【PIT】Prospect Ranking '24【11-20】
前回、Pittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングの更新をしてから1カ月近く経ってしまいました。元々は第2弾で11-30位を発表する予定だったんですが…
これだけ間が空いてしまったのでね、ひとまず10人を紹介してしまいます。コンセプトなどは下記リンクからご覧ください。それでは11位から順番にどうぞ。
【11】BRAXTON ASHCRAFT
18年ドラフトで2巡目(全体51位)指名してから故障続きも、TJ明けの昨季にネックだった球速を伸ばして完全復活。開幕はA級で迎えるも、2A級まで昇格してオフにはRule 5 Draft対策でロスター入りしました。
昨季は3階級でIP 52.2/K 63/BB 11/HR 4と素晴らしい結果を残すと、今季は2A級でIP 35.1/K 36/BB 5/HR 4と痛打を浴びつつもゾーン内で勝負出来ています。STでは短いイニングで平均97mph超を計測しており、MLBではブルペンに回る可能性もありそう。
【12】MICHAEL KENNEDY
22年ドラフトで4巡目(全体110位)指名された左腕。23年にFCL/A級でIP 46.2/K 63/BB 25/HR 1と上々のマイナーリーグデビューを果たすと、今季は開幕からA級でIP 34.0/K 41/BB 5/HR 3と順調なスタートを切っています。
スライダーと制球力が魅力な一方でファストボールの平均球速が90mph程度と物足りず、6'1"/205lbsという体格を見てもローシーリングなのがネック。堅実なバックエンドスターターになって欲しい。
【13】JACK BRANNIGAN
アマ時代は二刀流でリリーバーとして100mphを計測するも、22年ドラフトで3巡目(全体83位)指名を受けてからはその超強肩を活かして3Bとしてプレー。昨季は24盗塁を決めるなど走力もまずまずで、SSとしても起用されています。
昨季87試合で19HRを放ったパワーもさる事ながら、今季もA+級でAVG .218/OBP .362/SLG .403というスラッシュラインが示す通り四球を選べるのも魅力。Ke'Bryan Hayes→Jared Trioloに続く"堅守3Bの系譜"ですね。
【14】ZANDER MUETH
23年ドラフトでCB-B(全体67位)指名されオーバースロットで契約したハイシーリングな右腕。今季FCLでマイナーデビューすると、ここまで3先発してIP 11.0/K 13/BB 5/HR 0とまずまずのスタートを切りました。
6'6"/205lbsと立派な体格の持ち主で、スリークォーターから最速97mphのファストボールとスイーパーが武器。同郷のTanner Houck(BOS)と比較されます。
【15】MITCH JEBB
23年ドラフトで2巡目(全体42位)指名した、“アプローチ自慢のパワーレス俊足コンタクトヒッター”という昔ながらの2B/SS。ユニフォームを泥だらけにしながらプレーするタイプで、活躍すれば同僚からもファンからも人気になりそう。
昨季はA級で34試合に出場してAVG .297/OBP .382/SLG .398・BB/K 1.55と期待通りの活躍も、今季はA+級でAVG .202/OBP .270/SLG .302・BB/K 0.31と一転して苦戦中。個人的な未来予想図はTony Kemp。
【16】YORDANY DE LOS SANTOS
22年INFAでMLB公式ランキング12位に選出され、$1.2Mで契約したドミニカン。打席でのアプローチが売りの右打者であり、強肩を武器にSS中心に3Bも守ります。
昨季はFCLで開幕するもAVG .328/OBP .397/SLG .463と打ちまくりA級に昇格。そこではAVG .184/OBP .322/SLG .256と苦しんだものの、18歳なら及第点でしょう。今季はFCLで格の違いを見せつけています。
【17】KEINER DELGADO
今季開幕直後に成立したJT BrubakerのトレードでPTBNLとして加入した、コンタクトとスピードが魅力のベネズエラ出身スイッチヒッター。守備位置の適性はSSよりも2Bか。
昨季はFCLで49試合に出場して8本塁打&36盗塁を決め、AVG .293/OBP .414/SLG .485と素晴らしいスタッツ。BB/K 1.16とアプローチも良いですね。PITデビュー戦の2打席目でグランドスラムを放つなど猛アピール中。
【18】JASE BOWEN
19年ドラフトで11巡目(全体334位)指名を受けてオーバースロットで契約した、アメフトでも活躍したアスリート。以前は2B/3Bも守っていましたが、昨季からは1B/OFに専念しています。
今季は開幕から苦しんでいますが、昨季はA+/2Aで20-20を達成してAVG .255/OBP .327/SLG .467を記録しました。マイナー通算BB/K 0.30とアプローチは平凡。
【19】GARRET FORRESTER
23年ドラフトで3巡目(全体73位)指名された、コンタクトとアプローチが魅力の右打者。今季はここまでA級でAVG .262/OBP .421/SLG .381と前評判通りのスラッシュラインを残しています。
ただ、昨季時点では「1Bとしては打力が物足りず、3Bとしては守備力が物足りない」という“帯に短し襷に長し”状態でしたが、今季からCを志願した事で評価を見直しました。
【20】JUN-SEOK SHIM
23年INFAでMLB公式ランキング10位、投手に限れば2番目に評価されていた韓国出身の右腕。6'4"/215lbsの長身で癖の無いフォームから投げ込むファストボールは最速100mphに達する逸材です。
ここまで右胸筋の故障で苦しみ昨季は4登板に留まるも、その中でIP 8.0/K 13/BB 3と流石のパフォーマンス。今季は開幕から60日間IL入りしていますが、健康なら一気にマイナーの階段を駆け上がるでしょう。
【参考文献】
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