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大学院卒の29歳。歴史、音楽、アニメ、漫画、読書が好きな普通の会社員です。文学や古典、…

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大学院卒の29歳。歴史、音楽、アニメ、漫画、読書が好きな普通の会社員です。文学や古典、歴史に関することがとくに好きです。 大学院では日本近世史専攻(江戸時代)。読書や本に関すること、雑文を書いています。週1のペースで「よるのひとりごと」というエッセイや雑記を投稿しています。

マガジン

  • とらねこの共同マガジン『トランスミッションⅠ』

    • 107,880本

    とらねこが運営する共同マガジン。グループ合計で参加者1,100名を超えました。フォロワ数2000名以上、120,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 文学作品全文にツッコミを入れる

    青空文庫に載っている文学作品1つ取り上げて、全文にツッコミを入れるという遊びをやってます。太宰治作品が多め。

  • また読みたい素敵な記事

    皆さまが大事に書かれた記事、また読みたいです。

  • よるのひとりごと

    徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向いたらボチボチ書きます。

  • 自由気ままに言の葉を紡ぐショートショート

    自由気ままにただ自分の中にある言の葉で綴る、ぎごちない物語を1,000字以内で描くショートショート。 文章力を上げたいだけの自己満足なマガジン。

最近の記事

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文章を書くのが「好き」なのではなく「喜び」だと思う

春近き夜の空気を吸いながら都会を闊歩している。不思議と春の足音が聞こえてきた気がする。最近、ものすごく文章を書くことに喜びを感じている。気候の移り変わりが僕をそうさせたかもしれない。 どんなことにも「好き」か「嫌い」かではなく喜びを感じるかどうかで決めた方が良いと思う。とくに結婚を決めるとき、相手のことが好きかどうかより、その人と一緒にいて喜びを感じられるかが大事だ。つまるところ、人間は直感で自分を判断している。他人本意より自分本位のほうが意外と合っていたりする。何を決め、

    • 芥川龍之介『蜘蛛の糸』全文にツッコミを入れてみた。

      以下、本文は青空文庫からの引用である。 はい!なんでしょうか!!!(いちいちつっこまなくてよろしい) 御釈迦様が日本に転生しました!!!『パリピ孔明』みたいですね!!! みなさんを代表して「蕊」の意味を調べました。花の生殖器官のこと。つまりおしべとめしべ。こういうときしか使わない漢字ってコスパ悪すぎじゃない??? いや、勝手に朝だと決めつけないでもろて…。 想像するとかるいホラーですよねぇ。 御釈迦様が下界を覗いてらっしゃる…。 犍陀多、なにして地獄に行ったんだ

      • 太宰治『女生徒』全文にツッコミを入れてみた。【後編】

        以下、本文は青空文庫からの引用である。 『女生徒』は有明淑が太宰に送った日記を基になっている。戦時中における14歳の女学生の1日を描いたものである。思春期ならではの描写がよく描かれているのが特徴的。太宰作品の中でも読みやすく、作風としてはめずらしくバッドエンドにはならない。 今回の『女生徒』全文ツッコミも長編となるので【前編】【中編】【後編】とわけてお届けしていく。 本記事は【後編】となるので、ぜひ【前編】【中編】もご覧ください。 【後編】は下校からスタートです。 自分を

        • 太宰治『女生徒』全文にツッコミを入れてみた。【中編】

          以下、本文は青空文庫からの引用である。 『女生徒』は有明淑が太宰に送った日記を基になっている。戦時中における14歳の女学生の1日を描いたものである。思春期ならではの描写がよく描かれているのが特徴的。太宰作品の中でも読みやすく、作風としてはめずらしくバッドエンドにはならない。 今回の『女生徒』全文ツッコミも長編となるので【前編】【中編】【後編】とわけてお届けしていく。 本記事は【中編】となるので、ぜひ【前編】もご覧ください。 イケてる女教師(?)参戦! まさか小杉先生って

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        文章を書くのが「好き」なのではなく「喜び」だと思う

