2024年4月の総括

 紙媒体で日記をつけている自分ではあるが、ネットでも日記めいたものを書きたくて仕方がなくなった。ノートにしたためていると、どうしても備忘の役割ばかりが強まってしまうため、公開性を念頭に置いた日記をnoteでやるのが面白かろうと感じる。善は急げと言うので、とにかく書いた。


悲しい出来事ランキング

 まずは、4月に起きた悲しい出来事を、厄落としの意味合いを込めて洗いざらい吐き出しておく。お弁当や給食よろしく、最初に苦手な食べ物から片づけておきたい人間が自分である。

第三位……生活リズムが依然として壊れている

 新年度が始まるまでに早寝早起きを徹底させるつもりだった。
 誠に残念ながら、改善は全く見られなかった。それどころか悪化している感すらある。
 例えば4月29日は午前10時からカラオケに行く予定だったが、寝不足に起因する異常な疲労のせいで、16時まで寝ていた。正午を跨いで寝ていることの多い——それくらい生活リズムが破綻している——自分だが、この時は起床時刻を確認するや否や、満身の血が凝結するほど蒼ざめた。自爆寸前の彦摩呂もかくやという表情になっていたと思う。

こんな感じです

 しかし、このまま不摂生に屈するつもりはない。生活リズム改善の布石として、飲食店のバイトを始めることにした。生活費を少しずつ稼ぐという目的も勿論あるが、日々のメリハリをつけていく意図も込めている。奏功するように祈る。

第二位……同人誌を買いそびれる

 4月28日に東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会・COMIC1に向かったが、目当ての同人誌を買えなかった。遅い出発だったためか、サークルのブースは既に撤収済みだった。
 ただ買えなかっただけなら「早く来るべし」と訓戒を課するだけで終わりなのだが、釈然としない点が一つあった。それは、サークルのTwitter(現・X)アカウントで完売告知のツイートが投稿されていなかったことである。まだ売っているのかもしれないと思い、徒らに会場を練り歩いてしまった。肝腎の撤収ツイートは、諦めて会場を出て暫くしてから投稿されていた。
 不幸は、ただ己の時間を空費することに留まらない。ビッグサイトで存在しない目的地を指して蹣跚していたせいで、弟の出ているピアノの発表会に行きそびれてしまった。弟も博士二年で、いつまで発表会に出るかは分からないので是非とも足を運んでおきたかっただけに、ひたすらに悲しかった。

第一位……知人に誘ってもらった他大学院の演習で、聴講を拒否される

 理不尽さで言えば、この出来事が群を抜いている。
 某国立大学で、ちょうど自分が研究対象として興味を持っている作家を扱う演習が開かれるとの話を、とある知人から教えてもらった。聴講は歓迎ですので是非と言われ、一も二もなく参加を決意。
 思えば、演習初日はのっけからついていなかった。自宅から東京へ出るために乗る東海道線がこの日に限って全線で運転見合わせになっており、別の路線で相当な迂回を強いられた。ゆとりをもって家を出たはずが、想定外の出来事によって到着が開始時刻寸前になってしまった。
 そしていざ演習が始まると、「他大学からの聴講は受け入れていない」との有難いお言葉が担当教授から発せられ、その場における存在意義を失った。どうやら、聴講を勧めて下さった演習のTAである私の知人と担当教授の間で意志の疎通が上手く取れていなかったらしい。知人は頻りに謝っていたが、悪いのは不寛容極まりない担当教授なのでむしろ気の毒だった。
 一言添えておきたいのは、本郷は旧態依然ということである。知り合いが何人か本郷に通っているが、みな口を揃えてその守旧ぶりに言及している。傍から見ている分には何ともないが、いざ被害者となると不快が募る。

嬉しい出来事

 こちらはランキング形式ではなく、単に列挙していく。新年度早々、胸の躍る出来事がそれなりに多く、実に良い幕開けだと振り返られる。

「真空ジェシカのラジオ父ちゃん」で手紙が読まれる

真空ジェシカのラジオ父ちゃん』(しんくうジェシカのラジオとうちゃん)は、2020年4月3日から2021年3月26日までTBSラジオで放送され、同年5月15日からは毎週土曜19時にポッドキャストなどの配信サービスから配信されている、お笑いコンビ・真空ジェシカ(ガク・川北茂澄)がパーソナリティを担当するラジオ番組である。愛称はラジ父(ラジちち)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/真空ジェシカのラジオ父ちゃん(最終閲覧日:2024年5月2日)

