バイデン勝利の秘策は「ビール」にあり。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:バイデンvsトランプ再戦のカギを握るのは接戦州での戦い方。バイデンに秘策をあげよう、それは「ビール」だ。
ビールという戦略兵器
互角の形勢が伝えられる、11月のバイデンvsトランプのリマッチ。
僕がもしバイデンの選挙参謀ならば、なりふり構わずやったほうが勝ちと考え、ある秘策を授けます。
バイデンにこう言うのです。
「カギを握る接戦州ウィスコンシンの演説、遊説、パーティではミルウォーキー産のビールを飲め」。
何をバカな、バイデンは禁酒家なんだぞ、と読者の皆様はおっしゃるでしょう。
しかし、アメリカの世論は、バイデンに酒を飲ませたいようです。
The Wall Street Journal電子版2024年5月16日号は、The Candidates Don’t Drink, but the Voters Sure Might Need One(二人の候補は酒を飲まないけれど、有権者は飲むのを見たい)という見出しの記事を書いています。
記事はビールとアルコールは、土地に根付いた文化であり、ビールを酌み交わすことで人々の距離が縮まることを強調しています。
バイデン、トランプと酒の話
バイデンが酒を飲まないのは、一家にアルコーリズム(アルコール依存症問題)の歴史があるからとの指摘があります。
しばしば問題になる、バイデンさんの息子のハンター氏が、アルコール依存の問題を抱えていたからです。
僕が指摘したように「でも、バイデンさんも酒を飲んだら、有権者のシンパシーが増すよ」という人もいたようです。
でもこんな意見にかき消されたとか。
「バイデンの喋り方を見ろよ。酒に酔ってるようだぜ。お酒は要らないよ」(笑)
一方でトランプは、酒の席で飲むのは、もっぱら「ダイエットコーク」です。
彼がある集会で、こんなことを言ったそうです。
「俺は酒を飲まない。だけど想像してみてくれ、俺が酒に酔った姿を」。
聴衆は大爆笑だったそうです。
たしかにね、ふたりとも酒がなくても、酔っぱらいみたいですものね。
マーケティングの基礎に立ち返れ
マーケティングとは、市場の属性に合わせることです。
ですから、冒頭申し上げた、ウィスコンシン州の演説ではバイデンに
ビールを飲ませろは、そのマーケティングの基本に忠実ともいえます。
僕はそのウィスコンシン州に約3年間いたので、その文化的特徴は身にしみています。
ウィスコンシン州の首都ミルウォーキーは、世界のビールの首都と言われるほど、ビールが名物なのです。
ビール、チーズ、ソーセージ、そしてNFL(全米プロフットボールリーグの)グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)これがウィスコンシン州のキーワードです。
バイデンさんはミルウォーキーの名物ビール酒場、ランドマーク・1850イン(Landmark 1850 Inn)を始め、主要ビールバーを巡って、ジョッキをぐいと空けて見せれば、圧勝でしょう。
まあ、州ごとのマーケティングは、マーケティングの国アメリカの選挙参謀も熟知しているはずですね。
しかし、選挙は人々の感情に訴えることが第一です。
その意味で「ビール」は最も大きな戦略兵器ではないでしょうか。
野呂一郎
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