        • 芥川龍之介『蜘蛛の糸』全文にツッコミを入れてみた。

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          太宰治『女生徒』全文にツッコミを入れてみた。【前編】

          以下、本文は青空文庫からの引用である。 『女生徒』は有明淑が太宰に送った日記が基になっている。戦時中における14歳の女学生の1日を描いたものである。思春期ならではの描写がよく描かれているのが特徴的。太宰作品の中でも読みやすく、作風としてはめずらしくバッドエンドにはならない。 今回の『女生徒』全文ツッコミも長編となるので【前編】【中編】【後編】とわけてお届けしていく。 かっっっわいい書き出しだ~~~ 寝起きの姿なんて見られたくないもんね。うんうん。あと、朝が弱いんじゃな

          太宰治『女生徒』全文にツッコミを入れてみた。【前編】

          太宰治『桜桃』全文にツッコミを入れてみた。

          6月19日は太宰治の遺体が発見された日である。実際に入水自殺を図ったのは13日とされているが、遺体が発見された6月19日を「桜桃忌」と称されている。 太宰治『桜桃』は、太宰と思しき語り手が主人公であり「子育てに苦悩する父親」として描かれている。この物語は子育てに疲弊する夫婦の物語である。 以下、本文は青空文庫からの引用である。 「と思いたい。」ということは本当は思っていませんね? この時代は父というのは…。 生きづらい親ですな。 なぜ気圧されているんだ。。。 な

          太宰治『桜桃』全文にツッコミを入れてみた。

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた【第三の手記②】

          長きにわたる『人間失格』全文ツッコミも今回で完結となる。大長編であり、執筆に多大な時間を要したが、今一度『人間失格』を深読みでき、良いものとなった。 前回までのはこちらから。 以下、本文は青空文庫からの引用である。 いまのところ利害しか生んでいない「交友」関係だ~ 葉蔵、女について熱弁する 葉蔵なりに順風に生活が遅れているようでなによりだ。てか、結婚したな…??? また堀木だ!!!こんなときに!!! 堀木、マジで何しに来たん… というより、ヨシ子は単に本当のこ

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた【第三の手記②】

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第三の手記①】

          今回は『人間失格』における「第三の手記」の途中までとなる。「第三の手記」はまぁまぁ長いので分割した。 前回までのはこちらから 以下、本文は青空文庫からの引用である。 伏線回収です(拍手) そういえばいつ絵なんて描いてました? 「出ちゃいけませんよ。とにかく、出ないで下さいよ」はフリですね??? 住める家があるだけええやろ。 酒もタバコも女もいない、なんか更生施設みたいだ 主人公、男相手になると急に興味なくしますね・・・ 実はこの小僧もキーマンだったりしますか

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第三の手記①】

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記②】

          しばらく間が空いてしまったが太宰治『人間失格』全文ツッコミの続きとなる。前回までのはこちらから。 以下、本文は青空文庫からの引用である。本記事では「第二の手記」において、主人公が上京してからのお話である。 やろうともしなかったではないか 竹一に見破られてもなお「完璧に近いお道化」と言い張る男 あ、一応同居はできるんだ。集団生活とは。 絵描きになろうとしたが挫折して独裁者になった人物を僕は知っている。(ヒトラー) 怠惰な学生なこと… どうせ校歌なんて忘れるから大丈

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記②】

          29年間、東京でしか暮らしてこなかった人が急に群馬に住んだら【エッセイ】

          春光あふれる中を吹く風が光る中、僕は普段着ることのないスーツを着て群馬県へ向かう列車の中にいた。都会から地方への移り変わりを車窓をみてわかる。29歳、はじめての地方の出張、もやもやと霧が立ち込めたうえに真っ暗だった海の真ん中にいるかのようである。 4月1日、晴れて社会人となった人、おめでとう。4月というのはさまざまな変化に見舞われる季節である。 僕も例外ではない。 この4月から2ヶ月、出張で群馬へ行くことになった。2週間前、「やっぱり都会での暮らしっていいよね」と言って

