、ハッとしたこと
小グループでの対話:アイデアのタネを出そう!
全体共有
クロージング

Welcome to the のと未来会議! 違いを楽しんで話をして、そして聞こう!

今回ののと未来会議は、2018年の開催当初からこの場を支えている株式会社たがやすのさよさんがファシリテーターを務めました。

サークルになって始めるところがのと未来会議らしい!

のと未来会議では、毎回、数字をある方向から見たら6、逆方向から見たら9という例えを使って「同じものを見ていても違う風に捉える人もいるよ」ということ、そして「そういった違いを楽しんで欲しい」という心構えをご紹介していました。たくさん話して欲しいし、たくさん聞いて欲しい、そして色んな人(=1人1人違う人) に来てもらいたいという気持ちが込められています。

のと未来会議はリピートで参加してくれる方も多いため、(何と毎回3回以上参加しているよという常連の方もいれば、初めて参加するよという方もいるという…そしてコロナ以降は能登町開催の回にも全国から参加者が集まっています) 「毎回これ聞いているよ」という方もいるのですが、それくらいしつこく伝え続けてきた、大切にしている心構えでもあります。

オリエンテーションが終わった後は、参加者同士で自己紹介し合う時間をとりました。

住んでいるところの「魅力」を知っていますか? 能登町の魅力を知るための話題提供者トーク

今回の話題提供は金沢大学の理工学域・生命理工学類 海洋生物資源コースの竹内裕教授にお越しいただきました。能登町と聞いて思い浮かぶ、美しい海。能登町に住んでいる方にとっては当たり前とも言える風景かもしれませんが、改めてその魅力について知ってみようという時間です。

能登町と言えばこのイメージ!とも言える美しい海の写真

主に、2021年に能登高校魅力化プロジェクト の一環で、高校生たちと一緒に能登町で活動していた経験をお話しくださいました。海には、フィッシュレザーのようにまだ使われていない、知られていない資源、魅力がたくさんあるはずとのこと。そして、能登高校の生徒たちとまだ使われていない・使い切れていない海の資源を出し合ってみたそうです。

高校生とアイデア出しをしてそれをGoogle jamboardで整理したものがこちら

すごい数ですね!アイデアを出してから、そのアイデアが「価値が見えている(知られている)」ものなのか「価値が隠れている」ものなのか、そして「既に利用されている」のか「利用されていない」ものなのかという視点で整理をしています。


そして、これらを出してから考えたビジネスアイデアがこちら。

今、流行りの(?)、ASMRを提供するリラクゼーション専門店だそうです。海の音をとっても誰も傷つかないし、環境に負荷がかかるわけではないというところから芽生えた素敵なアイデアです。

実は、この未来会議が始まる前の時間に、前段として竹内先生と海の音を探しに行くという企画を実施していました。クラゲや、能登町の名物のイカなどの「音」を発見できたらとっても面白いですね! ( この時はクラゲの音はうっすら聞こえたみたいなのですが、イカの音(?)は出会えなかったようです)  

海の中の音を拾うことができないか実験中・・・

こういう探求をしていくと、私たちがまだ出会うことができていない能登の海の宝を発見できるかもしれません。

高校生がビジネスプランコンテストでアイデア賞を受賞!

そんな風に能登町の「まだ活用されきれていない海の資源」を活かすアイデア。能登高校生たちが考えたものが、2023年8月に開催されたのと里山里海ビジネスプランコンテスト でアイデア賞を受賞したそうです。

能登の水・加賀の米で作るパーソナライズ海中熟成酒というアイデア。海中熟成とはその名の通り、お酒を海底に沈めて長期間熟成発酵させたものだそうです。

私たちも高校生に負けていられない!ということで、竹内さんに話題提供をいただいた後、自分たちでも「今の能登にある魅力の種をどのように未来に活かしていけるのか」についてアイデア出ししてみることになりました。


能登町をワクワクさせるヒント

アイデア出しの前に竹内先生から、「能登町にあるワクワクにはこんなものがあるよね」といくつかご紹介いただきました。

例えば、能登町と言えば発酵文化!丁寧に仕込みがされたお寿司には誰もが魅了されてしまいます。

そして、もう1つ忘れてはいけないのが100以上あると言われている能登の祭りの文化。更に、今や「能登町と言えば?」で思いつく人も多いであろうイカキング。竹内先生は雨上がりの夜のイカキングが、リアリティがあっておすすめだそうです。

更に、今回のテーマでもある海を活かしたアイデア。海洋ごみについて楽しく学べる場だったり、ごみを新たな資源として活かすアップサイクルだったり。

ここに載せたものが全てではないのですが、こういった能登のワクワクに意識を向けてから、「能登町のワクワクを活かしてどんなことができそうか」を小グループに分かれて話してみました。

出てきたアイデアの一部💡 を下記にご紹介します。

・能登町の自然そのものを体験をするツアー(蛍がエレクトリカルパレードのように見れる、クロモジの木が気軽に手に入る、etc.) 
・縄文文化を体験できるイベント (火おこし、ジビエ、塩作り、etc.)
・プログラミングされた小型ロボットを海に沈め(海ゴミも拾いながら沈んでいけると尚良し)、海の様子を見たり、写真を撮ったりできるサービス
・プラネタリウムのように天井に映し出せる映写機を使って、海の中にいる体験ができるように、深海の様子を映す。プロジェクションマッピングのように海の中の様子を映せるところがあってもいいかも!?
・大屋根広場を建設して、台湾にあるような夜市や、子ども食堂、屋台
・加湿器や香水で能登町を感じられるもの(海の匂いの香水、とか)

いかがでしょうか。時間にしてわずか20分くらいの時間だったのですが、能登町在住の方と今回のために能登町に来た参加者の意見を合わせてワクワクするアイデアがたくさん出て来たと思います。

当日小グループで話し合いをした時に書き残したグラフィックレコーディングです。
もっと地元の人同士で自然に集まれる場が欲しいとのことから、夜市のアイデアは割と盛り上がっている印象でした。


未来をつくるアイデアは「話す、聞く」から

アイデアはたった1人からは生まれません。いろんな人の声を聞き、自分の声も聞きながら、海のように広がる私たちの内側にアイデアを掬いにいく。

小グループで話をした後に全員に共有する時間を持ちました。

一緒に考える人たちの視点が違えば違うほど、奇想天外なアイデアが湧いてくるのです。もしかしたら、今回のような場に高校生たちが来てくれたら、もっともっとぶっ飛んだ(?)楽しいアイデアが出てくるかもしれません。


しかし、グループで出てきたアイデアを、他の人に共有する時間ではどの方もワクワクしながら話してくれているように見えました。こういった、ワクワクを共有したという体験・つながりがのと未来会議の1番の醍醐味と言えます。

この未来会議はのとweekの始まりとしても位置付けられていたので、今日のこの時間のワクワクを胸に、能登町を楽しむ1週間の幕開けの喜びを感じる時間でした。ご参加くださった皆さん、そして来ることは叶わなかったけれど、応援してくださった皆さん、そしてこのレポートを読んでくださった皆さんもどうもありがとうございました。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!


当日のグラフィックレコーディングはこちら!

話題提供者トークはグラフィックレコーディングで書き残しながら進めました。当日話をしたことのエッセンスを感じたい人はぜひ、見てみてください。

今回ご担当いただいたのは株式会社たがやすのひろのさんです。ありがとうございました!


のとweekのイベントの写真はこちらからも見ることができます📸


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