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Nikon Z6を買って1年。とても良かった

Z5でもZ6llでもない、Z6でしか得られない栄養素がある!という内容です。
購入してから1年なので思いの丈を綴っていこうと思います。

2021年11月にNikon Z6を買いました。
Z50も持っていましたが買い増しです。
はじめてのフルサイズ。
Twitterで300いいねがきてびっくりしました。

最大の理由は中古美品が破格の11万円台で売っていたからです。
今では14万円ほどまで値上がりしていますが…。
さらにフルサイズ対応のZ40mmを持っていたこと、ずっと待っていたZ24-120mmが発表されたことが後押しになりました。

Z6 + Z40mm f/2

総評

私がメインカメラに求めることは以下の3つです。

  • 打率が良くて頼りになること

  • ストレス要素が少ない・気持ちいいこと

  • スマホへの写真転送が楽であること

逆に重要視していないのが、カメラのデザインとAF性能です。

ニコンを選ぶ最大の理由は致命的欠点が少なく総合力が高いところです。
Z6は10万円台で買えるフルサイズミラーレス機の中で一番理想に近いカメラと言えます。

EVFと液晶、シャッターフィーリング、グリップ、剛性感、ボディ内手ぶれ補正、静かにスッと合うAF、ノンクロップ4K動画、見事な画質、バックグラウンドでのスマホ転送と総合的に見て高い完成度です。

Zシリーズ初号機ということで荒削りですが、カメラとしての基本性能と現代のカメラに求められる機能をきっちり磨いているのが好印象ですね。
本当になぜSDカード対応にしなかった…。

Z6 + Z24-120mm f/4 S

なぜZ6なのか

電源スイッチ

背面から見て右側にありシャッターと一体化しています。これがいい。
はじめてカメラでニコンとキヤノンとで迷いましたが、ニコンを選んだ理由の一つはこれでした。

ミラーレスではそれがさらに重要です。
バッテリー節約のため頻繁に電源オンオフを切り替えるようになり、ニコンはこれが非常にスムーズです。

これをフルサイズミラーレスで徹底しているのはニコンとソニーだけなので、自分の中では実質この2択になってしまいます。
キヤノンユーザーだって右側にあったほうが嬉しい人、多いはず。

バックグラウンド転送

個人的ニコン激推しポイントがSnapBridgeを使ったBluetooth転送です。
カメラで撮ったら調子がいいと10秒ほどで自動でスマホに転送されているので、カメラに詳しくない人にでも驚かれます。
Wi-Fiに切り替えて一枚ずつ選ぶ煩わしさから解放されるのは最高です。

ネックは200万画素でしか自動転送されないところでスマホの画面で見るにしても画素数不足が否めません。
Z9で800万画素に対応したので、Z6Ⅲに採用されたら予約して買うレベル。
カメラとスマホの完全連携、いつか実現してほしいです。

画質

上2つはZ50でもできますが、わざわざ買い増ししたのは高感度性能…はもちろんですがメーカーの本気に期待したからです。

上位機種を使うということは当たり前のレベルが一気に上がるということだと思っていますが、一番差を感じるのが画質です。
センサーとレンズの性能がいいからでしょうか、とにかく打率がいい!

Z6 + Z50mm f/1.8 S

S-Lineレンズを使ったときが顕著で、Z24-120mmとZ50mm/f1.8を使えるのがZを選ぶ最大のメリットだと思っています。詳しくは別記事でいずれ…。

いい機材を使っているときの万能感はわざわざ大きなカメラを持っていって写真を撮るのに十分すぎる理由になります。

何気に暗所撮影でボディ内手ぶれ補正がいい仕事をしています。
他社の同価格帯だとα7Ⅲは1/60秒でもぶれやすく、EOS Rについては手ぶれ補正がありません。Z6は1/30秒でも余裕で撮れるので安心感が違います。(個人の感想です)

Z6 + Z50mm f/1.8 S

ファインダーと背面液晶

2018年にZが登場して最高のEVFと評判でしたが現在でも最高峰です。
ジャギーやモアレといった目がチカチカして集中できない要素が皆無。
AFやシャッターのときに露出が一瞬変わったりカクつくようなこともない。
とにかく撮影に集中させてくれるファインダーです。
欠点は、輝度が高すぎて?実は黒つぶれしているのにファインダー内でそう見えないところでしょうか。

