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5.ねえ、みんな。人は人の優しさで救われるんだよ!

お母さんのお見送り

ある葬儀会場で二人の幼い子どもたちがお父さんに寄り添っていました。
おそらくお母さんのお見送りだと思います。お父さんは必死に堪えていたようですが、火葬場内では声を出して泣いていました。
二人の幼い子どもたちは、お母さんとの最後のお別れだとわかっているのでしょうか?
二人ともとても優しい笑顔でした。火葬される妻の前では、お父さんが子どもたちを抱きしめているのかと思ったら、子どもたちが悲しみにくれたお父さんを抱きしめていました。
そして、優しいささやかな笑顔で、膝まずくお父さんの頭をそっと撫でていました。


四つの「いのち」は三つになりましたが、小さな二つの「いのち」が支えています。

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なぐさめ

小学四年生の頃、いちょう並木の下で友達が死んだ。
僕たちは中学二年生になるまで、毎年お線香を上げに出向いた。
三年生になる前にお母さんから「もう、来ないでほしい」と言われた。
その時の僕たちには意味が分からなかった。
僕たちは少しでもお母さんの慰めになればと考えていたのに。
「…ごめんなさい。あなたたちに会うと息子のことが忘れられないの…。生きていればあなたたちのように中学生になっていたのに…」


僕たちはその帰り道に四人で泣いた。
僕たちは、友達のお母さんを深く傷つけていたんだ…。

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こころ静かな人々

人は見えないものを信じる人は少ない。見えるものだけが真実で、見えないものの価値が低いこの世界。見えないものって人の思いやりや愛情ですが、それを感じない人も多い。別にそのことを感じないことは悪い事ではないのですが、見えるものよりも見えないものの方に真実が隠れています。

今までは電車やバスに乗るとほとんどの人がスマホを手にしていたが、今はマスクにメガネ、そして手袋を着けている。何よりもマスク越しの目は冷たく感じるのは私だけなのでしょうか…。


1.電車の中で咳き込む女性がいた。その女性に対して「電車から降りろ!」と怒鳴り続ける男がいた。周りにいる人たちも同じような顔と目つきをしてその女性を睨みつける。ああ、日本人ってこんな人種だったのでしょうか?

2.スーパーで小さな子どもがお菓子を手にしていた。傍にいる子にそのお菓子を手渡そうとすると、その子のお母さんは我が子を叱った「病気になったらどうするの!」と。お菓子を持ったその子は泣いていた。

3.電車やバスの中、公衆便所のつり革や取っ手を拭いてから触れる人がいた。先程まで私が触れていたつり革なのですが、とても嫌な気分だった。まるで痴漢をしたわけではないのに、痴漢をするような男に見られているような、またはバイ菌の固まりに見られたような恥ずかしさを覚えた。

4.ホワイトデーが来たのでお返しのため義理チョコのお菓子を買った。関し屋の気持ちで渡した後、入れ物に消毒液を吹きかけていたのを見てしまった。ああ、見なければ良かった。

5.愛する人と手も握れない、抱擁も出来ない、傍で話しかけることもできない。これって、愛なの?

6.サウンドドラックの店員がマスクのことで怒鳴られていました。入口に「マスクの入荷がしばらくありません」という表示に対してクレームをつけた男性が店頭で大きな声を出していました。

7.私の友人の娘さんが結婚式をどうしても中止することができません。キャンセル料を払うことができないからです。それで式を開催することになりたくさんの人たちからクレームがつきました。最終的には批判を浴びながら家族と友人だけで行いましたが、とても悲しい結婚式となりました。

8.日本語学校に通う中国人ですが、町を歩くだけで冷たい視線を向けられます。コンビニでアルバイトをしているのですがオーナーに辞めさせられました。私は感染者ではないのですが、家族や友人たちが感染した場合、困るからという理由でした。

9.最近の新聞に、ドイツでサッカーの試合を観戦していた日本人観光客の団体が、「ウイルスの疑いがある人は入場できない」と会場を追い出されました。パレスチナを支援するNGO(非政府組織)の日本人女性も、パレスチナ自治区の路上で「コロナ、コロナ」との誹謗(ひぼう)中傷を受け、髪をつかまれる暴行を受けたとい。日本人の行為は海外では逆に差別を受けている。

10.感染した人の差別はもちろんですが、その人たちを救おうとした医師なども、周囲から差別的な言動を受けている。

11.中国の武漢にいる日本人が中国人に励まされているという。心ないデマに振り回されている日本人や外国人、武漢の人々は何の対策も支援がなくとも互いに励まし合い、支え合っている事実があります。
「どうしても物事の性質上、武漢市、中国、日本と地域や国で括られがちですが、私は中国に住む日本人として広い視野を持ちたいと思いました。自分が目の当たりにした光景を、しっかりと心に焼き付けて、国内外の人たちに伝えながら、この先の人生を歩んでいきたいと思います。
最後に、不安な日々を過ごしている武漢やそのほかの中国国内にいらっしゃる皆さん。今はまだ苦しい状況が続きますが、この困難を経験した皆さんは今までよりずっと強く、逞しくなっていると思います。越えられない壁はありません。共に乗り越えて、記憶を、学びを、次の世代へ繋いでいきましょう。加油,中国。」
                「人民網日本語版」2020年2月20日より


                     

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coucouです。ごきげんよう!567は世の中の様相を大きく変化させましたね。人々はわれ先に、自分優先、自己本位、体面や世間体、世論、メディアと様々なものが露見し始めましたね。数年後にすべては歴史が証明してくれると信じていますが、それにしても悲しい世の中ですね。

でもね、人は人のやさしさで救われるんだよ!

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