猿☆人間

【ラジオネーム:果汁108%】 14歳の頃、ふと授業中に書いた一つの歌詞。そして、それ…

猿☆人間

【ラジオネーム:果汁108%】 14歳の頃、ふと授業中に書いた一つの歌詞。そして、それからの今。学生の頃にクラスに一人は居た、ブログなどにポエムを書いて投稿する人。その成れの果て、一歩手前。これからどうなってしまうのか、知りたいです。31歳。

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  • 無口な歌詞

    あの日から、やめられない作詞。 歌い出してくれたら嬉しいのに。

最近の記事

星にもなれなくて

金網にもたれて 見上げれば空も遠く 吐いた煙まで 呑み込んでしまう . 欲しかった 手を伸ばすほど 押し遣っているような . せめて 一瞬でも 輝きたくて 堕ちてみようかと 風を浴びたり そこまでしても あと一歩が足りなくて 星にもなれなくて 戻れなくて 黙って笑った . . 憧れに限って 振り向けば影も青く 読んだ続きまで 染め上げてしまう . 欲しがった 目を瞑るほど 追いかけてくるような . あえて 一瞬こそ 閃きたくて 変えてみようかと 線を越えたり ここまで来ても

    • 作用し合う

      最後には 勇気だったと 見上げる壁の高さに 恍惚と笑む . 堕ちる果実の潔さからも 滲んでならない 猜疑心 . 物理的な距離では 測りきれない 曖昧な形 磁石が引き合うように ある一定を超えると 作用し合う 願ってもみないままに今 どちらかの面は 静かに待っている 互い違いで やっと . . 最初から 一つだったと 見透かす振りの上手さに 嘆息を呑む . 朽ちる果実の美しさからも 香ってならない 好奇心 . 理想的な意味では 感じ入れない 特別な扉 何処かに繋がるように また

      • らしく泣け

        片方だけ 止まらない 待つしかないから 黙ってしまう . 目の当たりにする全てを 洩れなく捉えたまま ゆっくり忘れてあげる . なかったことに なっておくれ どんな手品よりも 素晴らしく タネも仕掛けも夢も希望も 一つと残らず なかったことに なっておくれ どうか今はちゃんと らしく泣け . . 永遠とは 変わらない これしかないから 頼ってしまう . 身に憶えのあるいつかを あえなく逃したまま こっそり返してあげる . 終わったことと 知っておくれ どんな奇跡よりも 懐かし

        • 由来

          選べなかった だから 選ばされた そんなことだろう . 限りある声の中 含みを持った 子守唄 . いずれ遠い何処かで 同じ吐息で眠る よく似た君に捧げたい その優しさは どんな由来なのか 知る権利が あるということ もしも忘れてしまっても なかったことにはならないから . . 較べなかった だから 較べられた そんなものだろう . 果てしない未知の外 終わりを待った わらべ唄 . いつも柔い何かを 同じ頻度で掴む 欲張る君に譲りたい その正しさは どんな由来なのか 云う資格が

        星にもなれなくて

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        • 無口な歌詞
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        記事

          リドル・ストーリー

          失くしただけならば 見つければいい じゃあ、 あなたのことだったら どうすればいいの . 幽かな影すら 消えてゆく 呼びかける声はなく . 倒叙形式に則って 紐解いてみれば ありふれた結末にだって 心は動くのか 愛だなんて 言わないでおくれ もっと判り易く 私は泣きたいのだから ずっと静かに . . 止まっただけならば 始めればいい じぁあ、 いつものことだったら どうしたかったの . 確かな夢すら 溶けてゆく 捨てられるはずもなく . 好きな系統に傾いて 積み上げてみれば

          リドル・ストーリー

          再現ドラマ

          要らないと言ったのは そっちだったのに 黙っていれば もうそれまでなのか . 消えた光に 細めた目 遠くなってゆく . 誰かのせいにしたままでも わりと暮らせてしまう 二度寝のついでに 夢と混ざって あとで思い出そうが どれも同じ 坦々とした日常 そんな再現ドラマをまた 演じているような 懐かしい普通 美しい苦痛 . . 知らないで待ったのは どっちだったっけ 願っていれば もうそれこそなのか . 残る気配に 緩めた手 軽くなってゆく . 何かのようにならなくても いつも染ま

          再現ドラマ

          ブレス

          振り向かない それだけが 最後の意地だった 今さら . 冷たい雨 降り頻る中でも 濡れない頬 . やっと 君に逢えるんだね 写真のようには 笑えないが とっても嬉しいんだ ずっと もうずっと 願っていたけれど それももうこれで終わり 息を一つ 小さく吸って 呑み込んで . . 抱き寄せない それなのに 恐らく好きだった 何より . 明るい星 鳴り響く中でも 差さない傘 . きっと すぐに判るだろう ト書き通りには 進まないが やっぱり正しいんだ ずっと もうずっと 信じてきた

          upcoming

          朝になる瞬間が嫌い カーテンを閉めていても 目を瞑ったって 容赦なく光は満ちてくるから . なす術もなく 私はまた 黙ってそこに落ちる . 知らない方がよかったと 後で思うくらいならば 忘れてしまう方が よっぽど楽なのかな 冷たいフローリングの肌触り もたれれば仄かに温かい冷蔵庫 いつだって思い出せるのに 何故か淋しい いつも淋しい 理由ばかりが正しい . . 朝を待つ退屈は普通 コーヒーが冷めてきても 目が冴えてきても 遠慮なく魔法は解けてゆくから . 言い訳もなく 私はま

