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外苑前のĂn Đi

 最近、スパイス料理が非常に人気ですよね。フランチャイズのカレー屋さんココイチにもスパイスカレーがあったり、吉野家でも麻辣牛鍋があったりと、エスニックな料理を手軽に食すことのできる機会がどんどん増え、ありがたき時代であります。そういえば日高屋にもガパオがあったりしましたね。僕もスパイス料理大好きで、やはり南インドカリーや羊系はいうまでもなく、もっと未知なるスパイスの世界を日々追い求めております。

 そんなスパイス戦国時代でもあるこの東京、新たな切り口でベトナム料理を提案していただけるお店が外苑前にありました。名前はĂn Đi。ちとお値段張りますので普段使いは厳しいのですが、女子とのおデートでありましたり、スパイス好きのお客様との会食などには非常に最適なお店であります。人気も非常に高く、要予約店であります。ではちょっと気取って行ってみましょう。

 店内は小ぶりで、少し薄暗くて、でもスタッフもキビキビ、良い雰囲気です。テーブル席とカウンター席がありますが、僕はカウンター派ですので、そちらへスタッフとともに参上。ズラリと並んだお酒の瓶、ワイン、日本酒、焼酎まで、どうやらお酒も充実しているようです。どうやらこのお店「ペアリング」なる方法で料理をいただく方法をレコメンドされているとのこと。僕もはじめて知ったのですが、「ペアリング」とは、出される料理一皿一皿によくマッチするお酒をお店の方がチョイス、あわせていただく方法。なのでお酒がいっぱいあるんだ、へー、そんなの初めてであります。でもベトナム料理ですよね、日本酒や焼酎ってあうんですかね?かつ昨今チューハイ系ばっかりな自分としては、悪酔が恐ろしい、、と思いつつ、「コースメニュー」と「ドリンクペアリング」をセレクト。「ペアリング」をオーダーせねば未知なるスパイスの境地は見出せないだろう、と、ここはビビらずいっときましょう。食前酒はオリジナルのレモンサワー。やっぱり違うなー、奥底にシナモンの香りが、いいレモンサワーです。コースだったので、印象に残った料理を数品ご紹介。写真の「ティーリーフのサラダ」は「Grape Republic」という国産オレンジワインがペアリング、ラベルいいなぁ。料理の見た目印象、これサラダなんかい!と思う風貌が未知たるところ。発酵茶葉にいろいろなものをまぜまぜして頂きます、、、未知なる味わい。パリパリ感と茶葉の苦味、香ばしさ、スパイスが渾然一体となりおもしろき一品。あっさりとしたフルーティなワインが良く合います。あ、これがペアリングか!とオドロキ。茶葉にあうなぁ、と感心。もう1品、印象的だったのは「キノコの生春巻 with タマリンドペースト」。ペアされたのは日本酒「山形正宗」、スズ製のぐい呑みで頂きます。久々だな、日本酒、と思いつつ先んじてちょいと。うわ、うまい!これだけで行けてしまう!合わせていただいた生春巻も生マッシュルームが効いててバツグンなのですが、ともあれ冷え冷えの日本酒うまし。すっかりスパイスのことが抜けてしまった・・・ともあれ、しっかり最後が濃いめのチキンスープにドッサリ生クレソンとパクチーを入れ、さらに酒粕(!)を混ぜた「フォー」でフィニッシュ。これには温燗がついていましたが、いやーすっかり酔いもまわっていい気分、あっという間の至福の2時間、おそるべしペアリング。。。

 でもアレですね、とっても良い雰囲気、スパイスや発酵使いがすばらしいアレンジメント・ベトナム料理、おいしいお酒のペアリングで大満足なんですが、お腹といえば腹7分。とってもヘルシーだし、女子向けなお店かも、です。

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