長考中の腕組みとかその他諸々の話

ぼっちは自宅で「からにこもる」!!
おはこんハロチャオ!!あつやです!
最近自分の思考が老害化し始めたなと思う今日この頃です。

さてもう皆さん飽きていると思いますが、今回のテーマはタイトルの通りです。なんか最近仕事が忙しくて書く気力が湧かず完全に乗り遅れました。

僕のツイートを見ている方はわかると思うのですが、僕は圧倒的に「腕組み否定派」です。腕を組む意味を1ピコメートルも理解できません。

とはいえ僕自身最初は長考時に腕を組んで考えていたこともあるかもしれません。記憶にはないですが。
腕を組むことに意味がないと理解してからは自分の手番で一度も組んでいないはずです。特段誰かに指摘されたわけでもないんですけど。

この1週間で「摸打が遅い人は遅い自覚がない」ことを痛感しているので、こんな個人のnoteですぐに現状が変わるとは思っていませんが、僕が言いたいことを好き勝手に書き連ねた上で、これからフリーデビューする方やプロになりたての方の参考程度になればと思っています。

★腕組みの何がダメなのか

ただただ時間の無駄です。
それに尽きます。

勘違いをしてほしくないのですが、別に長考そのものを否定しているわけではありません。麻雀は思考を繰り返すゲームなので考えることは当然の行動です(とはいえ度重なる長考は別問題)。

●なにも生み出さない虚無の時間

まず最初に理解してほしいことですが、利き手が手牌の位置と腕組みの位置を往復する時間からは全く何も生まれません。
これが理解できないor理解する気がない場合はこれ以上読んでも無駄と思われるので閉じていただいて構わないです。

1往復するのにかかる時間はおそらく1秒にも満たないでしょうが、「塵も積もれば」で馬鹿にはできません。半荘1回あたりで十数秒程度にはなっていそうです。

腕組み肯定派の方々は「そんな短時間なら別にいいだろ」と思われるでしょう。
しかし考えてみてほしい。
半荘中に「この体勢の方が頭が働くから」という理由で突然床に寝転がり始めたらどう思いますか。
「そんな奴いねーよww」となるでしょうが、腕組み否定派から見るとやっていることは一緒です。
僕目線だとそれくらい無意味な行動です。
「この体勢の方が頭が働く」根拠がありませんし、ただただ時間だけが浪費されます。

●他人の時間を奪っている意識

如何に腕組みが無駄な行為かを力説しましたが、とはいえたかが十数秒だけならここまで口うるさくは言いません。そう、これだけなら

黒木さんのnote(無料部分)にも書かれているのですが、対局中に平気で腕を組む人は「他人の時間を奪っている意識」が欠如しています。申し訳ないとは思っていないことが態度に現れています。

その結果どうなるか。
腕組み以外にも無駄な行動をたくさんやっているわけです。

グリグリに盲牌をした上で手牌の位置で確認、立直を打って毎巡ツモ牌をものすごくゆっくり摸打、親番で毎回跳牌チョンチョンをバカラのようにじっくりめくる、などなど。
こちらは全て時間制限有りの対局で僕が同卓したプロの行動です。
盲牌できないならとっとと手牌のところまで持ってきて確認すべきだし、立直後はほとんど考えることはないんだから一番早く摸打をすべきだし、バカラめくりをしたところで牌の種類は変わりません。
これらを時間制限有りの対局でプロがやるのは、言い方は悪いですがただのアホです。

また巷のフリー雀荘で最近よく目に付くようになったのが、配牌を開けて完全に理牌をしてから第一ツモを引きにいく人副露時の手順が競技手順になっている人です。
おそらくはMリーグの影響を強く受けているのでしょうが、巷のフリー雀荘でこれをやるとかなりの確率で同卓者から煙たがられます。
スムーズにやるならまだしも、これをやる人の大半はものすごくゆっくりとこの動作をします。
競技ルールの雀荘も増えておりお店のルールに合わせて競技手順になるのは当然なのですが、ルールが定められていない場合は極力時間をかけないような所作にしましょう。

一つ一つの行動で無駄にする時間はごくわずかですが、これらが複数組み合ってしまうことで「スリーアウト!!同卓者をチェンジ!!!」となります。
根本的な意識を変えることが無駄な所作を改善するための第一歩です。

●無意味だという根拠

発端となった長村さんのツイートや黒木さんのnoteに引用リツイートとリプライで見かけたのですが、
「腕組みに意味がない根拠はあるんですか?」
という反論がチラホラありました。
正直なところ何を言っているのかわかりません。

物事を証明するにあたって、「ない」ことを証明するのってめちゃくちゃ難しいんです。いわゆる「悪魔の証明」ですね。

例えば「宇宙人が存在するか否か」という議論があったとしましょう。
存在肯定派が先に「存在しないという根拠を出してください。出せなければ存在するということになります」とか言ったらどう思います?どう考えても無理じゃないですか。

