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風邪薬・咳止めが手に入らない!?薬剤師の資格を持つサツドラバイヤーが医薬品の供給不足について現場から報告!

こんにちは。
株式会社サッポロドラッグストアーで、薬剤師バイヤーとして勤務をしている小島です。

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2023年の夏は、北海道も空前の猛暑に見舞われた暑い日が続きましたが、この記事を書いている11月頃は短い秋が過ぎ去り、いよいよ冬を迎える準備をすすめる季節となってきました。

毎年寒くなってくると、流行するのがインフルエンザや発熱性の感染症です。ただ今年は、風邪薬や咳止め薬が不足していて調剤薬局にもドラッグストアにも十分な在庫がない状況になっています。

この話を聞くと少し心配…という方も多いと思いますので、今回は調剤薬局やドラッグストアの状況と医薬品不足を乗り切るためにセルフメディケーションの視点で皆さんができる備えについてご紹介します。



医薬品の供給不足問題の状況

まだ本格的に寒くなる前の10月上旬に、厚生労働省から異例の通知が届きました。

要約すると現在、調剤薬局やドラッグストアでは【鎮咳薬(咳をしずめる薬)】と【去痰薬(痰を取り除く薬)】が足りないという内容です。(解熱鎮痛剤は一時に比べると改善傾向です。)

医薬品の供給不足問題の原因

医薬品の供給不足には様々な原因がありますが、主に3点挙げるとすれば

  1. 製薬企業の業務停止命令などによる一定期間の出荷停止や自主回収の影響

  2. 海外の原薬製造所の法令違反や異物混入などの製造所の要因

  3. 新型コロナウイルス感染症等の流行による需要増加

上記以外にも複合的な要因が重なり、多くの品目で品薄が続いています。
あまり大きく報道されていませんが、ここ数年で国内大型医薬品備蓄倉庫の火災も発生していてそれに拍車をかけている状況かなと思います。


セルフメディケーションの勧め

しかし、新型コロナウイルスが【5類】の感染症となり、行動制限が廃止されたことから今年の冬は会食などの機会も増えてくるのではないでしょうか?

供給が不足してしまっている医薬品もありますが、体調が悪くなってしまってから慌てないようにできる限りの事前準備をお勧めします。

薬剤師 小島さんおすすめの冬の感染症に備えてあると安心な医薬品など

今すぐに事前準備できるものもあるので、可能なものから揃えてみてくださいね。

感染拡大防止に向けての基本に戻って

昨年も、インフルエンザとコロナの感染症同時流行の懸念がありましたが、思っていたほどの感染拡大にはなりませんでした。まだコロナ感染症が【2類】だったこともあり、今以上に意識高く感染対策に取り組んでいた結果かと思います。

今年は、インフルエンザとコロナに加えて咽頭結膜熱など他の感染症の懸念も増え、同時に発熱性の罹患者が増える、大変な冬を迎える気がしてきました。生活リズムを整えるための『十分な睡眠・3度の食事・適度な運動』が、あらためて重要だなと感じます。

それでも罹患してしまったら、いまは『24時間戦う時代』ではありません。ご自宅で『寝て治す時代』です。ここ最近は「“寝て治す”医薬品」「“寝る前に飲む”栄養ドリンク」などもドラッグストアで販売される時代になりました。場面に合わせて効果的に取り入れてみてください。

アリナミン製薬株式会社 ベンザブロックYASUMO(左)とナイトリカバー(右)

商品が気になった方は、サツドラの店舗に足を運んでいただき、セルフメディケーションの一つとして試してみてくださいね。


最後に

今回は医薬品の共有不足の視点から、冬にむけての「風邪」をテーマに商品も紹介させていただきました。
感染症に罹患してから医薬品に頼るのも大切ですが、生活習慣・感染症予防の対策も心がけながら、サツドラを利用してくださってる皆さまがこの不安な今年の冬も元気に過ごしていただけたら良いなと切に願っています。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。


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