見出し画像

384.そう、「撮る自由」ってね、「撮る責任」もあるんだよ。その責任を取れるの?


©NPО japan copyright association

「撮る自由」ってね、「撮る責任」もあるんだよ。その責任を取れるの?


「あのぉ…写真とってもいいですか?」

どこに出向いても、こんな言葉を耳にする。

勝手に無断で撮るわけではないので、
「いいですよ…」と、よほどでない限り断る人は少ない気がする。

「撮る」と言う行為は、自分の記録や、記念、メモ的な要素もある。
でも、人にカメラを向ける場合は最低限度、「撮ってもいいですか?」というのはマナーとなる。

もちろん、許可なく無断で撮影してすれば「肖像権侵害」や「プライバシー侵害」になる恐れがあるし、何よりも「盗み撮り」「隠し撮り」「盗撮」などもあり得る。

最近は都内の街角で、可愛らしい女性が歩いている姿を無断で撮影している人を見かける。
女子高生や大学生などもよく撮られているようだ。

ある、女子高生が自分が撮られているのを見て、「
撮らないで下さい~」と言ったら、
「撮る自由がある..」と言い返されたという。

「何に利用しているんですか?」と、改めて聞いたら、
「友だちに見せるんだ」という。

すぐさま「それはやめてほしい…」とぃったら、
「別に悪用するわけじゃあないし、あなたが可愛らしいから撮っただけだ..」という。

そこでこの女子高校生は交番に出向いて相談したら、「ただ撮られただけでしょ..」と言われてしまって相手にされなかったという。
おかしい...。

もし、みなさんが同じ立場になったら、どうですか?ただ、撮らせるだけなら問題ありませんか?認めてしまいますか?勝手に、その友人たちに回覧されて見られ続けるって嫌じゃあないですか?

写真や映像って、勝手に人の手から人の手に渡る。メールやラインの個人間であっても拡散することはできる。

もし、その1枚の写真が見知らぬ人の手に渡り、Xやインスタグラム等のSNS媒体に投稿されてしまう場合もありうる。

誰も、そうしない、そうならないとは否定することができない。

回された写真がさらに人の手から人の手に渡る。
もちろん、知らない人ば…。

それでも、
みなさんは、

不快にならないでしょうか?
嫌にならないでしょうか?
とても、無礼だと思わないでしょうか?

その自分の姿を撮った人が悪用しなくとも、たくさんの人たちの目を触れて、さらに広がる場合もある。

怖くならないでしょうか?
不気味に感じないでしょうか?
見知らぬ誰かが、自分の姿を見ているなんて想像しただけでも気持ちが悪くならないでしょうか?

写真や映像を「撮る側」には常に責任が付きまといます。その責任を取らない、取れない者は、写真を撮る資格のない者たちたちと言えませんでしょうか?たとえ、自分は撮っただけだと主張しても、他の人たちに流した瞬間から、その責任が発生する恐れもあるものです。

そう、「撮る自由」とは、「撮る責任」もあるからです。


©NPО japan copyright association

SNSでの《写真トラブル》防止を! 土佐清水市で小学生にプロカメラマンが特別授業【高知】 (24/01/31 19:10)

「スマホ写真からの指紋認証」安易な写真投稿に潜むワナ


※本内容は、しばらく「肖像権」シリーズとなります。
我が国、1億数千万人、すべてがスマホを持つ、一億総カメラマン時代。
現在、様々な場所でこの写真、映像の問題がトラブルとなっています。写真や映像を撮影した者には「著作権」があり、写された者には「肖像権」があります。「撮る側」には「撮る権利」があるといいますが、撮られる側には「撮られたくない権利」というものがあります。
もっとも大切なことは「撮る側」は人を傷つけてはならないという最低限度のルールやマナーが必要になります。
撮っただけであくまでも「個人的利用」「私的使用の範囲」だという人もいますが、たとえ、公表し、使用しなかったとしても、「隠し撮り」「盗撮」のような、悪質なものもあります。「撮る行為」というのは利用の仕方によっては「暴力」と化します。あまりにも安易に写真や映像が簡単に撮れる時代だからこそ、注意と配慮が望まれます。

本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会




「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)


↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

        

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?