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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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2019年9月の記事一覧

ニューヨーカーから愛された高級食料品店「DEAN & DELUCA」が失墜したワケ

私が初めて海外旅行をしたのは小学生の時だった。行き先はニューヨーク。 街並みもレストランも道行く人も…何もかもが眩しくて、私はすぐにニューヨークの虜になった。 目に映るもの全てが新鮮だったけれど、食べることが大好きだった私の目をくぎ付けにしたのは、「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」だった。 真っ白な壁。タイル張りの床。洗練されたデザインの店内。 日本では見かけることのない珍しい食材や焼き菓子。ショーケースの中にはカラフルなケーキや鮮やかなデリ。 まるで

ハーブ大国ブルガリアで教わった、料理しないでおいしい料理を作るハーブソルトの知恵

ブルガリアは、EUトップのハーブ生産国だ。ブルガリアの人々は、薬用にもお茶にも、そして料理にもハーブを使う知恵をたくさん持っている。市場に行くと、フレッシュもドライも各種並び、普段の食卓にハーブがよく使われていることが窺われる。 バラで有名なカザンラクに住むネリさんは、お庭でハーブを育てる料理好き。料理をしているとひょろっと庭に出ていって、今使うハーブをとってくる。ハーブというとおもてなし料理のようなハードルの高さを感じていたが、彼女に教えてもらった、ハーブソルトを使った「

何度だって通いたい深夜食堂

おばんです。仙台で写真を撮っているイタリーさとうです。今日もローカルな話し失礼します。 あるお店の話し。 この店に入れるまでに私は何度足を運んだだろう。 仙台駅から1駅離れたある場所。 祖父の家が近く、たまにこの周辺を訪れる。 そのときふらっと散歩してる途中で見つけたお店。 ネットで調べても何も情報がない。 昼空いてるのか夜空いてるのか、いつ休みなのか、そもそも営業しているのか、何ももわからない。 自分の足で確かめるしかなかった。 4回は無駄足を踏んだ。 それでも諦めず

中目黒の高級スタバから考える飲食の未来

中目黒に今年の2月末にオープンしたスターバックス リザーブ ロースタリー。 みなさん行きました? 僕は今更ながら行ってみたのですが、とても良かった...。感じたことを記事にしてみます。 ディズニーのようなエンターテイメント性中目黒のスターバックス リザーブ ロースタリー。そこはまるでディズニーランド。 入るといきなり、でっかい焙煎機でお出迎え。空中にはコーヒー豆を運ぶチューブが這っていて、店中を、生豆と焙煎したての豆が移動している。 焙煎機の周りでは、焙煎の様子

ざっくりと僕の経歴

普通経歴というと社会人として就職してからのことを言うのだと思いますが、15歳でアルバイトを始めた時から料理人の修行開始と思って社員のごとく働いていました。 そこには僕なりの考えがあって、実際にそれが料理人として働きだしてから役立っているのでざっくりまとめようと思います。 いつかこれが、料理人を目指す中学生や高校生に読んでもらえると嬉しいな笑 高校時代中学まで野球をやっていたが、高校で部活に入るつもりは入学する前から1ミリもなかった。 小学5年生から料理人になると決めて

Niruのひとり賄い飯 その8

9月26日今日は「ネギまみれ蕎麦 半熟卵のせ」を食べました。 材料・そば 一人前 ・ネギ 好きなだけ ・醤油、ラー油、酢、砂糖を合わせたタレ 大さじ2くらい ・半熟卵 作り方1、そばをパッケージの表示通りゆで、氷水で冷やす 2,皿にもり、タレ、ネギ、卵をのせ完成 ポイントほんとはカツオのタタキものせて食べる予定だったのですが、うっかり忘れてしまいました。。。。

マッサン、天国で苦笑い

先日、素敵な方に会いました。 竹鶴孝太郎さん。 「ニッカウヰスキー」創業者、竹鶴政孝氏のお孫さんにあたる方で、 ご自身は長年ニッカに勤めたのちに退職しましたが、現在も精力的に活動していらっしゃいます。 ウイスキーがだ〜い好き、 そして何よりもあの時代(2014年秋から2015年春)、NHKの連続ドラマ小説「マッサン」にどハマりした私。 頼まれてもいないのに、 ディナーをご一緒させていただいた3時間、ガッツリとインタビュー取材になってしまったのでした。 ウイスキーにもN

