鼻呼吸協会 谷内直人

一般社団法人鼻呼吸協会代表。呼吸をはじめとした健康づくりに関する情報を共有。 健康運動…

鼻呼吸協会 谷内直人

一般社団法人鼻呼吸協会代表。呼吸をはじめとした健康づくりに関する情報を共有。 健康運動指導士、アメリカスポーツ医学会EP、睡眠健康指導士上級、パーソナルトレーナー。

最近の記事

首と呼吸

呼吸をするため、具体的には肺に空気を取り込むため、また吐き出すためには、筋肉が動いています。代表的なのは横隔膜ですが、首にも、呼吸に関与する胸鎖乳突筋、僧帽筋、斜角筋などの筋肉があります。つまり首が凝っているときはこれらの筋肉が働きにくくなり、呼吸も浅くなりがちです。 筋肉を刺激することが、健康維持にとってボディブローのように効いてくる良薬というわけです。

    • 運動する動機が変わる

      運動について、その動機はずいぶんと変化しています。その一番の原因は、食物です。多くの人にとって、生きていくための食物は、比較的簡単に手に入る世の中です。これがあたりまえでない時代は、食物を得るために、採集や狩猟で体を動かしました。今は、食物を摂りすぎているので、病気にならない、あるいは体型を維持・回復するために、体を動かします。 「動かしてから食べる」→「食べてから動かす」すごい変わりようです。

      • 正しい姿勢

        正しい姿勢とは、どんな状態をいうでしょうか。左右対称だけでなく、横から見れば、耳ー肩ー腰骨ー膝の横中心ーくるぶしが一直線になるなど、いくつか指標があるようです。もしそれを意識したとしても、普段の生活が変わらなければ、逆に無理がかかります。現在の私たちの体型や姿勢は、普段の生活の積み重ねだからです。こんな動きが多いから、というのもありますが、ほとんどは、同じ姿勢でこんなに長く動かないから、というほうが、私たちの問題になりやすいでしょう。

        • 悩み解決

          スポーツでの記録の伸び悩み、ケガ、肌荒れ、腸の不調、学業の成績停滞、不安定な心の状態など、日常生活の悩みの原因は様々ですが、その人にとっての適切な睡眠時間が、毎日確保されていることで、自然と解決することが、多いのではないか、と感じます。休みの日の寝だめは効果なしです。 特に40歳を超えて、体力ではカバーできなくなってからが、気を付けどころ。

          鼻呼吸と口呼吸

          鼻呼吸「だけ」でしばらく過ごすと、体も心も澄んできますが、そのインパクトは小さく、わかりづらいです。口呼吸「だけ」でしばらく過ごすと、口の渇きや倦怠感、不安感や頭痛などが早い段階で感じられます。多くの人は、鼻と口の両方を使って適宜呼吸していますので、これらのメリットとデメリットが相殺されて、より分かりづらいのです。 口呼吸だけで5年暮らしたら。鼻呼吸だけで5年暮らしたら。鼻呼吸協会は、長期視点で考え、鼻呼吸をお勧めしています。

          呼吸

          呼吸は、鼻でも口でも行うことができます。どちらで呼吸しているかを、日常的に意識している人は少ないでしょう。呼吸自体は普段、自律神経によって制御されているので、寝ていて意識がない状態でも、止まりません。呼吸の面白いところは、自律神経制御なのに、自分の意思でもある程度コントロールできる点にあります。

          ルーティンの功罪

          健康づくりの運動を、定期的かつ規則的に行っている人は、本当に素晴らしいと思います。まずそれができる人が少ないですから。健康づくりには、血流促進、筋刺激、バランス調整がポイントとなりますが、ルーティン化できている人は、血流促進と筋刺激はある程度、担保されていそうです。 ただ、人は動いたようにしか成りません。同じ運動しかしていないと、それ以外の動きに対しては特異的に弱くなっていきます。いつも運動しているのに、スノーボードをしたら筋肉痛になった。いつもトレッドミルで走っているのに

          サウナ・ホットヨガでデトックス

          サウナやホットヨガでデトックスしよう!という表現を見かけます。どちらも大量の汗をかくからということであれば、あまり正しいとは言えないでしょう。デトックスは解毒という意味ですが、汗を毒とするならば、正解になりますね。。。しかしそのほかの毒って何を思い浮かべますか?体内の解毒器官は肝臓や腎臓であり、その仕事の結果、体にとっていらないものは尿や便で排出されます。 サウナやホットヨガ活動を行ううちに、食事や運動・睡眠にも気を配ることができてきて、生活にハリができ、本来の解毒作用がし

