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僕が「子宮内膜症」の診断を貰った日

2023年10月10日、大学の図書室で作業していた時、耐え難い痛みが、僕のお腹を襲った。
過去にも何度もあったことだったけれど、いつもよりもずっと、お腹が痛かった。

1つだけ、原因に心当たりがあった。
痛くなるのは決まって下腹部。
痛くなるのは決まって生理前後。
毎回症状も経血の量も全然違う生理。
この時、僕はただの重い生理だろうと、自分の状態を少し甘くみていた。

僕の今までの生理のことをちょっと書いておこう。
初経が来たのは確か中学生の時。
普通の女の子達と変わらない時期だった。
多少生理周期が乱れるのもその年頃ならあること。
生理に多少の痛みは付きもの。
特段何も問題は起こらなかった。全部「生理ならよくあること」の範疇。

でも、高校生になって少し、状況が変わった。
中学生の頃より乱れがちな生活・睡眠・食事。
生理が日常生活に少しだけ支障をきたすようになった。でも鎮痛剤や低容量ピルでどうとでもなる程度だった。産婦人科で月経困難症の診断をもらったけど、女性の体を持っている以上、仕方のない話でもあった。
ここまではよくあること。

受験で忙しくなって、病院に行く時間が取れなくなって、多めに処方してもらっていたピルが尽きて、寒い冬がきた2022年の冬。
時々お腹がきつく痛むようになった。
受験が終わって落ち着いたら病院に行こう。そう思っていたのに、後期試験まで受験は続いた。試験から新生活まで時間もない。春になって受験が終わっても、慣れない新生活に手一杯。
新生活に慣れて病院に行く時間ができても、新しい病院にかかる勇気が出なかった。下腹部をエコー検査されるだろうし、触診だって多少はあるから。
今までかかっていた病院は、母さんが妹達を出産する時にお世話になっていた病院だったから、安心感があった。でも、新しい病院にはその安心感がない。

でも、そんなことを言っていられない。
それくらいお腹が痛んだ。
家に帰って布団に入ってもそれはますますひどくなるばかりで、いっそ救急車でも呼ぼうかと思うくらい、痛かった。
誰かに直接子宮を掴まれて、雑巾搾りされているみたいな痛み。

2023年10月11日。大学近くの産婦人科を予約して駆け込んだ。
昨日よりも痛みは引いているが、下腹部になんだか違和感があった。僕の心配を他所に、診察してくれた先生は優しい人で、僕の話を親身に聞いてくれた。

そこで下された診断は「子宮内膜症」。
20代〜40代の女性の10人に1人くらいが発症する女性特有の病気だった。
でも僕は18歳。
今までの症状を考えれば、17歳の時には発症していた計算になる。ちょっと早めの発症だった。

放置しておけば不妊の原因にもなるらしい。
今のところ恋人もいないし、結婚・出産の意思もないので大して気にはしていないけど。
薬を服用しなくちゃいけない事と、体調管理をもっとしなくちゃいけない事と、体を冷やさないように気を付ける事が、当面僕がやるべきことだ。

僕は子宮内膜症と診断されたことをあまり悲観していない。
もし仮に男性と結婚することになったとしても、それを理由に結婚を拒むような人間なら、結婚なんてこっちから願い下げだし、僕を尊重してくれるパートナーか否か判断するのいい指標にもなると思っている。
死ぬ病気でもないけど、子宮内膜症で苦しんでいる人は、案外多いのかもしれない。

本当なら多少なりとも悲観することなのかもしれないけど、僕はあえて悲観せずに過ごしてみようと思う。悲観しそうになった時は、またその時色々考えてみる。

とりあえず子宮内膜症と診断された僕の諸々を今後も綴っていこうと思う。
自分も同じだよとか、彼女が同じで色々知りたいよとか、子宮内膜症じゃないけど知りたいよっていう人がこの記事を読んでくれると嬉しい。

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