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キャリコン試験勉強①落語家になろう。

国家資格キャリアコンサルタントの勉強法は
本やネットで数多く紹介されています。

でもお財布や時間、性格などによって
向き不向きがあるのも事実。

わたしは特に初対面の方とロールプレイ
(実際に相談者とキャリアコンサルタントの
 役に分かれて面談練習を行うこと)
をするのがどうも苦手で。

フィードバック(終了後に感想をもらえる)
がきつめの人に当たるとすごく落ち込んだり、
人によって言うことが違って迷子になったり。

なので実際のロールプレイは安心できる
人と場所で行うことにして、回数が
確保しにくい分をカバーするために、
独学で出来る方法を探しました。

そしてとうとう、思いつきました。

「落語家になる!!」


相談者役とキャリアコンサルタント役の
両方を同時にひとりでこなします。
脳みそがえらいことになりますが、
これ、めっちゃ面白いです。

やり方は簡単。まずあらかじめ相談者役の
設定をざっくり決めておきます。

例えば「鈴木さん・38歳・男性・会社員。
妻が第1子妊娠中で、育休を取るように
言われているが、職場で男性の育休取得例が
ないしどうすれば・・・・」という感じ。

キッチンタイマーとスマホの録音を設定し、
15分間のロールプレイ開始。

ひとりでそんなこと出来るの?と思ったら、
ぜひやってみてください。きっと出来ます。

キャリアコンサルタントの勉強をしてきて、
相談者役も相談を受ける側も経験済みの
受験生なら、意外と簡単に出来ると思います。

注意点はひとつだけ。「なりきること」

相談者役の時に、
「こう答えたらキャリアコンサルタント役の
 ターンの時に答えやすいかな」とか、

キャリアコンサルタント役の時に、
「この質問をしたら相談者役の時に
 こう答えられるな。うまく展開出来そう」

という様な質問や発言をすることは控えます。

相談者役の時には本気で「悩み」「考え」
「相談に来ている」役になりきり、
キャリアコンサルタント役の時には本気で
「相談者の言葉を受け止め」「共感的理解」
「傾聴」「問題の把握」を心がけます。

この落語家的ロールプレイがうまく進むと、
相談者役を「演じている」自分の意外な
言葉が出て来て驚いたり、

その言葉を受けてさらに、
キャリアコンサルタント役が「気づき」を
与えられる鋭い質問が投げかけられた時に、

「今のすごくない!?」

とテンションが上がり、
思いもよらない展開に進むこともしばしば。

15分でタイマーが鳴ったら、すぐに
口頭試問(ロールプレイを振り返る)を
行います。これももちろんセルフです。

新たに5分をタイマー設定、
受験する団体に応じて質問、回答します。

実際の対面ロールプレイや試験でも
間髪入れずに口頭試問に移るので、
落語家的ロールプレイでも
面談をしながら内容を整理し、見立てや
今後の展開を考えられるように練習します。

口頭試問を終えたら、一旦終了。

振り返りとフィードバックも自分で行います。

スマホで録音しておいたロールプレイを再生、
キャリアコンサルタント役の聞き違いや
言い間違いはないか、要約が出来ていたか、
開かれた・閉ざされた質問は効果があったか等、
聞き返すことで客観視します。

逐語録に起こすとさらに勉強になります。
あの作業は、遠い目になりますが。

この練習法の良い所は、
ひとりで・どこでも・いつでも出来る

お風呂場や通勤途中(周囲に人がいない時に)
料理や掃除をしながら、勉強が出来る。

そしていちばん効果を感じるのは、
口頭試問の練習になる」ことです。

口頭試問はロールプレイ1回につき1回のみ。
対面でロールプレイ練習が出来ても、
1日2回くらいが限度です。

15分を必死にやり終えたあとの口頭試問は
しどろもどろだったり、フィードバックも
15分のやりとりが中心になっていて、
「うまく出来ていない」と感じつつも、
練習を重ねられる機会も少なかったのです。

落語家的ロールプレイ練習なら1日何度でも
出来るし、15分で2つの役に徹した上で
即座に口頭試問までを行うことで、
持久力や記憶力、瞬発力が鍛えられます。
(※個人の感想です)

この練習法を伝えたら、2級技能士として
働いているベテランの方からは、

「相談者役が上手な人はキャリアコンサルタント
 としての腕があると言うよ。
 両方の練習になって、いいかもね」

と、言ってもらえました。
ええ、ちょっと笑っておられましたが。

世の中にはこんなアホな練習法を大真面目に
やってる受験生もいます、というお話でした。



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