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忘れられない人を忘れるとき

忘れたくても忘れられない

そんな人はいますか?
恋愛感情の意味で。

相手に対して一時的に
吹っ切れる瞬間はあっても

時間が経てば
また好きな気持ちが戻る人。
私もいました。

一生忘れられないかもな…
と思ってた時期もあったけど

本当の終わりを迎える時はきた。

「もういい!」
「もう嫌い!」

のような一時的なものではなく

本当の終わりの時に感じることと
それに至るまでに
してよかったことを書きます=)

20代をかけて好きだった人

約30年のこれまでの人生で、
本当に好きだったと思える人が
二人いる。

一人はこの前この記事で書いた人🍦

今回書くのはもう一人の方で、

20代の7-8年間
くっついたり離れたりを繰り返した
今の私の基盤を作ってくれた人。

8年について書くには
長すぎるので

「偽のふっきれ」と
「本物のふっきれ」
両方を経験した時の
感情の違いを書きます。

偽のふっきれ

偽ふっきれの瞬間は突然くる。

当時、
未熟だった私たちの構図は、

ウジウジ優柔不断な私と、
自己主張バリバリの相手。

彼に考え方や生き方を
叩き直されることも
多かったので、

時に師弟のような?関係だった。

自分の意見が言えない私は
(むしろ意見すらない)、
相手に合わせるタイプだったので

今思うとバカみたいな要望にも
全部答えていた。

めんどくささで言うとこんな感じ

彼と出会い5年くらい経ち
当時別れていた頃、
お互いに違う相手がいた。

私は海外に住んでいて
彼が偶然、その街に
彼女と旅行に来ることになった。

彼が到着した翌日連絡が来た。

「彼女が観光に行ったから
 ホテルの部屋に遊びに来ない?」
と。

その時、
プツンと糸が切れた。

これまでいっぱい
嫌なことも言われて傷ついて

他に相手ができても
忘れられない相手だったけど

そう思っていたのは私だけで
相手にとっては
都合いい相手だったのか。

薄々気づいてはいたけど
これを機に
蓄積されていた我慢が崩れた。

怒りと呆れと、
情けなさと、

いろんな感情が
湧き上がってきた。

心から「もう無理、大嫌い」
と思ったし

「そんなこと言うなんてありえない」
「もう会いたくない」
とも伝えた。

そう、まるで悲劇の主人公。

再会

そのホテルへの誘いは行かず、
月日が流れ私も日本に帰国した。

その頃の私は
まだまだ未熟だったので

久々に彼に会いたいな…
なんて思っていた。
(書きながら恥ずかしい)

あの時、
ふっきれたはずなのに
時間が解決?してしまっていた。

彼も旅行当時の彼女とは別れ、
私たちは京都と東京
離れた場所に住んでいた。

彼とは年に数回、
ご飯に行く程度の関係になった。

彼と会う回数も増え、
復縁について
ほのめかされることも
あった。

だけど日が経つごとに
彼に対する私の関心は
薄れていった。

本物のふっきれ

本当のふっきれはゆっくりくる。

自分の中の彼の存在が
気づいたら薄まっていた、
と言えば良いのかな。

その理由は、大きく2つ。

①魅力だと思っていた
彼の一面を私も手に入れた

②彼より魅力的な人に出会った

①に関しては、
もちろん彼を異性として
惹かれていた部分もあるが

私は彼の
確固とした自分の世界観があり
自分のしたい仕事を見つけて
それに突き進んでいく姿

うらやましかった。

これが欲しかったことには
後々気が付いた。

彼は自分の解決すべき課題を
見せてくれてた人。

今振り返ると、
「次いくべきはここだよ」という
私が向かうべき姿だった。

私自身も新たな環境で
新しい人や経験を得る中で

彼が持っていた
うらやましかった部分を
気づいたら手に入れていた。

これは7-8年かかり
苦しいこともいっぱいあったけど、
その学びの先に

彼の魅力だった部分が
「手に入れたい魅力」
ではなくなった。

②彼より魅力的な人に出会った
については、

一人目の彼との学びが終わった先に
また新たに「こうなりたい」
という面を持つ異性に出会った。
(私は好き=憧れの部分が大きい)

一人目の彼と話すのは
今も楽しいし、

今の私の基盤を
作ってくれた人なので
大切な存在に変わりない。

でも会えば会うほど
これ以上の未来は見えない。

転職するときに
「この会社には感謝しているが
 これ以上学ぶことはない」
という言葉をよく聞くし
私も思ったことがあるが、

同じことを彼との関係でも感じた。

ここから先、彼との関係で
また新たに
良いことも悪いことも乗り越えて

時には感情むき出しになって
本気で向き合う

そんなことは
もうないだろうと
本能的に感じる。

かといって
熟年夫婦のように
安定したカップルになる
未来も見えない。

学びが終えて転職するように
卒業を機に疎遠になる友人のように

彼との異性としての関係は
彼に告げることはなく
私の中で静かに穏やかに終了した。

未練タラタラのうちはたらしておく

この人との学びはここまでだな、
この人とのそれ以上の未来は無いな

と本能レベルでわかった理由は、

彼にとことん執着して
時に感情もぶつけたからだと思う。

彼のことが忘れられなかった時に
無理に考えないようとしても
できなかった。

だから
ムダなこともいっぱいしたし
今思うと恥ずかしい思いもしたけど

ちゃんと向き合ってなかったら
本当の終わりを迎える時期が
もっと遅くなっていたと思う。

相手を忘れたいのであれば
その時の気持ちに正直に行動して
(もちろんストーカーとかは違うけど)

ドロドロネチネチした感情を
味わい切ることが大切だと思う。

それってハタから見ると
相手に執着している状態だけど

その中で自分は
確実に成長している。

執着しながらも
感情や見える視点は
少しずつ変化している。

今している執着は
一生続くわけではない。

いつか気づいた時には
相手との学びは終わっていて
ふわっと気持ちが楽になり

静かに本当の
終わりを迎える時が必ず来る。

これに関しては
小手先のテクニック
みたいなものはない。

簡単に忘れられないなら
自分で自分の感情と
向き合って
味わい切って
ひたすらそれを繰り返す。

その先に楽になる時が来る。

私は8年かかったが、
始めからもっとちゃんと
向き合っていれば
もう少し早く終われた気もする。

さいごに

本当に大好きだった彼が
私の心から去った時
涙が出ました。

8年も自分にとって大切な
大好きな人だったんで
あぁ、これで終わりなんだ
って

もう私にとって
一番じゃないんだと思って
泣けてきた。

それが最後の合図だったかな。

愛の一部始終を彼で経験して
私にとってこれからも
大切な人であることには
変わりないですけどね。

私の望みは、
忘れる必要のない
共に人生を歩んでいける
パートナーが
いつか現れること…
^^

彼との学びも
約10年かかったので
気長に待とうと思います…

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