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集団面接初体験記


昨日教員採用試験の一次試験を受けた。
試験は教職教養と教科専門の2つの筆記試験と集団面接だった。

教職大学院の修了生や在学なら教職教養は免除になるけど、証明書が間に合わなかったので受けた。
まあ採用試験はこれで最初で最後だからフルコースを堪能しようと前向きな気持ちだった。

試験がはじまって驚いた。
教職教養は15分で10問しかなかった。
しかも、嘘みたいに簡単だった。

これなら別に免除されるほどでもないなと思ったし、同時に「15分で解ける10問があなたの2年間と同じですよ」と言われている気になった。
腹をたてるほどでもないが、もっと優遇されて良いと思う。

教科専門試験は骨があった。

筆記試験の後休憩があり集団面接があった。
初めての集団面接だった。

大学4回生と思われる3人と答えるたびに自分語りが入る年配の方1人と自分含め5人一組で行われた。

終わった感想は集団面接は面白いということ。

年配の方は先述の通り。

大学生と思われる3人はそれぞれだったが、大学での面接練習を存分にしてきたんだなと感じた。

特に「あなたの強みは何ですか?」という問いに対する答えにその要素が詰まっていた。

「粘り強さ」「問題解決能力」「自己犠牲」

そしてそれぞれを支えるエピソードトーク
「部活の主将」「学祭の実行委員」「塾講師」

ネットで調べたら必ず出てくると言っても良いテンプレ自分の強みだ。

言ってることや経験に嘘はないだろうし、言葉に魂をのせていると思うが、面接練習の際に教官からのアドバイスが存分に活かされているなと文章から感じられた。「こう言ったら印象がいいよ」「この組み立て方にしたほうが受かると思うよ」などなど
文章の組み立て方があまりにテンプレすぎると、本当のことを言っても薄く感じてしまった。
もっと自分の言葉で、自分の組み立て方で話そうよと思ってしまった。

しかし、きっとこれが採用面接で評価される答え方なんだろうなと同時に感じた。

もう一点、内容で気になったことがあった。

自己犠牲と答えた受験生は、教員として働いてからも自分のプライベートな時間を捧げて授業の準備などしたい、そのことで貢献できると考えていると答えていた。

それを聞いたとき少し笑ってしまった。

教員はブラックな職業だと言われ、公立の教員は残業代も出ない。(実際にはスズメの涙程度手当がのみ支給され働かせ放題になってる)
だからいま働き方改革が叫ばれているし、待遇改善は喫緊の課題だと思っている。

そんな風潮の中、「自分の強みは自己犠牲です!勤務時間外も無給で授業準備します!」とか言えることがズレてるし、自ら酷使され搾取されることを望むことが可笑しかった。

仕草や答え方から大学での面接練習を受けてきてるだろうから、大学でもそう言わせる、または、改善しない指導を平気でしていることも恐怖だなと思った。

その人は合格するのかな。
きっと合格したら自己犠牲しまくるんだろうな。
そんなことを考えていた。

受験番号が連番だから自動的に通過したかどうかはわかってしまう。
結果発表は8/5。
楽しみに待ってみます。




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