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病院で毎回保険証を提示しないといけないのはなぜ?

キッズドクターのオンライン診療では、受診のたびに患者様の保険証と医療証の写真を撮影し、提出いただいています。お子さんの体調が悪いなか写真を撮って提出するのは大変でお手数をおかけするのは承知しているのですが、医療機関にとって大切なことなので、ご理解・ご協力いただけますと幸いです。

なぜ毎回保険証や医療証の撮影と提出が必要なのか、保険診療の仕組みを踏まえてご説明させていただきます。

💡保険診療の仕組み

普段病院を受診した際に窓口で支払う負担額は人それぞれです。保険適用の場合2〜3割負担になる方が多いですが、市町村によっては医療証があれば自己負担が発生しないこともあります。

医療証を使うと負担が発生しない方の診察は、その診察自体が無料になっているわけではありません。窓口での負担がないだけで、実は診療には料金が発生しています。本来の患者様負担額(2〜3割)を医療証を発行している市町村(患者様がお住まいの市町村)が負担し、残りの3〜7割をそれぞれが加入している社会保険や国民健康保険が負担しています。保険診療の仕組みは非常に複雑ですよね。

💡保険証の役割は?

医療機関では、患者様負担以外の診察料金をそれぞれが加入している社会保険協会や国民健康保険組合などに請求しています。そこで大切になってくるのが、ひとりひとり異なる保険証の番号や期限です。保険証に記載のある番号や患者さんの情報が全て合致することで初めて、診察料金の請求が可能となります。

番号に誤りがあったり期限が切れていたりする保険証を使用すると、情報が一致せず請求を行うことができません。請求できなかった場合、保険証の正しい情報を記載して、再度請を行う必要があります。毎日多くの方に受診していただいているので、間違いがたくさん発生すると請求処理が膨大になり、診察業務に支障をきたす可能性も出てきてしまいます。

このように、正しい保険証を使用していただくのは医療機関にとって大切なことですが、もちろん患者さんにとっても大切なことです。期限が切れた保険証を使用した場合などは、患者様が診察料を全額(10割)一時的に支払わないといけなくなることもあります。誤った保険証を使用すると、医療機関も患者様もとても困ることになるのです。

🙇‍♀️保険証は毎回、撮影と提示をお願いします

これまでご説明したような理由から、キッズドクターは受診のたびに「今」手元にある保険証を撮影し、提示していただいています。また国の法令でも、医療機関を受診する際は健康保険証を毎回提示するよう定められています(健康保険法施行規則第53条等)。

お仕事が変わられたなどの理由で新しい保険証がお手元にない方は、過去の保険証を提出するのではなく、事前にチャットで申告してください。オペレーターよりご案内させていただきます。

お手数をおかけして申し訳ございませんが、スムーズな診察のためにもご協力をお願いできますと幸いです。今後ともキッズドクターをよろしくお願いいたします。