人には口が一つなのに、耳は二つあるのは何故か・・・後半
人には口が一つなのに、耳は二つあるのは何故か。
それは自分が話す倍だけ、他人の話を聞かなければならないからだ。
ユダヤの格言
こんにちは、たまです。
本日の東京地方、青空が広がり汗ばむ陽気でした。
現在午後5時31分、外気温は25℃。
50%超えの湿度に少しジメジメ感を感じます。
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前回までのお話は、
〜対応と応対の違いを知る〜
ここでの研修は「応対」に特化したもの、
「応対は相手(人)あってのこと」
と、ここまで。
今回は本題「きく」ことについて。
【「聞く」ではなく「聴く」】
「聞く」という漢字は、門がまえに耳と書く。
門の中に耳が入っているので「聞こえない」といわれる。
どういうことかというと、
門の中にある耳だから、「聞こえてくる音」しか聞けない。
たとえば、今この記事を読んでいるとき、
エアコンの空調の音は聞こえない?
車の音や、周りの喧騒などは?
それらは、耳を澄ますまでもなく、
耳が健康であれば聞こえてくる「音」なのだ。
お客様(話し相手)の声は「音」ではない。
相手の声は、あなたの心の「目」と「耳」と「心」で「聴く」のだ。
【傾聴】
介護や看護の場で使われはじめたこの言葉だが、
今ではどんな場面でも重要とされているスキル。
身体を傾け、耳に手を当て、
相手の話を聴く仕草を見たことがあると思うが、
その仕草こそが、「傾聴」と呼ばれる所以。
相手の話をしっかり聴いてこそ、
初めて心のこもった「応対」ができるようになる。
たとえそれが電話であっても、傾聴の大切さは変わらない。
そして、その姿勢は相手にも伝わる。
「相手にも見えている」という話を最初にしたが、
さらに「相手も聴いている」のだ。
お互いによく聴き、相手を思いやる。
そうすることによって、その思いがお互いの相手に伝わり、
「ああ、この人と話すことができてよかった」と、
思ってもらえるのだ。
人には口が一つなのに、耳は二つあるのは何故か。
それは自分が話す倍だけ、
他人の話を聞かなければならないからだ。
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いかがでしたか。
「きく」ことの大切さ、ざっくりとご理解いただけたかと思います。
すでにできている方はこれまでどおりに。
初めての方はぜひ参考になさってください。
いつもひっそり読んでくださっている読者のみなさまに感謝いたします。
◆今日の研修◆
「聞く」ではなく「聴く」。
相手の声は「音」ではない。心の目と耳でしっかり聴こう。
See you!
いただけるなら喜んでいただきます。