 ラジ父はおよそ一年ほど前から聴いていたが、手紙を読まれたことは一度しかなかった。それもちょうど聴き始めの頃だったので、およそ一年ぶりのメール採用だった。
 メールが読まれるだけでも嬉しいのだが、何とメールから派生して川北に信じられないほど——これはオタク固有の誇張表現ではなく、本当に信じられないほど――弄ってもらえた。川北とガクが特定のリスナーを弄り倒すことは時たまあることだが、自分の場合は前例を逸脱するような具合だったため、ツイートで狂乱を忌憚なく晒してしまった。

 何と、川北の弄りに対するガクのツッコミを書き起こして下さったツイートが見つかったので、以下に引用する。

 詳しくは、2024年4月27日配信の第155回・嘘松大捜査2024を聴いていただきたい。因みに、私の手紙は番組の最後に読まれている。

えさしか「豪雨を待つ」を読む

「豪雨を待つ」は、漫画家・えさしかによる短篇漫画で、第5回トーチ漫画賞〈準大賞〉を受賞した作品の一つである。たまたまTwitter(現・X)のTLに紹介のツイートが流れてきたので何の気なしに読んでみたが、衝撃を受けた。とにかく、一読を強く勧奨する。
 展開に度肝を抜いたのもあるが、それ以上に物語から痛烈なメッセージが放たれているような感覚が、読後にこびりついているのに興奮を禁じ得なかった。この作品はいずれ時間を見繕って、自分なりの論を提出したい。それが、物語のメッセージをしかと受け取ったこと、そしてメッセージに対して応答したことの証左になると信じて。

『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』を追い始める

 名前の通り、ラブライブ!シリーズの一つで、金沢市に存在する蓮ノ空女学院で活動するスクールアイドルの物語を描く作品である。
 本作品の際立った特徴は、物語世界内の時間と現実の時間が対応している点にある。息の長い作品の多くは「サザエさん時空」と呼ばれる、物語世界内の時間が経過しても作中人物が年を取らない仕組みを備えている。仮に作中人物が年を取ったとしても、それは現実の時間経過とは全く関係しない形で描かれるのが常である。そのため、本作品の持つ時間性はなかなか類を見ない(同じような試みを行った作品はあるのだろうが、名前が出てこない)。そうした時間性を存分に活かすような形で、作中人物のスクールアイドルとしての日々を長大な尺で丁寧に描いていくのが、一種の魅力と言えよう。
 尋常なメディアミックス作品であれば省略されてしまいがちな作中人物の詳細にも、時間をたっぷりと使って立ち入っていくため、描写にある種の実感が重く込められている。たとえ同じような形式の展開を語る場合であっても、実感が込められるような描写であるかどうかで、受け手の感想は大きく分けられるであろう。現実との時間経過に合わせて進行する設定も手伝って、この実感はかなり味わい深いものになっているのではないか。
 前々から周りの様々な知人に「追いかけた方がいい」と散々言われていたが、今にしてその言葉の重みを痛感する。本作品が本格的に始動したのは昨年の四月からで、今年の四月から既存の生徒は学年が一つ上がり、新入生が加わるという怒涛の展開を迎えている。繰り返しになるが、本作品は現実の時間と対応しているため、現在進行形で物語を追うことの意義が著しい。自分はそろそろ最新の話に追いつけそうなので、早く真の証人になりたい。
 シナリオにみかみてれんが関わっていることからも察せられるように、スクールアイドル活動を通じて育まれる女学生の濃密な関係にも焦点を当てられている。そうした作品群が好きな方にもお勧めしたい。入り方は色々だが、まずはYouTubeに上がっているメインストーリー「活動記録」を見始めるのが良いと思われる。
 余談だが、現時点で視聴した活動記録の中で最も印象的なのは第15話「夢を信じる物語」で、最も好きなFes×LIVEの場面は103期11月度の「ツバサ・ラ・リベルテ」である。

