山羊座のナンカ

ブラック企業勤めで家と職場の往復しかして来なかった20代を過ごし、その後文フリに出るタ…

山羊座のナンカ

ブラック企業勤めで家と職場の往復しかして来なかった20代を過ごし、その後文フリに出るタイプのアラフォーに進化しました。なお、ブラック企業にはまだ勤めています。

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ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話①

 私はブラック企業に勤めている。休み少なめ、残業多め、仕事内容は限りなく多岐にわたるタイプのブラック企業だ。  しかし仕事内容は自分の好きな分野について思いっきりできるし、給与もそこそこいいし、時にはやりがいを感じるので、私は大学院を修了した2010年から2016年まで、身を粉にしながらせっせとブラック企業に通い、退勤後は自宅でご飯を食べてから家の近所にあったハンバーガー屋でコーヒーを飲みながら23時半まで専門の勉強をする、という毎日を続けていた。  そんな私に2016年、

    • ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話⑧<最終回>

      前回までのあらすじ  ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校に通い始めた。2021年、そこでできた友人たちと「お題を出し合って、月に2000字以上の文章を書いて、10000字以上の作品を作る会(以下10000字の会)」を結成。「声朗堂」として文学フリマ福岡に出店した。  一方、個人では2022年から短歌付き日記をつけはじめ、日記屋月日のメールマガジンに投稿。2023年4月に一冊目の日記本『#ショートで生きる』、2023年12月に2

      • ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーになるまでの話⑦

        前回までのあらすじ  ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校に通い始めた。2021年、そこでできた友人たちと「お題を出し合って、月に2000字以上の文章を書いて、10000字以上の作品を作る会(以下10000字の会)」を結成。2022年、2023年と、その10000字の会のメンバーで「声朗堂」として文学フリマ福岡に出店した。  しかし、もう今週末に迫った文学フリマ東京に出店するのは「声朗堂」としてではなく、「山羊座のナンカ」とい

        • ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話⑥

          前回までのあらすじ ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校に通い始めた。2021年、そこでできた友人である糸瓜曜子と「お題を出し合って、月に2000字以上の文章を書いて、10000字以上の作品を作る会(以下10000字の会)」を結成。お題の中に「シマエナガ」という無茶ぶりをまぎれこませていたところ、糸瓜曜子がすばらしすぎる短編小説を書いてきたので糸瓜曜子への尊敬の気持ちと自分も素敵な作品を書きたいという気持ちがさらに高まってゆく。

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        ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話①

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話⑤

          前回までのあらすじ ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校に通い始めた。そして迎えた2020年コロナ禍、ブラック企業は多少漂白されるも、朗読と文章の学校の休校が続いた。何となく満たされない思いを抱えて申し込んだ「文章の学校」での学びを経て、山羊座の女は「フィクションを書くこと」への気持ちをさらに高めてゆく。  コロナ禍で、朗読の文章の学校がままならなかった時。「ウリウリの会」が結成された。これは朗読と文章の学校の女性メンバー5人に

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話⑤

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話④

           ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校に通い始めた。文章を書くときに「照れ」を捨て去り、思い切って書くことを覚えた山羊座の女は、「クラゲの少年の性の目覚め」を描いた400字の文章を書きあげ、みんなの前で朗読した結果、「フィクション」を書くことに喜びを感じ始めた。  そして迎えた2020年。コロナ禍。朗読と文章の学校は3月から休校となった。ブラック企業も緊急事態宣言によって時短・在宅ワークを強いられた結果、漂白され、業務に時間的な

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話④

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話③

          <前回までのあらすじ>  ブラック企業勤めで心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は2019年、朗読と文章の学校にたどり着いた。初めての文章の課題はラブレター。その内容は「ラブレターを書いちゃってる私」への照れが全面に出たダメダメなものだった。この経験によって、文章の極意である「書いている私を消す」「照れをなくす」ということを習得し、山羊座の女のレベルが1あがった。  2019年2月に朗読と文章の学校に通い始め、その1か月後の3月。ブラック企業が少しだけひまな時期に入ったので、

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話③

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話②

          <前回までのあらすじ>  ブラック企業で心身を病んだ山羊座の女(アラサー)は、占い師に「気分転換ってどうすればいいんですかね」と相談し、最終的に「朗読と文章の教室」というところにたどり着いた。高校時代文芸部に所属していたためまあまあ文章に自信があった山羊座の女だったが、その自信はさっそく打ち砕かれることになる。 ※なお、この文章はあくまで「文学フリマ東京に出る」までの話なので、朗読については割愛させていただく。  朗読と文章の学校とは、月4回(週1回)アナウンサーの先生に

          ブラック企業勤めのアラサーが文学フリマ東京に出るタイプのアラフォーに成長するまでの話②