写真_2013-10-25_20_28_55

出会いの場としての哲学カフェ・別れの場としての哲学カフェ

こんばんは。書くンジャーズ木曜担当 のせ(@nose1119)です!

今週のテーマは【出会いと別れ】。

テーマを見てパッと思い浮かんだのは、「鹿児島哲学カフェ」のこと(もう半年ほどおやすみしていますが…)。

哲学カフェとはなんぞやという話は他に譲っておいて、私が鹿児島哲学カフェを開催するにあたって大事にしていたことは

・名札にはニックネームでも偽名でも源氏名でもOK

・普段、「上司と部下」「恋人同士」「師弟関係」の関係でもその場では「先生」とか「社長」なんて呼ぶのは禁止で名札の名前で呼ぶように

といった、匿名性とフラットさ。

自己紹介をするでもなく、職業を聞くわけでもなく、「終わってからみんなで飲みに行きましょう!」なんてこともなく常連の方でも何者なのか分からない人がたくさんいました。

ときには「先生」と呼ばれるのが大好きな方から「大の大人が素性も明かさないとはけしからん」といったお叱りを受けたこともありましたが、素性を明かさずとも対話を楽しめる方々が通ってくれる場所となっていました。

2012年の4月に初開催して昨年の9月で延べ50回以上を開催しましたが、毎回必ず初参加の方がいらしてまさに出会いの場となっていました。

その一方で常連さんがどんどん鹿児島を離れるという経験も。毎回参加してくださっていた方が、東京に行かれたり、東京に行かれたり、福岡に行かれたり、中国に、東京にと、そうなって初めて何者なのか知ることとなったりもしていたわけですが、「常連さんになると鹿児島を離れちゃうんじゃ?」と心配になるほどたくさんの常連さんとお別れしてきました。

その理由を考えてみると、地元が鹿児島でない「ヨソ者」の方々にとって、つかず離れずの関係で、自分が何者とも定義されず、発言だけをもって存在できる場所は居場所が良かったのかもしれないなと。

こんなことを言ったら怒られるのですが、「哲学」は二の次で、私自身そういった場所が作りたくて鹿児島哲学カフェを始めたので、そういった方々に選んで頂ける場となっていたことはとても嬉しく思っています。

いまや、日本全国200箇所以上で開催されていると言われている哲学カフェ。皆さんのお近くの哲学カフェが「そういう場」かどうかは分かりませんが、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?新たな出会いと別れが経験できるかもしれません。


鹿児島県内の哲学カフェ



サポートいただきましたお金は、サブ3の達成や伴走活動、マラソン・トレイル大会遠征費用等に使わせていただきます!