Awesome City Clubにハマる

 勿忘のヒットから三年も経過した今になって、漸くACCの良さを理解した。
 これには明確なきっかけがある。実は、4月1日から新たに始まったキタニタツヤのオールナイトニッポンX(Xはクロスと読む)をこっそりと聴いている。このラジオには、キタニタツヤがアーティストとしての解説を交えながら楽曲を紹介するミニコーナーがあるのだが、記念すべき第1回放送でAwesome City Clubの「トビウオ」という楽曲が紹介されていた。この楽曲に一発で聞き惚れたのが、先に言及したきっかけである。
 ACCの存在は勿忘以前から何となく知っていたが、当時は瀟洒なシティポップを出しているという印象しかなかった。それもあって、「トビウオ」の衝撃は一入で、これを書いている最中にも聴いているほどである。この「トビウオ」にはHome Session Movieもあるので是非とも視聴していただきたい。
 他の楽曲だと、Sing out loud, Bring it on downOn Your Markなどが気に入っている。完全なる脱線だが、On Your Markは同名の楽曲が蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブCHAGE&ASKAからもリリースされているが、いずれも比類なき名曲である。

お気に入りの動画紹介

 見出しの通り、4月の間にYouTubeで何度も視聴したお気に入りの動画を紹介する。

オーバーコユキ

 はい、私はブルアカを少しもやっていないのに、ブルアカの音MADを舐めるように視聴している男です。

SUSURU TV.のshort動画

 どれも好きだが、一つだけ挙げるならばこれになる。こんなにラーメンばかり啜っている面白い人間が、実はGuitarFreaksで虹ネームに余裕で到達しているという事実が未だに正面から受け止められていない。

しょうもない武田鉄矢

 霜降り明星のオールナイトニッポンでせいやが披露する、しょうもない武田鉄矢のまとめ動画。本当にしょうもないので、兄弟で視聴して共に大爆笑した。武田鉄矢のモノマネで言えば、「終わってる麻雀の打ち方をする武田鉄矢さん」も必見。

TOPHAMHAT-KYO "唱" Cover

 Adoの「唱」を、作詞者であるトップハムハット狂がセルフカバー。あまりにも板についた歌いぶりで、あまりにも聴いたために自分の中では「唱」でこれしか連想できなくなってしまった。

【100万人記念】モノマネしながら『KING』歌ってみた【梅田サイファー】

「【変な家】察しの悪い雨穴」でネットの一部が異常に盛り上がった終わった人が、チャンネル登録者数100万人記念で上げた動画。キングオブコント2022のオープニングソングをリファインした梅田サイファーの「KING」を、動画内でモノマネしてきたキャラで歌い継いでいくというもの。原曲が好きなのも相俟って、自然と再生したくなる。

排泄物みたいな心の声の寄せ集め

 取り立てて詳述する必要を感じない、けれども綴っておきたい心の声を箇条書きにしていく。

・一刻も早く、大人数でCHIMPO OPERAを合唱したい。
・天竜川ナコンのモノマネを密かに練習しているが、喉に負担がかかるやり方しかできないので、改善が早急に求められる。
・蓮ノ大三角が卒業する未来を想像するだけで、気が遠くなる。
・ウマ娘では目下、ジュエルをひたすら貯め込む段階にある。誰が来たら放出するのかをはっきりと決めている訳ではないが、スティルインラブなどが来たらおしまいだろうという予測は立っている。
・大学院の知り合いから「東浩紀を読むなんて意外です」と言われたが、どういう意味なのか。
・GALAXY WAVEこそ本腰を入れてスキル上げに取り組もうと思っていたが、流石に時間が捻出できない。しかし、新曲の具合や旧曲の難易度を見るに、狙い目であることに疑いの余地はない。色々な場所で「虹ネームは諦めた」などと言ってきた自分だが、なれるならなりたい。
・学園アイドルマスターの「初星コミュ」も一応、追っている。新しいコンテンツに手を伸ばせなくなった時、己の世界が急速に縮んでいくのを思うと恐ろしくなる。わずか二十八年の人生で、嗜好を己の手で完全に統御するのは寂しい。無論、どうしても合わないものへ強引に接近することはないが。
・月に一本は映画を見るつもりが、四月は何も見なかった。良くない。
・「響け!ユーフォニアム3」を見ながら、黒沢ともよの演技が持つ異様な「生っぽさ」に改めて驚く。あの「生っぽさ」を、どう形容すればよいのか。
・もし叶うなら、リンダカラー∞のりなぴっぴになりたい。

 お付き合いいただき、ありがとうございました。来月も書きます。

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