存在肯定派が「存在していると思う根拠」を提示してそこから議論が始まるんですよ。
「存在しない根拠」なんてありとあらゆるパターンを検証して全てにおいて存在してない場合のみ根拠として成立するんです。無理ゲーです。

長くなりましたが、要するに根拠を示さなきゃならないのは「腕組みに意味がある」と言っている方々の方です。
目に見えないものを「存在する」とおっしゃる以上は根拠を提示してもらわないと議論になりません。
それが理解できなければ義務教育からやり直していただきたい。

●これらの所作が許される場面

許される、とは書きましたが、基本的には常にやってほしくないです。
しかしながら個人的に思う許されるレベルを述べていきたいと思います。

許されるレベルが高い順に記載し、その後に個人的な意見を書きます。

・制限時間が無い放送対局
⇒演出としての面もあるし、長かったからと言って実害があるわけでもない。加えて、良いか悪いかの判断をするのは制作側なので選手が口を出す必要はない。

・制限時間がない競技ルールのフリー雀荘
⇒純粋に競技としての麻雀を楽しみに来ている多いため、楽しみ方は個人の自由。また、ある程度の時間がかかることは対局者も承知の上なのでほとんどの場合で許されそう。

・制限時間がない麻雀プロの対局
⇒時間制限がないので実害はないが、僕のような人間に目の敵にされる(だからどうだという話ではあるが)。

・一般的なフリー雀荘
⇒お店の雰囲気によるところが大きい。東風戦のお店などでは無駄な所作が嫌われる可能性が高い。逆に高齢の方が多くのんびりしている雰囲気のお店は許容されやすい。
いずれの場合でも、同じゲーム代を払っている赤の他人と同じ時間を共有しているという意識は持っていてほしい。

・時間制限がある競技ルールのフリー雀荘
⇒上記のように、競技ルールの雀荘には競技としての麻雀を楽しむ人が多い。なので時間打ち切りになる(=競技性が損なわれる)ことを嫌う人が多い。初心者も多いので仕方がない面はあるが、円滑にゲームを進める努力はするべき。

・時間制限がある麻雀プロの対局
何しに来てるんだ。邪魔するなら帰ってくれ。

個人的な意見はこんな感じです。

やはり、と言ってはなんですが、一昔に比べて映像対局を見る機会が圧倒的に増えていることが原因となっているように思います。
「見せる」ための所作や行動をその辺の雀荘でやってしまうのは、ただの「TPOをわきまえていない人」です。
極論、時間制限さえなければ大きく影響はないのですが、同卓者とのトラブルに発展することも少なからずあります。
そして雀荘目線だと、ゲームが早く進行してくれるに越したことはありません。時間は自分一人だけのものじゃないことを常に意識してほしいです。

●強者こそ打牌は早くあれ

打姫オバカミーコ

こちらの漫画は、片山まさゆき先生の「打姫オバカミーコ」です。
初心者がレベルアップするために必要なことを学べる名作です。

この作品での波溜(主人公ミーコの師匠)の教えの一つに、「早く打て」というものがあります。
時間制限がある対局での教えのシーンなのですが、

波溜 「強者は局数が多いほど有利だ」
ミーコ「1局勝負なら私が勝つこともあるけど、100局勝負なら師匠が勝ちますもんね。たぶん」
波溜 「たぶんは余計だ」
ミーコ「てことは私はわざと遅く打てばいいってことですね」
波溜 「そう考える奴は一生上達しない

この会話に今回のnote内容がすべて詰め込まれています。

ものすごく言葉が悪いですが、制限時間がある対局で腕組みなどの無駄な動作が多い麻雀プロは、
「局数が多くなると勝てる自信がないので、極力局数が少なくなるように無駄な所作で時間をかけて摸打してます!!」と全身で表現しているようなものだと思っています。
だって強者は局数が多くなった方が有利なんですもん。

余談ですが、所作に無駄がない麻雀プロの代表格である佐々木寿人プロは、珍しすぎるMリーグでの2分越え大長考の際も一切腕を組んでいませんでした(目の上を掻いたりはしてましたが)。
つまりはそういうことです。


今回のnoteは以上です。
最近、プロアマ問わず無駄な所作が多くなったなーと思っていたところに件のツイートがあったためnoteで発信いたしました。

繰り返しにはなりますが、長考そのものを否定しているわけではありません。ただでさえ時間をかけて考えているのだから余計に時間をかけるのはやめようね、というだけです。

今回例として挙げた所作は意識一つですぐにでも直せるものばかりなので、少しでも共感・理解していただけたのならば、是非とも変えていってほしいと思います。

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