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キッズプログラミングの実施を通して、僕たち大人が未来ある子たちにできること

今回は個人的な繋がりで金沢市さんが主催するキッズプログラミングスクールのお手伝いをしてきました。

今回は、ゲームを作って学べる「ハックフォープレイ」という教材製品とのコラボイベントで、コロナの状況も加味したオンラインとオフラインを組み合わせた新しい試みです。

当日は1.5時間の3セットに渡って実施され、多くの石川県のキッズたちが参加してくれました。レポートとして個人的な感想と振り返りをまとめます。

ハックフォープレイとは

ハックフォープレイ株式会社が開発するキッズ向けのプログラミング教材で、王道RPGゲーム風のチュートリアルのプ体験を通して、遊びながらプログラムを書き換える楽しさに気づき、攻略の流れで自然にプログラミングが身につくと言った内容です。

クリア後は自分のオリジナルのステージを作ったり物語を描いたりと拡張性が高く、実際に世の中に自分が作ったゲームをリリースして他の人にプレイしてもらうリリースまで出来ちゃいます。

当日の様子

ゲームYoutuberの谷さんがリアルタイムで金沢会場につなぎ、動画コンテンツを交えながらチュートリアルのプレイや攻略のコツを解説してくれました。今回はオンラインとオフライン連動での中継は初の試みで、現地のスタッフが厳密な衛生管理とソーシャルディスタンスを保ってサポートをする形で実施しました。

参加したキッズたちは小学低学年から高学年の子が多かったのですが、動画のみの解説では少々テンポが早く各自の進行や学習度に差がつきやすかったです。何人か置いていかれるシーンも見られたため、厚めのサポートを行いつつ、「自ら考える楽しさ」をできるだけキープするスタイルに徹しました。

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オンラインのキッズスクールの課題感

一番の懸念は、配信側と各自の学習現場の「温度感の同期」ができるか(モチベーションが持続するか)というエモい部分もあるのですが、例えば何か困った時の相談を、個別でレスポンス良くやり取りするコトが難しいという点が上げられます。

そもそも「何がわからないかわからない」質問を言語化することも難しいので、こどもたちの言葉を汲み取ってあげるエスパー力や、安易に手順や"解"を教えない図らいも必要です。

現状の多くの教材ではオンラインチャットなどを設けているものの文字のタイピングなどはインターフェースがキーボードとマウスに依存するため、タイピングができない子は圧倒的に学習機会の差がでてしまいます。

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イベントの振り返り

結果的に学習目標は達成できたもののファシリテーターとメンターのリアルタイムのやりとりで調整することが十分にできなかったのは、カリキュラムの進行や運営自体にも振り返り点が多いと感じています。

一方で今回のイベントはトライアルとしての側面が強く、大半はオンライン&オフラインという企画でありながら、現地での実施体験に偏っていました。僕を含めた現場スタッフが臨機応変な対応がとれたものの、即席でメンター人材を獲得するのは持続性して難しいところがあります。

今後世の中でプログラミングが必修化された場合でも教員やメンターがすぐに育つわけでなく、抜本的なメンター育成のボトムアップが必要です。地方のオンライン開催でも、こどもたち個別に学習機会が行き届くにはどうすればよいのでしょうか?

個人的な考え〜共に学ぶことが一番〜

やや極端な話かもしれませんが、個人的には参加いただいたキッズたちだけでなく、父兄の方や家族を含めた全員がキッズプログラミングの学習体験をして学びを持ち帰ったいったほうが良いと思いました。(決してめんどくさいわけじゃないです)

仮にオンラインの自宅でカリキュラムを効率よく低コストで実施する場合はご家族がメンターになることが一番手っ取り早く実現可能性が高いです。

随分と世の中は様変わりしましたが、間違いなく今後の日本で豊かに生きていくためにはプログラミングの基礎知識は子供・大人問わず必須となるでしょう。日頃お疲れの中で送り迎えだけでも大変だと思いますが、後ろから見学だけでなく"一緒に学ぶ"ことです。

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大人が学びを止めるのは早すぎる

「こどもの学びのために」という大義を振りかざすつもりはないですが、そもそも今まで自分がプログラミングを習ってこなかったから、分かる人が子どもだけに学ばせればいいというのものでもないです。人生100年時代で、たかだか30~60代程度で学びを止めるには早すぎます。

古今、親がこどもと一緒にサッカーなどのスポーツやフィールドワークを一緒にプレイするように、ゲームやプログラミングの体験も寄り添って一緒に楽しめる方が、学習機会の格差やモチベーション低下のリスクを防ぐことができるでしょう。

塾やさまざまな習い事に時間やお金を投資することも、こどもの可能性を広げる鍵となりますが、一緒にできる"コト"に時間を費やすことが親子共に成長できる機会なのではないでしょうか? キッズプログラミング教室はそんな学びの場のきっかけを作っているにすぎません。義務教育レベルのプログラミング授業の成熟を待たずして選択肢はすでに広がっています。

まとめ

ハックフォープレイはじめとした教材は自宅に持ち帰って、無料で提供されているコンテンツも多いです。キッズプログラミングスクールは行政や社団法人が半場ボランティアで実施しているケースがほとんどですが、それこそ催しの一つひとつが多くの「気づき」のきっかけに溢れているので、是非知識ある大人が子どもたちに新しい学びの楽しさを開拓し、伝搬できるようになってほしいと思いました。

以上 @norinity1103でした。

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