          独り善がり

          最悪から考えた だからかな その涙にもきっと 道筋があった . 愛の複数形 それは まだ誰も知らない . 目を瞑ったまま 二人になる 離した手から手へと 送り合う何か 暗闇が 光を食う それだけが真実になる その時になって 抱きしめる そっけなくも 強く . . 贅沢にも諦めた そしたらば この心にもちょっと 傷痕はあった . 夢の及第点 それは まだ誰も知らない . 気を遣ったまま 一つを取る 残したもう一つを 譲り合う筈が 存在に 光が差す それっきり永遠になる 今さらと

          独り善がり

          膨らみ

          君が幸せだと 僕も嬉しい そんな気持ちのことを 何というのだろう . 果てしない旅 振り返る度 思い出を滲ませる膨らみ . 際限なく 遠くまで行きたいと 道を捜すけれども そういうものは いつか何処かに繋がっては 同じ所に帰ってくるんだ 地球が丸いから それは仕方ないとして それでも僕は 進みたくて 前でも後ろでも 上下左右 斜めにだって . . 僕の幸せには 君が不可欠 そんな気持ちのことを 誰が知るのだろう . 終わりなき旅 聴き返す度 溜め息で曇らせる膨らみ . 関係な

          ラブレター

          きっと全ての音楽が 等しく知る海を 眺めるだけで 涙が止まらなくなるような . 誰かのことを ふと思い出す度に また流れる . 欲しかったのは いつものこと 欲しがったのは 誰かのもの 曖昧であるべきなのに 名前をつけたから 生きてしまった 終わるために 始めてしまったんだ . . きっと一つの真実が 静かに啼く夜を 信じるだけで 元には戻らなくなるような . 何彼につけて すぐ諦めるはずが また忘れる . 好きだったのは 自然なこと 嫌だったのは 自分のこと 特別であるべき

          ラブレター

          都会の案山子

          大事なものであればあるほど 壊れないようにと もっと大事に扱うけれど それを優しさとは思えない . 三度目にして ようやく叶った夢が 何故か懐かしい . この街は 転がりながら 変わったふりをする 厚塗りのメッキが やがてその重さに耐えきれず 自然と崩れてゆく様を それすら ショーとして 輝かせてしまうから そんな中で 凛と立つ案山子になる . . 特異なものであればあるほど 明かさないようにと ずっと特異に嗜むけれど それを愉しさとは語れない . 溜め息にして ようやく零れ

          都会の案山子

          花の名

          それでも私は 向き合わずにはいられない いつか悔やむとしても 今を蔑ろにしてまで 知りたい明日なんてない . . 何かの割れる音で 目を覚ました 朝というにはまだどこか 冷た過ぎる光の中で . 幽かに灯る 命が笑う こんな世界を . それでも私は 向き合わずにはいられない いつか悔やむとしても 今を蔑ろにしてまで 知りたい明日なんてない 独り言ちる いつまで経っても 思い募る 最後の最後に 祈ってしまうまでは . . 何かの燃える熱で 手を濡らした 夢というにはまだどこか 明

          新品の灰皿

          暇つぶしに 点けた火では 汚らしく ただ燃えるばかり . 夜空に 押しつければ 星が焦げてくすぶった . 消せない こんな新品の灰皿に 捨てるような 吸い殻はないと 今さら思ったところで 減ってゆく時間と長さが 妙に生々しく 私を最短距離で 見つめてくるから 黙るだけ . . 好き嫌いに 混ざるなんて 面倒臭く また泣けるくらい . 夜風に 立ち止まれば 星が溶けて転がった . 足りない こんなちっぽけな灰皿に 注ぐような 溜め息はないと ようやく気づいたところで 繰り返す時

          新品の灰皿

          いざ

          ならば愛に 代えてでもまだ 信じてみたい そんな世界だったら . 降り頻る その雨は堕ちる 帰るように . 願いが叶うのはいつも それを忘れないで 握りしめたまま 唐突に来る いざという時でも そんな時こそ 披露できるくらいに ちゃんと大事にしているから . . されど愛に 向けてでもまた 赦してほしい どんな世界だったら . 思い出す あの影は揺れる 踊るように . 奇跡が起こるのはいつも それに委ねないで 思い詰めたまま 一瞬で去る いざという時でも そんな時こそ 我慢で

          首ったけ

          名前のついた嘘を 何度も呼んだら 振り向く素振りだって 見せてくれる . 誰かのため そんな理由の一つも 語らないくせに . そこで立って ただ黙って いつまで待っていればいい 繰り返し迫る波の如く タイミングを見計らって 飛び込んでしまえ 運命だけが たった今 選べるご自由 . . 季節の明けた空を 何度も読もうと 呑み込むつもりだって 言ってしまう . 誰かのせい そんな世界の一つも 守れないくせに . ずっと経って また回って 何処まで知っていればいい 好きなだけ光る星