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プログラミングへの挑戦: 家族とともに歩む新たな一歩

転職への道: 駐在から帰国後を見据えた職を探求

転職する職種の条件とは

働ける時間と場所が柔軟であることが、転職の大前提の条件でした。将来的には妻の海外転勤の可能性が高かったため、海外で働ける柔軟性と、帰国後もスムーズにキャリアを続けられる職種である必要もありました。このような条件から、継続的な学習が可能でキャリアアップが望める分野を探していました。

条件に合ったのはプログラマー

在宅で働く文化が確立されていること、日本を含めて世界的に需要が高まっていることが、プログラマーという職種を選んだ理由です。
実際、2023年にはソフトウェアエンジニアリングの市場は年間11.8%の成長が見込まれており​ (Data Bridge​)、技術の進化と共に学びの機会も絶えない業界であると言えます。実際に、リモートエンジニアリングの職に対する需要は高く、小規模市場でも十分に家族を養っていくことができ (FloCareer)​、国際的なキャリアを築く上でもプログラミングスキルは非常に有効だと感じました。


未経験からプログラマーへの転職準備

30代後半・未経験でプログラマー転職をするために何をしたか

30代後半でプログラマーに転職するという決断は、簡単なものではありませんでした。未経験からスタートするため、まずはプログラミングの基礎から学び始める必要がありました。e-learningで基礎知識を固め、プログラミングのロジックや思考方法を理解することに注力しました。転職市場において自己PRが重要であることを理解し、自分の経歴をどのように価値あるものに変換できるか、その見せ方にも多くの時間を費やしました。

スクールからプログラミングの世界に足を踏み入れてみる

プログラミングスクール選びで重要視したのは、充実したカリキュラムと実践的なプロジェクトの経験、そして英語スキルの向上です。私が選択したスクールは、英語でのコミュニケーション能力強化のカリキュラムがあり、英語でプログラミングを学ぶという点が、国際的な環境での活躍を目指す私にとって理想的でした。さらに、海外を含む転職サポートが手厚く、国内外の企業への就職支援が整っていたため、安心して学びに専念することもできました。このスクールでの経験は、私のキャリアチェンジにとって大きな一歩となりました。


転職活動と新たなキャリアへの一歩

会社を退職。プロジェクトのキリが良いタイミングで

一般的には次の勤め先が決まってから退職するものですが、10年以上勤めた会社に迷惑をかけるような辞め方は避けたかったため、プロジェクトが一段落したタイミングで退職を決めました。次の仕事が決まっていなかったので退職時期を柔軟に調整でき、後任への引き継ぎをスムーズに行えたことで、心残りが少ない形で退職することができました。
ただし、次の仕事が決まっているわけではないため、当然不安はありました。しばらくは妻の収入に依存するような事態になる可能性もありました。そんな状況にあっても、妻は私の決断を快く支持してくれました。この支えがあったからこそ、新たな挑戦に踏み出すことができました。

転職活動開始。エージェントに登録

退職後は、本格的に転職活動を開始しました。転職エージェントに登録し、専門のキャリアアドバイザーと共に履歴書のブラッシュアップから面接対策まで、幅広いサポートを受けました。また、国内外の求人情報にアクセスできるようになり、自分のスキルと希望に合ったポジションを効率的に探すこともできました。多くの面接機会を得る中で、自分自身の市場価値とキャリアの方向性をより明確にすることができました。


新生活のスタートとパーソナルプロジェクト

オリジナルのWEBアプリケーションを作成

新しいキャリアパスを切り開くために、ポートフォリオの充実を目指し、オリジナルのWEBアプリケーションの開発に取り組みました。学んだプログラミングスキルを復習しながら実践的に活用する機会になり、ユーザーのニーズを想像しながらアプリを作り上げる過程で、技術的な課題にも多く直面しました。開発過程で、フロントエンドとバックエンドの両方で必要とされるスキルを深め、自身で調べて問題を解決し、新たな技術にも挑戦したことが、採用面接でのアピールポイントの一つになったと思います。