地味に背面液晶もすごいです。
4Kモニターがそのまま小さくなったイメージでいいと思います。
非常に高精細でピントの山がつかみやすい。
写真を液晶で見て「うおっ!」ってなるので撮影が倍楽しくなります。
撮影と確認の楽しみが無限ループするのは10万円台ではZ6くらいかも。
Z5は液晶の解像度が落ちているのでここにこだわるならZ6がおすすめです。

シャッター

めちゃくちゃ気持ちいいシャッターです。
「撮った!」という手応えと上品さがしっかり両立した見事なシャッターフィーリング。
これに慣れてしまったらもう終わりです。

Z6、Z5、Z6Ⅱの中でもZ6が一番いいと思います。
すべて微妙に異なるのでぜひお店で。

グリップ

はじめてのカメラをD5500に決めたのはグリップを握った瞬間でした。
ミラーレスになっても相変わらずで、重いレンズをつけていても手が疲れにくく不思議です。

縦位置で握ったとき特に指が奥まで引っかかりやすいと感じます。
余計な力が入らないので疲れにくいんでしょう。
ここは個人差が大きいので実機を触るべしです。

チルト液晶

やっぱりバリアングルよりチルト先輩すきーーーーー!!!!!

AF

言いたいことはあれど、自分の範囲内なら普通に撮れる十分な性能です。

Z6 + Z24-120mm f/4 S

ただZはAFのクセを分かっていないと背景抜けを連発する印象です。
ZのAFアルゴリズムは「フォーカス位置がある地点から一番近いところにあるものにピントを合わせる」傾向があります。
例えば手前にフォーカス位置がある状態でAFを作動させると一番手前にあるものに優先してピントを合わせます。
そして無限遠にフォーカス位置がある状態でAFを作動させるとそこから一番近い場所、つまり背景にピントを合わせます。
いつでも優先して手前にピントを合わせてくれるとわかりやすいのですが…
よくAFが背景抜けして困っている人はMFでフォーカス位置を手前に持ってきてからAFを作動させるとよいです。

歴史的価値

Z6はカメラの歴史を見てもメモリアルです。
ニコンZ初号機であること(厳密にはZ7)、そしてニコンにとって最初で最後のmade in Japanフルサイズミラーレス機であること。
いい写真や動画を撮ることには関係ないですが「いいカメラを使ってる」という気分は大切です。カメラは嗜好品ですから。

あと、初号機だから悪いところも多々あるよね、とカメラに対して寛容になれます。そこがZ6Ⅱとの最大の違いかもしれません。
SDカードが挿せないの黒歴史とか言わないで。

最後に

Z6の良かったところを書き連ねてみました。一言でまとめてしまうと、写真を撮りたいと思った瞬間から結果を確認するまでの撮影体験の質の高さが尋常ではない、といった感じでしょうか。
ただこれは今の自分の撮影にハマっているだけであり、他の人にも当てはまるとは限りませんし、例えば自分に家族ができるとか大きな変化があれば求めるものも変わってくるでしょう。

もうすぐZ6Ⅲが出そうな気配がありますが、個人的に期待することはこんな感じです。

  • 新画像処理エンジンとそのUI継承

  • 3軸チルト

  • 800万画素自動転送

  • 小指余り改善

  • 3DトラッキングAF

  • Fnボタンでクロップ

  • センサーシールド

  • デザイン

  • 背面ダイヤル

  • 半押し拡大解除

下2つ以外はZ9で実現できているので、一つでも多く採用されると嬉しいですね。30万円はしそうですが。

かつてフルサイズカメラといえば重いデカい高いの三重苦でしたが、中古でZ6を買えばすべて解決してしまう、すごい時代になったなと思います。

メーカーの本気に期待したと書きましたが、いいカメラは人を成長させます。このカメラにふさわしくなりたいと思わせてくれるからです。

Z50を使っていたときは小さいカメラがほしくて、それが間違っていたわけではないのですが、Z6を使って思うのは多少大きくても持って行こうと思わせてくれるのが本当に良いカメラなんだということです。

何もない自分を持つだけで写真撮ってる人として存在させてくれるのがカメラだと思いますが、Z6はとても頼れる相棒だったと思います。

写真も動画も楽しかった。ありがとうZ6。
最後までお付き合いありがとうございました。

お金あったらZ6Ⅱ買ってた。

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