          29年間、東京でしか暮らしてこなかった人が急に群馬に住んだら【エッセイ】

          楽しいこともつらいことも分け合って一緒に頑張ろう。あと丁寧な暮らしってどうやってするの?【エッセイ】

          1年の30%をむかえた午後5時。年度末の慌ただしい書類の嵐を終え、オフィスから出た。雨上がりのアスファルトに反射した日の光が、疲れ切った身体に強く刺さった。夜気にうなだれた花が白く淡く咲く。かぐわしいというより、憂いを含んだ黒い激情が呼び起こされる。繰り返す波の中に突如大波が押し寄せるときは、決まって立っていられなくなるときがある。そのようなときは過去に向き合ったり、未来への自分に手紙を書くかの如く、思いめぐらすことがある。人が一生をかけて向き合わなければならない時間でもある

          楽しいこともつらいことも分け合って一緒に頑張ろう。あと丁寧な暮らしってどうやってするの?【エッセイ】

          「初めて」なにかをした人とそれを見た人について考えてみた。

          イントロ森羅万象、どんなことにも「初めて」がある。日常で見かけるあらゆるものには、すでに完成された後のものを見ている。どんなものにも一番最初があったはずである。その「初めて」の歴史は記録によって明らかなものがある。たとえば日本で初めて測量によって日本列島の地図を描いた伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』がそうである。(※完成を待たずして亡くなってしまったのは言うまでもない) ほかには 日本の歴史上において、一応「初めて鬼を見た人」がいたわけである。たどってみると『出雲風土

          「初めて」なにかをした人とそれを見た人について考えてみた。

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記①】

          本文は青空文庫より引用した。 前回まではこちらをご覧ください。 ご存知の通り、『人間失格』は「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」からなる作品である。長すぎるため、何回かにわけて投稿していく。今回は「第二の手記」の主人公が上京するまでとした。 「どうやら無事に入学できました。」ってまさか裏口入学でもした? 父は気をつかっているようにみえて親戚の監視のもとに住まわせてるって感じだ 主人公、中学校でも似非陽キャになる でもまだ住まわせてもらってることを忘れてはなら

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記①】

          残業しないためには、定時後は「アラビア語しか喋らない人」になりきるしかない。

          日々の仕事で、「若手社員だから」という理由で上司から雑務をふられたり、仕事を押し付けられたりする。「コキつかわれている」「何のために仕事しているのか」という疑念が湧きそうだが、どの業界でも慢性的な人手不足であり、大概の問題は「人がいれば解決する」のである。 今回、悩み多き現代人にむけて、僕が考える仕事の処世術について書いていきたい。しかしアテにしないでほしい。僕のような仕事でなにも成果のない人の仕事術の記事は誰も読まないからである。本田宗一郎だったら別だけど 一介のただの

          残業しないためには、定時後は「アラビア語しか喋らない人」になりきるしかない。

          最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

          寒そうな木の横で花とかが咲きはじめている。空がまるで青の絵の具でたっぷりと水に含んだように淡く澄んでいる。湿気を含んだ風が音として流れてくる。風光る、春の足音が聞こえてくる霞だった。 こんな日には外にでかけて読書しよう。高円寺か下北沢か神保町か…。いつも行先に迷う。基本、カフェで読書するために行先を選んでいる。その日は神保町に行くことにした。行きつけの眞踏珈琲店というカフェで、「水瑠璃」という水出しのアイスコーヒーをすすりながらゆっくりと本を読むのが至福だ。 すっきりとし

          最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第一の手記】

          以下、本文は青空文庫からの引用である。 今回はいよいよ太宰治の名作にして大長編の『人間失格』の全文ツッコミにチャレンジする。しかし、ご存じの通り、めちゃめちゃ長い。 本作は「はしがき」「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」で構成されている。 今回は大長編となるため、分割してお届けしようと思う。今回は「はしがき」~「第一の手記」までとなる。 いいね~。「1枚」「2枚」って数えるより「1葉」「2葉」のほうが大事に持ってる写真であることが伝わってくるよ。 そういうとき

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第一の手記】