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ぼくのまちのフットボールクラブ。〈FC東京小平グランド_小平市大沼町〉


小平にFC東京の練習場があったから、小平での暮らしを始めた(は)の話。

2024のJリーグが開幕しましたね。開幕のセレッソ大阪戦を今年こそは!なんて意気込んで息子とDAZNで観戦してました。でもなんだかすっきりしない試合運び。なんとか大阪の地で引き分けた東京に、うん、僕はもう慣れっこですなんて強がり。

それでも、2度勝ち越されて、2度追いついたゴールには、「あらーきー」って大きな声で息子と絶叫してました。鹿島から東京に来てくれてありがとう、荒木遼太郎。

その練習場。

小平駅の北口から、東京街道を東に歩いて、新小金井街道にぶつかるセブンイレブンのある交差点を左にまがると、新小金井街道沿いに、ここがFC東京の練習グランド。が強く伝わる、FC東京カラーの青と赤に塗り分けられた防球ネットの支柱が整然と立ち並ぶグランドが現れる。

元々は東京ガス(株)の福利厚生施設である「ファミリーセンター武蔵野苑」という場所でした。数面のテニスコートがあり、プールのようなものの名残が残っていたり、ミニゴルフが出来たなんて噂もある施設。

なぜ、東京ガス(株)の施設にFC東京のグランド。実は1999年にJリーグにFC東京として加盟する以前は、東京ガス(株)のサッカー部だったんです。なのでいまだに相手チームから「瓦斯(ガス)」と呼ばれること多々。そしてそれは嫌ではない。

その施設をFC東京の練習場とクラブハウスとして整備をして、2002年に深川から移転。2面ある天然芝のグランドがトップチーム。その横にある人工芝のグランドは「多目的グランド」と名付けられ、下部組織のFC東京U-18の活動拠点となりながらも小平市文化スポーツ課を窓口とし、多目的グランドの一般団体利用も可能となっている。

なので、息子が小学生の頃のサッカー団での決勝をここで戦った日はなんか誇らしいなんて思い出が。

コロナになるまでは、ほぼトップチームの練習の見学ができました。そして練習後に選手とファンがミックスゾーンでふれ合うなんてことも日常。サインをもらい、写真を撮り、想いをぶつける。

新しく始まるシーズンに想いをはせ、なんだか元気をもらい、負けが込んでもぐっとこらえて見守り、連敗脱出なんて念を送り、ナビスコとルヴァンと天皇杯の優勝に涙して、歩き始めたばかりの息子を遊ばせていたのも日常。

2012年元旦に行われた天皇杯の決勝前夜の大晦日に練習を見に行ける幸せを嚙み締めたのはもうずいぶんと前。

コロナがやって来て、ふれ合いが無くなり、練習は非公開となり日常が変わる。それでもこの場所で練習に取り組む選手たちの日常を見守っていた。Webから発信される景色に一喜一憂しながら。

すべての日では無いけれど、一部の練習の公開が再開されたのは、2023年の2月から。少しずつ日常を取り戻すようになる。

そして今日。セレッソ大阪戦の翌日、相模原FCとの練習試合が公開と知り、ほぼ寝起きのまま家を出る。寒く、みぞれのような雨が降る日。

それでも、東京を愛しているファンが集まってくる。合羽を着て、傘を差して、白い息を吐きながら、かじかむ手に息をかけ、どんなスタジアムよりも近くでプレーする選手たちを見守っている。

スタジアムでは耳に届かない選手の肉声、ボールを蹴る音、息遣いが手が届きそうなそこにある。立ち上がる白い息に感じる躍動。

東京街道をグランドに向かう青と赤のグッズを身に着けるファンで、あ、今日は練習が公開と気づく日常がまたやってきた。

息子を誘ったら、期末の勉強するから行かない。そんなのも日常。でも、そのフリースの下にFC 東京のレプリカユニを着てるのは知っている。

VIVA東京!今年こそは!なんていつもの想いで迎えるシーズン。ありがとう、小平に来てくれて。

(は)

※練習公開日はこちらで確認できます。

【FC東京小平グランド】
  東京都小平市大沼町3-14-1〉


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