シビカラ麻婆豆腐にまみれたい。私的最強麻婆豆腐のレシピ。

自宅で料理をしたり人にふるまったりするのが大好きです。 よく聞かれるのが「自分が作る料理で何が一番好きですか?」というものです。その時々によって答えは違うのですが、ここ1年くらいは、自信をもって「麻婆豆腐です!」と答えています。 単なる辛み、痺れだけではない。よく炒めてカリカリになったひき肉、甘さ担当の甜面醤、旨味担当の豆鼓、コク担当のラー油、ごま油、ニンニク。主役の豆腐がそれらととろりと絡み合い、全体を花椒の痺れが包む。 そして、その最強のタッグは白飯。 両者を合わせれば

#5分で名著 『カレーライスの誕生』 (小菅桂子)

5分で読んだ気になれる、カレー本の要約。 いつだって僕の記憶の根底にあるのは、母乳のように無条件に与えられ、世界と向き合うために必要だったあのニッポンのカレーライス。 SNSやスマートフォンの普及を背景に、いまやリゾーム状に、同時多発的に自己増殖を続ける現代日本のオリジナルカレー達。しかしそのルーツはどこにあるのか。要約してみた。 **概要:** 日本人にとってのカレーは始め、西洋の食べ物であった。近代日本黎明期、世界に出た日本人は異文化の一つとして何らかの形でカレーに

じゅんわり系 フィナンシェのレシピ

こんばんは、ハヤカワ五味です。 この10日間、大学入学以降初とも言える大型休暇を取りました。「10連休中、何をしてたんですか?」とちょくちょく聞かれますが、本当にずっと家か友達んちにいました。10連休中最長の移動は、今日行った"錦糸町"です。 で、家にいて何をしてたかというと、ドクターストーンを見ているか、オリジナルレシピでフィナンシェを焼いていました。なので今日は、10連休にフィナンシェを焼き続けた結果の暫定ベストレシピを置いておきます。 ▶︎材料 (2.7*5.5c

油森家の珈琲ライフ【焙煎編:ピザ窯焙煎】

ようやくの焙煎本編!(失敗編はこちら) 油森家の自家焙煎は、こちらの道具を使っています。 「ビタントニオ グルメオーブン」家庭用ピザ窯。 (どうも。写り込んでいるのは私です。) もともとピザを作るのが好きだったのですが、次男の乳アレルギー発覚後に使いにくくなってしまい(チーズが天敵なので)しまいこんでいました。ふと「これコーヒー豆の焙煎にぴったりでは」と引っ張り出して使ってみたら、あら、なんともいい感じに焙煎ができたのです。 普通のコンロで行う手網焙煎や土鍋焙煎よりも、

“量のサービス”にバイバイしよう

最近気になったこのニュース。 誰かご覧になった方、いますか? 甲子園名物「超大盛りカツ丼」が消える 歴史ある町の定食屋さんが、食べたい盛りの若い人に、と出していた「超大盛りカツ丼(800円!)」が 一部のインスタグラマーたちから「映(バ)える」と人気が出て、その結果、 写真撮影目的に注文し、大量に残していく輩がいるんだといいます。ひどすぎる。 お店のご主人が心を傷め、「こんな無駄にされるのなら、もうやめる」と、 「超大盛りカツ丼」はメニューから外されたのだとか。悲しすぎる

#うちの瞬殺飯 “レンジでチリビーンズ”

ありのすさんの、瞬殺飯のnoteが結構面白くてマガジンでときどき読んでいるのだけれど、こんな企画が始まっていた。 レギュレーションはここに書いてある通りだけど、「瞬殺飯」っていう言葉で大体わかると思う。楽しいので私も今日の昼食に作った瞬殺飯をアップしてみようと思う。缶詰と、レトルトを使って、レンジで作るチリビーンズだ。ごはんにかけてタコライスみたいな感じにした。 レンジでチリビーンズ 材料(2人分) レトルトのミートソース(2人分のやつ) 1パック いなばの缶詰のミック

CIA Vol.1

**なぜアメリカ?** 料理を学びに行くと思えば、普通はフランスか日本、イタリアだろう 僕も同じことを言うに違いない(笑) 料理業界には3大料理学校と呼ばれるものがある 料理界の東大 辻調理師専門学校 料理界のソルボンヌ コルドン・ブルー そして料理界のハーバード The Culinary Institute of America (以下CIA略) そもそも、なぜ日本の料理学校に行かなかったのか... 地元、福岡には今やフランスでミシュランの星を獲得したシェフも多い