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(追記あり)第67回 自力の視力回復体験談 0.1以下から0.7まで1年4ヶ月 子どもの視力を守るためには~

神奈川県横浜市戸塚区の女性ライダー弁護士西村紀子です。

 一人の弁護士として、一人のライダーとして、そして、一人の人間として、日々感じたり観察したりしたことで、皆様のお役に立つと思えることを、つぶやき発信していきます。

 本日は、『自力の視力回復体験談』。
 年齢40代半ば、
 視力0.05~0.06(乱視あり)、
 左は緑内障(眼圧等により視神経が欠損し、視野が欠けていき、ひいては失明に至る恐い眼病)あり、
 メガネ歴33年(コンタクト歴25年)、

であった私が、一念発起により、
1年4ヶ月で、視力を両眼0.7(運転免許眼鏡等条件解除)まで回復することができました。

 この体験から、多くの近視の方達に、
   実は自力で視力回復できる可能性が高い
ことをお伝えするための企画です。
(読んでくださっている皆様、いつも大変お待たせしてしまって申し訳ありません)

 前回は、星を見ての視力回復を語ってくださっている専門家の方の記事を紹介させていただきました。
  前回はこちら 
   ↓


本日は、第67回。内容は、
   “子どもの視力を守るためには
です(5月30日に、「1」を若干補充のほか、「3」の(3)を追記しました)


1 はじめに


 このnoteでもちらほらと、私のこの自力の視力回復体験談のブログを読んでくださったお母さんの感想の記事がちらほらとみられるようになり、大変嬉しく思っています。
 私にとって、

   近視で一度下がってしまった視力は上がらない
   近視で一度下がってしまった視力を諦めるのは当たり前

という思い込みや風潮は改まって欲しい、と心底おもいます。

 では、、、実際に、これから成長するお子さん達の視力を守るために、親御さん達はどういう対応をするのが良いのか?

というと、ケースバイケースで答えは一つではないとおもいます。
 ただ、一つ、親御さんの頭に置いておいて欲しいこととしては、お子さんに対して、
   あまり厳しく対応しすぎない
ほうがむしろ良いのではないかとおもいます。
   子どもの視力を守らなくては!!
とお子さんを想うあまりに、
   (お子さんの視力が)少しでも下がってはいけない
   (お子さんに)近視を起こしてはいけない
と考えるのは、お子さんの性格にもよりますが、逆効果になることもありうるとおもうのです。
 それよりは、少しゆったりと構え(目の病気ではなく、普通の近視であることが前提ですが)、
   下がりすぎないようにする
くらいの考え方で、お子さんの視力を
   下がりすぎないようにキープできる
ように見守っていくことかと思います。
 
 「下がりすぎないようにする」の具体的な数値としては、私自身の経験を前提とした感想的な感覚ですが、
  0.1以上をキープする。
  0.3以上を維持できたら花丸の御の字
  0.5以上を維持できたらスーパー花丸御の字。
   
   
くらいではないかとおもわれます。

 以下で、このように考える理由について述べていきたいと想います。

2 視力に対する考え方  

 私は現在、アラフィフと言われる年齢ですが、ここに至るまでの0.1以下の強い近視で長年苦しんだこと、その後の2020年8月末からの自力での視力回復、さらに周囲の友人知人が語るようになった老眼(加齢により目の水晶体が柔軟性を失って手元など近くが見えなくなる現象)の悩みなどをとおして、
   人生を通しての視力
というものを考えていくことが大事だとおもうようになりました。具体的には、
  (1)自力での視力回復の可能性との関係
  (2)未来の老眼との関係~人生を通しての視力
です。 

(1)自力での視力回復の可能性との関係について


ア 自力回復をスタートする視力は0.1以上あったほうが楽
 私自身は、0.05~0.06というかなり強い近視から、運転免許の眼鏡等条件解除になる両眼0.7という視力まで回復することはできましたし、その回復達成期間も1年4ヶ月と、それほど長期間はかからずにすみました。
 近視で下がってしまった視力は回復不可能、という現在の風潮は誤っていると、私自身の考えとしてですが確信しています。私自身の経験ではありますが、 
  近視の0.1以下の視力からの自力の視力回復は可能であるし、
  現在0.1以下の方も自力の視力回復を図りたいと考える方は諦める必要などない
と考えます。
 他方で、やはり、自力回復をスタートする視力が低ければ低いほど、苦労はするとおもいます。
 私自身、自力回復を試みてきた最初の1年、かなりの激しい肩こりに悩みました。
 これからのお子さん達にかける言葉としては、やはり、自力回復をスタートする視力はある程度、できれば0.1はあったほうが楽であることは確かと思います。

