長きにわたる『人間失格』全文ツッコミも今回で完結となる。大長編であり、執筆に多大な時間を要したが、今一度『人間失格』を深読みでき、良いものとなった。
前回までのはこちらから。
以下、本文は青空文庫からの引用である。
いまのところ利害しか生んでいない「交友」関係だ~
葉蔵、女について熱弁する
葉蔵なりに順風に生活が遅れているようでなによりだ。てか、結婚したな…???
また堀木だ!!!こんなときに!!!
堀木、マジで何しに来たん…
というより、ヨシ子は単に本当のことを知りたくなかっただけのように思える。
だから堀木と会ってもいいことないんだってば…
えぇ、葉蔵、せっかく断酒してたのにぃ
酒を交わさないと本音が交えないのはただただ悲しい人間関係だ
堀木が出てくるとなにかのフラグでしかない
酒と金でしかつながれない「交友」関係とは一体…
アル中とDV夫へと成り上がる葉蔵…
おぉ。おもしろいことやってますねぇ!
「汽船」と「汽車」は悲劇名詞。黒い煙を吐き突進するイメージからきているのだろうか。「市電」と「バス」は喜劇名詞。色のイメージで捉えるなら「市電」と「バス」が喜劇名詞に分類されるのはなんとなくわかる。夜に走ってるのが「汽船」や「汽車」だとしたら、「市電」と「バス」は昼だからそう分類できるかもしれない。
ほぉう。タバコは悲劇名詞か。わかる。
たしかに「注射」も見方によっては滑稽なイメージがぬぐえませんもんね。たとえば、コントで医者が出てきたら間違いなく喜劇だし、創作の中で出てきたら悲劇にもなりえる。なかなか分類が難しい単語だ。
へぇ、「死」は喜劇(コメ)なのか。漫画家が悲劇なのはなんとなくわかる。これはもう感覚でしかない。説明はできん。
2人しかできない遊びって感じがして好き
また新しい言葉遊びをはじめました。
詩で花と月はセットで詠まれることが多いから?
えぇ、「花」と「女」は同義語だと思って読んでいたら裏切られた。
「堀木正雄」はいったいどっちなんだ!!!
結局どっちなんだ!!!!!
こうしてみると葉蔵と堀木の「交友」は薄っぺらいな
え??????
罪ってそんな簡単に論ずることができるものでしたっけ?
ほ、堀木が善良な市民…?マジで!?
そういえばそうだった。そういう意味では堀木はなにも罪を犯していなかった。
え、一緒に心中してたやん!?あれはなんだった…?
自分のことを認めようとしない葉蔵
えぇぇええええ、「蜜」!?!?!?「罪」をテレコしただけ???????
お前ら…いったい何を…
いつまで「罪」の対義語かんがえてんねん
ドストエフスキー好きは「ドスト」って呼ぶの???
おや…?事件のにおいがしますね。
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
いたしているところを見ちゃったのですね…。てか、なんで堀木はわざわざ葉蔵を呼んだの???
たしかに目の前でそれ見せられたら恐怖だ
目の前で自分の好きな人が寝取られたのだから…
堀木も葉蔵も落ちるところまで落ちたな…
葉蔵、絶望した瞬間であった
それな!!!!!堀木ぃぃい!!!!!
ヨシ子に罪を擦り付けようとしてます???
面白くなってきましたねぇ!!!
えっと、目の前で寝取られた人とまだ一緒に住んでるの???
あんなことがあってから寝取られた人妻の犯された小説を読んでるかと思うとゾッとするな…
人妻寝取られ小説からなにを学ぼうとしておるのだ
葉蔵、、、お前ってやつは…
なぜそこでアルコールに逃げるんだよ…
好きな女が寝取られる現場を目撃→猥画を描く。奇怪なり。
いまわしい地獄の愛撫を加え……?????????へ?????なにしてんの…?????
……ッハ!!!!!!!
いや、おそらくヨシ子は…
な、なにをしている…!
「目を覚ましたらいつの間にか病院にいた」っていうシチュエーション、この時代にもあったのか
久々の登場、ヒラメ!!!
おぉ、自ら女断ちですね!?
葉蔵、本当に、それでいいんだな???
女のいないところってどこなんですか!?本当にあるんですか???
へ……???なんで???
そのお金で酒をあおったのか…!!!!!
なにしてんねん
酒の飲みすぎじゃ!!!!!
とうとう幻聴まで…
いえ、過言です。
俗にいわなくても「わがまま」です
うお、絶対びっくりするやん
勝手に不幸と決めつけないでもろて…
吐血してるなら病院に行ってもろて…
奥さんもやめといてやれ!
モルヒネ………オワタ!!!
オワタ!!!(2回目)
あぁ、いけません!!!自分を正当化して薬に手を出すなんて!
またキスしてるやん…
なぜそこでキスになる???え、なぜ???なぜなのだ!!!
いえ、奥さん、葉蔵は…もう手遅れですよ…
モルヒネおそろし
時すでにお寿司!!!!!お寿司だよ!!!!!
なにしてんねん!!!!!!!!!!!!!!!
希死念慮に襲われる葉蔵。てか、はじめて「死にたい」って口にした???
奥さんも「売り切れました」ってことにしたらよかったのに…
ようやく身の丈を理解したようで…
そうか。絶縁されたんだっけか…
いや、堀木は来ないほうがええて…
堀木って人の不幸が好きそう(小声)
葉蔵……もうあきらめて言うこと聞きなさい…
えぇ!なぜ注射器も渡したの!?なぜ!?!?!?!?
たしかに過言ではないですね
なにを誇らしげに…
さぁ葉蔵、どうなる
数行前に「女のいないところに行きたい」って言うてませんでした???
すごい両極端ですな
葉蔵、廃人になる
名文キタ!!!!!!!!!!!!!!!
田舎でゆっくりしよう。今の葉蔵はそのほうがよい。
良くも悪くもこれでよかったのだ。
これでよかった…のだろうか
都会にある欲望はそこにはない。今の葉蔵に東京はまだ早かったのだ。
落ちるところまで落ちてしまったな、葉蔵…
そうか。廃人は…喜劇名詞…。
波乱万丈な人生でございましたね。今はゆっくり休むといい。
以上、長きにわたる『人間失格』の本編である。まだあとがきがあるが、つっこむほどでもないので、引用だけして終わりにする。