          サウナ・ホットヨガでデトックス

          汗をかくとは

          運動して汗が出るのは、恒温動物である私たちが上昇した体温を一定に保つために、水分を皮膚から出して気化現象を利用している状態です。水分は汗のほかに、呼気でも体の外に出ていきますが、運動しなくても、水分は常に皮膚から蒸散しています。 汗をかくということは、急いで体温を下げないといけない状態になっているので、体にとっては恒常性を保つために負担がかかっているとも言えます。汗をたっぷりかくのは「気持ちが良く」「スッキリする」ので楽しく良いことだと思いますが、運動=汗をかく、という風に

          起きてすぐふらつくときは

          寝ていて起きたときに、体がうまく動かない、ふらつくというときは、起きる寸前の眠りの状態が、レム睡眠であった可能性が高いと言えます。レム睡眠は眼球が動いて、夢などを見やすい睡眠だと知られていますが、眼球と呼吸筋以外の骨格筋は、緩んでいます。レム睡眠は浅い睡眠と思われがちですが、そうではなく、ノンレム睡眠とともに、それぞれの役割があるということのようです。

          起きてすぐふらつくときは

          眠りと生産性

          国民一人当たりのGDP(国内総生産)と、客観的な平均睡眠時間の二つの指標は相関することがわかっています。睡眠時間が長いほど、生産性が高くなるというデータ。つい労働時間が長いほど、生産性が上がると考えがちですが、そうではないようです。 もちろん、睡眠時間が、例えば12時間など、長すぎる場合は当てはまりません。OECD加盟国など、経済活動が発展している国の比較で、睡眠時間の確保が生産性につながる、ということです。ちなみに日本の睡眠時間は、最下位です。

          変形労働時間制と睡眠

          労働基準法で定められている、変形労働時間制。サービス業など繁閑時期があるような労働環境で採用され、1日の法定労働時間である8時間を超えたりしても、ほかの日の労働時間を減らすなどの調整をすれば、法定内に収まる、として扱うものです。これにならって睡眠も、昨日4時間睡眠だったから、今日は12時間寝れば帳尻が合う!といきたいところですが、残念なことに、長い目で見ると、不調や疾病の一因になりやすいそうです。毎日規則正しく。

          変形労働時間制と睡眠

          運動前のストレッチ

          運動をする前にストレッチをする場合、その時間はどのくらいを使うでしょうか。運動前のストレッチは、ケガの確率を下げたり、パフォーマンスを上げたりという効果があります。この二つの効果を求めるストレッチですら、種類が違ってきます。スポーツ選手であれば、気をつかいたいところですが。 健康づくりの運動を行うなら、ストレッチをしている時間すら、もったいないのではないでしょうか。なぜなら、ケガをするほど頑張る必要がないし、高いパフォーマンスを発揮する必要がないからです。堅苦しいストレッチ

          運動前のストレッチ

          睡眠サプリメント

          睡眠の質を良くするなど、睡眠をサポートするサプリメントが、数多く存在します。良い睡眠には、その量と質が関係してきます。今後も新たなサプリメントが出現すると思いますが、それらはあくまで補助食品です。サプリメントにより、どんな環境でも寝られたり、あるいは寝なくてよくなるという未来が訪れるでしょうか。そんな簡単ではなさそうですね。本来、体が必要としている睡眠を、何らかの環境や欲によって、不完全にしてしまっているぶんを、サプリメント(お金)で解決するのは、根本解決にならなさそうです。

          休むことができるか

          運動は健康づくりにとってとても効果的ですが、なんにでも当てはまるように、やりすぎると効果が下がります。それでも、運動が趣味の人は、目的の中心が健康づくりではなく、運動をすることそのものに楽しみを見出しているため、しばしばやりすぎてしまいます。バランスの問題ですので、慢性疲労やけがにつながらない程度で、体にかかる負荷よりも楽しみのほうが勝っていれば、人生を彩ってくれるでしょう。そうなるように、戦略的に体を休めましょう。運動指導者のほとんどは「運動がもともと得意で好き」という人で

          体の中心に近い筋肉を鍛えておく

          筋トレーニング(もっとカジュアルにいえば「筋への刺激」)は、元気に毎日を過ごすうえで、大切です。これは多くの人がうなずけることと思います。頭、腕、脚をのぞいた体幹部分が最も重く、ここの筋肉がちゃんとしていれば、四肢を動かしやすくなります。野球のバットをスイングするとき、通常通り細くなっているグリップを握ったときより、反対にしてボールが当たる太いほうを握って振ったほうが、楽に早くスイングできるのをイメージしてみましょう。

          体の中心に近い筋肉を鍛えておく