イ 視力0.1以上を維持できていることは素晴らしいことと認識すること
  
お子さんの視力が近視で下がった、という事実を突き付けられ、しかもそれが0.1などと言われると、親御さんも、そして、お子さん自身も、暗澹たる気持ちになってしまって、お子さんの(自分の)視力を守ることに失敗してしまった、もうお子さん(自分)の未来の視力はダメなのだ、などと思い込んでしまう風潮があるようにおもいます(私自身が、中学1年生の最初の視力検査で、いきなり両眼0.1と突き付けられ、このような気持ちになってしまいました)。
 ですが、今は、全くそのようにおもいません。
  視力0.1はまだまだ様々な可能性がある視力、
  視力0.1以上を維持できていることは素晴らしい
とおもっています。
  視力0.1というと、視力検査表の一番上の大きなランドルト環で、崖っぷちの最低視力、もはや頑張って維持しても何も意味が無い、というようなマイナスイメージをもたれる方もあるかもしれませんが(私自身もそういう意識と、一度下がった視力は回復しないという誤った思い込みから、自暴自棄になって、視力を大切にできず、さらに下がっていってしまったわけです)。
  しかし、実際に長年0.1以下の0.05~0.06という近視で悩んだ私自身の感覚としては、
  裸眼視力0.1以上を維持できていることは素晴らしい
と感じます。
 0.1以下の0.05~0.06と0.1とでは、裸眼で見えるものが全然違います。
 そして、前記ので述べたとおり、0.1以上を維持できていれば、反転攻勢の自力の回復作業は、0.1以下よりもずっと楽であるはずです。
 ですから、0.1という視力にお子さんがなってしまった場合、これよりも下がるのは良くないけれど、今はまだ十分立派な回復可能な視力だから、これをキープしよう、という形で見守るのが良いかと想います。
 なお、できればこの場合、0.3くらいまでは早めに回復するつもりで生活をする(毎日星を見る、遠くを見る等)をすると良いでしょう。
  裸眼視力0.1以上を維持できていることは素晴らしい
のですが、少し余裕をもつという観点からも、前記のとおり、
  裸眼視力0.3以上を維持できたら花丸の御の字
です。
 そして、
  裸眼視力0.5以上を維持できたらスーパー花丸の御の字
とおもいます。
 

(2)未来の老眼との関係~人生を通しての視力~


 アラフィフの私の周囲の友人知人は、老眼を語るような世代となっています。元々裸眼視力が良い方はそのまま近くが見えなくなって仕事をするために手元の書類を読む際に老眼鏡が必要になり、元々私もそうであった強い近視の方は、度の強い眼鏡やコンタクトレンズ装着時には近くが見えない(近くにピントが合わせられない)ため遠近両用のコンタクトレンズを考えなくては成らないという状況になりつつあります。
 これに対し、現在の私は、元々の強い近視をもちつつ自力で回復したという目の条件のおかげか、幸い、現時点で、老眼に悩まされる状況にはなっていません。
 このことからもおもうのは、人生を通しての視力ということを考えると、私のような強い近視になるのは望ましくないとしても、ある程度の近視までは、将来の老眼とのことを考えると、悪いばかりのことではないのかもしれない、とおもうのです。

3 具体的対応について


(1)お子さんに対する対応の心掛け~お子さんの状況に応じてケースバイケース~

  では、お子さんの目に対して、具体的にどう対応すべきか、ですが、これは答えは一つではなく、お子さんの状況や気持ちに応じてケースバイケースとおもいます。
 
 例えば、お子さん自身が自分の視力の低下を嘆いて、一日も早く視力を回復したい、そのためには色々な楽しいこと(ゲーム等)も一切やらず(我慢して)、継続的な視力回復作業(晴れている夜は星を見る日常生活で常に遠くを見ることを意識する等)を徹底してやりたい、と自ら思っているならば、それをやることがお子さんのためにも良いと思います。星も1日20~30分みると良いとおもいます。

 ですが、お子さん自身が、それほど強く嘆いていない場合には、特に、お子さん世代で夢中になるゲームなどは、厳しい時間制限を課して我慢させても逆効果になる可能性がでてきてしまうかと思います。
(例えば、大好きなゲームを一日30分までなどと制限しても、親御さんの目の届かないところで、2~3時間やってしまって、かえって視力を悪化させてしまう等です。これは、私自身が、子ども時代に大流行していた赤白帽子のファミコンの時間を1日30分と親から制限されて、かえって、こっそりとやることにはまり込んでしまったという、恥ずかしい経験に基づきます。自業自得ともいえますが、親も、せめて一日1時間くらいにしてくれていたら、と今でもおもいます)

