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枇杷の木々の神山へ

十日に一度
神様に逢いに行く日

今日は枇杷の神山で観音様へのお祈りがある

最初の時は歩いて山登り
道が分からないから
連れて行ってもらう

ゆけどくらせど、神山にたどり着かない
もう限界と思ったところで
やっと着く
帰りも猛スピードで半ば走りながら坂を下る

翌日に股関節痛

二回目は行きはタクシーに乗せられて楽々だった
帰りは知り合いがピストン輸送をしてくれる
あぁ、ありがたい

そして今日は三回目
歩いて行くという人について行こうと思ったが
知り合いに「乗せて」と頼む
「今からならいいよ」
「えっ、いいの?」
「ただ神山で待つよ」
「大丈夫、大丈夫」
彼女の車のもとへ行く

かわいらしい黄色いN-one

「わぁ~い、これに乗りたかったんだ」
「ええ、そっちかい…」

うんうんと首を縦にふる

細い山道をぐんぐん登る
彼女の運転は何故だか安心できる
慣れている

「はい、着いたよ」
「ありがとう」
「帰りの車は自分で見つけてね」
「うん、分かった」

彼女は折り返し、来た道を戻って行く

ピストン輸送

神山ではもう既に来ている人たちがいる

「ここで休みなさい」
休憩所にお茶も用意されている 
お茶を飲んでいると次々に人がやって来る

「帰りの車は自分で探しなさい」と話をすると
「うちの車に乗りなさい」
と言って下さる方がいて
心の中ではウハウハで「おぉ、やった!」とガッツポーズ

「ありがとうございます、よろしくお願いします」

後からタクシーで来た篠笛お名取軍団

お師匠さんは気さくな方で
「美味しいよ」
と薄皮饅頭を半分分けて下さる
食べているとすずさんが
「少し頂戴」と…
「いいよ」
でももうかじっちゃったよ
口のついていない部分を分ける
「美味しいね」

観音様にお笛の奉納をする音合わせを聞いている

お社さんがいらして
般若心経を唱える
先月の母の一周忌でも般若心経を唱えられた
それからわたしも家で般若心経を唱えている

観音様にお参りをして山を下る
お約束をしていた方の車に乗せてもらう

母を連れて行きたかったなぁ
でも恐らく母は魂だけでわたしに掴まって一緒に来ているか…

すずさんたちは歩いて山を下りていた
わたしは車の中から手を振る

一日がかりの神様詣で
結局最後の大切なおやさまのお話しは舟をこぐ

あぁ、やっちまった

朝からやらかしまくっている

駅からバスに飛び乗ったのはいいけれど
降りるバス停を乗り過ごす

こんなことは初めてだった

知り合いと話し込んでチャイムを押し忘れる

次のバス停で下りて坂を下る

他にも一緒に降りる人たちがいたはずなのにみんな気づかない
誰かが押してくれるだろう

話しをしていた人はとってもしっかりしている方だと思い込んでいたから
驚いた

人は見かけに寄らないと教えてもらう

今日の学び

十日に一度

神様詣で

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