副業を始める

ITの世界は常に進化し、学び続ける猛者たちが集まっています。コーディングスキルを伸ばし続けるだけでは、現時点で未経験の私が先輩プログラマーに追いつくことは困難で、採用してもらえる人材になるには、プログラミング以外の別のスキルを掛け合わせる必要があると感じました。ひとつは、これまでの会社員経験ですが、それだけでは心許ないと感じていました。そこでライティング、マーケティング、ドキュメント作成、生成AIなど様々な分野の新たなスキルを習得することにしました。クラウドソーシングを利用した副業は、多様なスキルを実際のプロジェクトで活用し、実績を積むのに最適でした。さらに、副業は収入の柱を増やし、経済的・精神的な安定を図るための保険にもなりました。


自己投資とライフスタイルの改善

英語を勉強する

国際的なキャリアを目指す上で、英語は欠かせないスキルです。学生時代に英語を学んでいたとはいえ10数年離れており、前述のプログラミングスクールでは伝えたい事をうまく英語で表現できない場面も少なくありませんでした。ITエンジニアの世界では英語は不要(コードで会話できるから)という話もよく耳にしますが、海外で働くには必要だと考え、毎日のルーチンとして英語学習に時間を割り当てることにしました。オンラインの言語学習プラットフォームを活用し、実際の会話練習を通じて、流暢さと正確性を高める努力をしました。それは現在も継続しています。

筋トレをする

ここまで転職活動の前向きな側面ばかりを述べてきましたが、実際のところ、活動を始めた当初の私は客観的に見て「40手前の無職、妻子持ち」という厳しい状況にありました。書類選考に通るかどうか以前の話で、年齢や未経験が理由で、エージェントからは登録を断られることも少なくありませんでした。この時期、不安や焦りが常に付きまとい、今思えば精神的にも不安定になっていました。
そんな中、自分を奮い立たせるために始めたのが筋トレでした。筋トレをすることで、肉体的にも精神的にもポジティブな変化を感じることができます。筋肉がつくことで自信が持てるようになり、少しずつ中年太りしていた体が引き締まっていくのを見ると、妙な達成感が生まれました。それがモチベーションとなり、毎日の生活に活力をもたらすことができました。さらに、体力がつくことで集中力も高まり、転職活動においても積極的な姿勢を保つことができるようになりました。


家族との時間を大切にする

仕事と距離を置いて時間が使える最後の機会かもしれない

転職活動に入ってから、予想外に時間を自由に使えるようになりました。そして、これほどまでに自由に家族と過ごす時間を持ち、子どもの成長に寄り添えるのは、もしかしたら最後のチャンスかもしれないと思うようになりました。
また、前職のキャリアを捨てて、一時的に無職・無収入になるリスクを背負う中で、妻は心よく背中を押してくれました。私がスクールに通う間も自分自身も忙しく働きながら家事や育児を一手に引き受けてくれました。そのサポートに深く感謝しており、今度は私がそれを返す番だと思いました。

そこで、私は、家族とより多くの時間を過ごすための工夫をしました。
子供を保育園に送ったあとは、転職活動や学習、筋トレや家事を効率よく行い、子供を迎えに行った後から寝るまでの時間は、できる限り全ての時間を家族で過ごすことに使いました。
そして子供が寝た後は、副業に取り組む時間にしました。これは経済的な助けになるだけでなく、新しいスキルを学ぶ良い機会でもありました。副業は柔軟に時間を調整しながら収入を得ることができるので、このスタイルがとても助けになりました。
 
将来的には、海外で新生活を始めることになりますが、この期間に学んだ時間の使い方を活かし、家族一丸となって支え合いながら過ごしていくつもりです。月並みですが、家族との時間は、どんな仕事の成功よりも価値があります。これからもそのバランスを大切にしていきたいです。


↑私をプログラミングの世界に導いてくれたスクール↑
Kredo オンラインキャンプ


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