 このように、お子さんがそれほど視力回復に対する意気込みを持っていない、という場合には、むしろ、その時点で無理にゲーム等の我慢は強いず、ただ、前記のとおり、視力が下がりすぎないように気を配って、夜空の星を見たり(1日5分でも良いでしょう。2~3分でも、1分でも、30秒でも。継続が大事です)、日常的に遠くを見る、といったことだけは意識してさせるようにしたうえで、お子さん自身が心から視力を回復したい、そのためのトレーニングを行いたい、と決意したときに、それがやりやすいような視力を維持することかと思います。

 

(2)是非やっておいてほしいこと①~眼鏡は授業等のみ、日常的には眼鏡をかけない~


 ただ、視力を維持するために、是非、やっておいて欲しいことがあります。その第1は、

  眼鏡は授業のときなどに限定し、日常的には眼鏡をかけない
 
 授業等のときのみ眼鏡をかけ、それが終わったら眼鏡を外す

ということです。眼鏡の付け外しを面倒でわずらわしく感じてしまい、なんの意味があるの?とおもってしまうかもしれません。
 ですが、これが、視力維持にはとても大事なことと想います。

 私自身、中学1年生で視力0.1になってしまった後、高校2年生の半ばまでは、眼鏡は授業のときだけで、それ以外は外していました。具体的視力の数値の記憶はありませんが、それで日常生活はできていたわけです。
 ですが、高校2年生のとき、眼鏡の付け外しをわずらわしくなってしまい、常に眼鏡をかけるようになってしまいました。
 すると、私の裸眼視力は、坂道を転がり落ちるように下がっていき、気がついたら、眼鏡なしでは外を歩くことも恐ろしい、朝起きたらすぐに枕元の眼鏡をかける、という生活をしなくてはならない視力になってしまっていたのです。

 また、前回66回の記事で引用したとおり、専門家の先生も、視力回復のために、日常生活を裸眼で過ごすことを推奨されています。
 やはり、目に、自分の目で見ることを意識させることは、視力のキープのために大切なことなのだということとおもいます。


(追記)(3)是非(絶対レベルで)やっておいて欲しいこと②~30㎝ルールの徹底~


 もう一点、是非(可能であればですが、“絶対”レベルで)やっておいて欲しいことがあります。
 それは、30㎝ルールの徹底です。スマホを見るとき(スマホゲームも含めて)、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)等のゲームをやるとき、机で勉強や読書をするとき、必ず、これらのものを、目から30㎝以上離すことです。勉強や読書に際しては、姿勢を意識することでもあるとおもいます。
 私は、中学1年生のころ、このルールを誰かから教えて貰って知って、これだけは、実践し続けていました。それでも、それ以外の目に良くない生活習慣(眼鏡をかけっぱなし等、もう視力はダメだと自暴自棄な生活週間)によって、裸眼視力は0.1以下の0.05~0.06まで下がってしまったわけですが、逆に、ここまでで踏みとどまり、それ以下まで下がらないですんだことには、この30㎝ルールだけは徹底していたことがあったかもしれません。
 外で電車に乗っているときに若い眼鏡を掛けた女性がスマホを目から10~20㎝くらいの距離で見ていたり、果ては眼科の待合で小学生くらいの眼鏡を掛けたお子さんが目から20㎝くらいの距離でNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)をやりながら待っている(保護者の方と一緒なのですが)のを見ると、ぞっとします。これは、視力にとっては自殺行為と言っても過言ではないとおもいます。
 思わず、"目がもっと悪くなってしまうよ!!目から30㎝は離そう!!"
と言いたくなってしまうのですが、こんなところで声を掛けても、ただの変な人になってしまうので、ぐっとこらえています。
 
 
 この30㎝ルールを徹底して、視力が上がるわけではありませんが、今ある視力を守るための生活習慣としては必須といえます。視力を回復する生活習慣(夜空の星や遠くを見る等)と両輪をなす、重要な生活習慣といえるでしょう。
 ゲームをやりたい子どもには、(ゲーム等)やることを(あまり厳しくは)制限しないかわりに、30㎝以上は目から離す、というルールだけは徹底してあげてください
 30㎝物差しは、100均で売っていますので、お子さんのためにも複数買って、机やその他の場所に置いて、常に目からの距離を意識できるようにすると良いと思います(※目から測るときには物差しで目を傷つけないように気を付けてください)。
 (続く)

 子どもの視力回復の可能性について書いた過去の記事
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   次回までお待ちください。

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