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プロフェッショナル と 素人

 かなり前に結構話題になり、最近、責任者の出処進退が明らかになった件です。

 10/1、「東京証券取引所のシステムトラブル」に関する記者会見が行われましたが、この際の東証経営陣の対応についてこういったメースには珍しく好評価のコメントが散見されました。

東証取引停止と記者会見について インシデント対応の好事例と言える理由

東証障害、社長・CIOの会見に称賛集まる…記者たちのIT知識不足露呈にツッコミも  

もしあなたが東証のCIOだったらどうした?
   〜あの記者会見から学ぶインシデントレスポンスのスキル〜    

 私も気になったので、記者会見模様(ノーカット版)を “流し見” してみました。

 確かにこの会見の場に立った社長・CIO等の方々の対応は、総論的には見事でしたね。
 各々の立場で今回の事象しっかりと自分の頭で理解した上で会見に臨んでいました。(想定問答集のようなものを見ながらそれを読んでいるという様子は全くうかがえませんでした)

 玉石混交の記者からの説明に対し、そのすべてに非常に真摯に丁寧に答えていたと思いますし、この場で答えるべきではない事項については、冷静に回避していました。
 たとえば、賠償責任については、何度問われても社長は白黒つけた言い方をしていませんが、これもこのタイミングでは正しい姿勢でしょう。

 もちろん、だからといって今回のトラブル発生における東証の株式市場における安定運営責任が軽減されるものではありませんが、今回の発生事象をまずは「自らの責任」と位置付けることを “すべての対応の礎” にした姿勢は(他の同様な事例における世の企業対応がお粗末であるがゆえに、なおさら)素直に見習う価値がありますね。

〔参考〕  責任主体の問に対する社長の回答(映像:26分10秒~)
   https://www.youtube.com/watch?v=ACFLlMXhlWg


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