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「想定」する力。

問題が生じた後、説明で使われる言葉に「想定外」があります。確かにそれは想定外ですね、と思えるときと、「?!」驚くときがあります。

「想定」とは、ある状況・条件などを仮に考えてみること。(広辞苑)

驚くとき、その「想定外」は、言い訳にしか聴こえません。または「想定」の質への疑問が生じかねません。十分予測可能で、予防対策も講じられたであろう事象に対して、「想定外」という言葉を聴くとき、そのプロジェクト構成や組織の脆弱さが浮き彫りになります。

「想定される問題・リスク」に対して、
1)誰も、気づくことが出来なかった
2)気付く人がいたが、発言できなかった
3)発言する人がいたが、もみ消された

いずれにしても、残念です。プロジェクトチームのメンバー構成、または組織の問題だと思われます。

上記1)の場合、メンバーのスキル向上や専門家の登用が求められます。2)3)の場合、プロジェクトリーダーや組織風土に問題が大きくありますが、各メンバーも使命感を持って「想定される問題・リスク」に対峙することが求められます。

十分「想定」し、対策を講じていても、何かしら問題が生じることがほとんどです。しかし、事前に対処できることは、クリアしておきたいですね。

村上紀子

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