英語の勉強の話(3)
高校生になっても、さほど状況は変わらず。
英語70点、数学30点という余りの差は、人生を苦しめるに
十分だったのですが、それはまた別の話。
ジャズに耽溺し、現実逃避していた私。
そのころには外国語の仕事ができればと思っていましたが、
現実はどん底でした。
(結局外国語の仕事はできずに終わってます)
そんなある日のこと。
セサミストリートを放送していました。
字幕が付いていたか、いなかったかは記憶がないのですが、
ふと気が付くと、何をしゃべっているかわかるのに気づきました。
あ、大したこと喋ってないや。
ジャズのレコードの裏を見ると、英語でライナーノーツが書いてあります。
その内容が半分くらいは理解できる。
そのころ、貸しレコードが出現し、
ビートルズとローリングストーンズの古いレコードがありました。
そこに歌詞の原文と、全部の対訳が載っていたのです。
コピー機を駆使して写しまくり、
一緒に歌っていました。
ビートルズよりもストーンズのほうが好きになり、
人生のロールモデルになった先生に貸してもらった
"Beggars Banquet"
ド頭に サンバの Sympathy For The Devilが入っている強烈な奴です。
そして、この中にゴスペルの古い曲、"Prodigal Son"が入っていました。
もともとは "That's no way to getting along"
(これしか生きていく方法は無い)という
聖書の「放蕩息子の帰還」という逸話の曲です。
貸してもらったオリジナル、発売当時の輸入盤では
歌詞が聞き取りされていなかった。
今では上の歌詞つき動画で簡単に見れますが、
僕が買ったのは80年代中頃で、その盤は
ネイティブの人が聞き取りで記載していました。
でもその中にも結構間違いがあるとわかったのは10年位前です。
このストーンズの再発盤にはほんとに英語を教わりました。
今になってわかるのですが、歌っているミック・ジャガーって
アメリカ黒人の発音や、イントネーションを研究しています。
特に初期。
オリジナルはこれ。
ごく初期にモータウンのMoneyをカバーしていますが、
笑ってしまうくらい真似ている。
このストーンズのバージョン、
歌詞がちょっと違っているところがあって、
Money don't get everything, it's true.
を
Money don't buy everything, it's true.に変えています。
ニュアンスが違うのかな。
buyのほうが直接的なのか。
ビートルズはオリジナル通りだったな。
どことなく、この時代のミックの歌い方で
発音を覚えたように思います。
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