新社会人の方へ、価値観コレクションを貯めていこう
3月も終盤に差し掛かり、入社式の時期になりましたね。
私が新卒で入社した会社では、同じ地域の同期が30名近くおり、今でもこの仲間が大好きです。
最終的に私は社畜社員に囲まれそんな方々からの洗礼によりぶっ壊れて退職しているのですが、それでもはじめての会社があそこでよかったなぁと思っています。
学生という狭い世界しか知らなかった私にとって、視野を広げるきっかけをもらえたというか。
今日はそんな新卒時代のなーんてことないエピソードを聞いてほしいのです。
あ、新社会人のみなさま、おめでとうございます!(まだか)
旅行のために仕事を休みたいと申し込んだ同期
さて、これは入社して数ヶ月の研修中に起こった、ほんとになんてことない出来事です。
まだ同期全員が若干学生気分が抜けてきっていない頃で、本格的な社会人に向けての階段をのぼっているような時期でした。
研修中は基本的に休日は土日の週2でしだが、イベントがあると出勤をしなければならないこともありました。
そんな週末に友人の結婚式に招待されていて、私には休みを言い出す勇気がなく、参加を諦めていたんです。
そして同期数名+トレーナーとでスケジュールの打ち合わせをしているとき。
とある同期が「そこの週末は休みたい」と言い出しました。
休みたい理由は、「旅行に行きたいから」。(ナンダト)
その発言をした時、一瞬その場が凍りつき、私は恐る恐るトレーナーの様子を伺いました。
彼の話を黙って聞き終えたそのトレーナーの返事は、「ふむ、なるほど」とひと言。
続けて「みんなはどう思う?」とその場にいる同期全員に問いかけをしてきたのです。
「仕事だし、イベント自体は前から決まっていたのに休む理由が旅行というのはちょっと、、」と控えめにも、出社すべきという意見を述べる同期たち。
そして私もそんな同期たちと同意見であることに加え「私はその日は友人の結婚式を断ったけど、〇〇さんは旅行にいくのかーというのが正直な気持ちです。」とその時の本音を伝えました。
トレーナーは全員の意見を聞き終わった後、これから研修が終わり、本格的な社会人になっていく私達にこう語りかけました。
「旅行に行くのは構わない。これから研修を終えて現場に出たら色んな人に出会うでしょう。仕事が第一優先の人、家庭が第一優先の人。本当にさまざまです。
そして仕事第一優先の人は職場では歓迎されますが、家族からは批判されます。家族第一優先の人は仕事を休んだり押し付けたりと職場で批判されますが、家族からは感謝されます。
あなたは(休みたいと言った同期)それを知った上で選択しなければなりません。それはあなたに限らず、ここにいるあなたたちも頭に入れておいて損はないでしょう。」
、、、つまり、家族(今回は自分か)を優先して休むのは構わないが、社会では評価が落ちる『こともある』ということを理解しておこうね、ということでした。
そう話した後に、研修中ということもあり彼には「休みでいいよ。」と伝えると同時に「キミも休んでいいから結婚式に行ってきなさい」とまさかの私も休みをもらえることになったのでした。(やったぜ)
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みなさんはこの場にいた場合、どう思いますか?
「もっとはやめにスケジュール確認しておけよ」
「社会人とはいえ自分のための人生なのだから旅行に行けばいい」
「せめて旅行の時期をずらそうぜ」
「プライベートあっての仕事だ」
「ここで休むなというのは一種のハラスメントだな」
まぁさまざまな意見があるんじゃないかなぁと思います。
社会人経験の長さや時代によって、意見が分かれることもあるかもしれません。
あの場にいた同期の意見は「休むべきではない」が多数派でした。
そして、この時のトレーナーの教えは、極端と思いつつもなるほどなぁと、社会人に足をつっこみだした当時の私にとってはそれなりの学びでした。
社会人の早い段階で学んでおいてよかったなぁと思うのです。
学びというのは「仕事を休めば評価が落ちることもあるぞ」ということではなく、同じ社会人でも『人それぞれの優先順位がある』ということ。
当たり前のように聞こえますが、意外にこの「当たり前」を忘れてイライラしていることって多いように感じます。
もちろんバランスがありますが『自分にとって』何が第一優先かを考え選択をし、その選択が人によっては違和感を与えてしまうことってやっぱりある。
ということと、
家族第一優先という考えを持つのも、仕事第一優先という考えを持つのも個人の自由。ということを改めて学んだ体験でした。
価値観コレクションを集める
生きていると「あれ、私の感覚って人と違う??!」と気づかされ驚いたという経験って誰にでもあるんじゃないかなーと思うんです。
例の同期も「旅行なんだから仕事を休んでもいい」ということが本人にとっては当たり前で、当然すんなりと休みをとれると思っていたんじゃないかなと思います。
そして他の同期の「自分であれば休まない」という意見を聞き、「なんで???」という疑問を抱いていたようでした。
どちらが正しいのかは私もわかりません。
でもこういう「なんで?」積み重ねで彼はこの後も苦しんだこともあったんじゃないかなとも思います。
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ここでお伝えしたいのは、「え、なにこの人??」という人物に出会った時、それはあなたにとっての新しい価値観コレクションといことです。
社会人1年目って学ぶことは多くあるかと思いますが、改めて「いろんな人がいる」ということに気付くこともあるかと思います。
もし違和感を感じる相手に出会った時は「自分」はどう感じたかを大事にしてほしいのです。
そして、その相手は「どんな価値観を持っている人間なのか」を想像してみてください。
それは結局は自分の『想像』でしかないかもしれないのですが、社会人とはそういう人間に対してもアプローチをしなければならないことがあったり、逆に黙って自分が納得せざるを得ない状況の時も多くあります。
そんな中で、目の前の人は「自分ではない」ということもやっぱり忘れないでほしいんです。
これは社会人でなくても、学生・バイト先・身内、でもある話かもしれませんが。
そういうことを繰り返すことで免疫がついてイライラしなくにったり、自分の機嫌の取り方がわかったりします。
同じような状況に陥ったときに、「あぁ自分のタンスの右上の引き出しにしまっていた、あのタイプかな」となり応用がきくこともあります。
社会人に限らず、人間関係においてその価値観コレクションを増やすことって結構大事だと思います。
特に新社会人の皆様はその新しい価値観に出会いまくって、自分の価値観を改めて考え、逆に同じ価値観の人と出会うことを楽しんでもらえたらなーなんて思います。
とまぁ脱サラして、明日をどう生きるか、という瀬戸際にいる自称ニートのたわごとでした。(みんな、こんな大人になるなよっ)
本日もありがとうございました。
Hanaki.
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